レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年04月27日
- 登録日時
- 2019/05/28 14:50
- 更新日時
- 2019/06/19 15:02
- 管理番号
- 堺-2019-014
- 質問
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解決
『和泉名所図会』の巻之二の妙国寺の項目に「実休の塔」というのがあるが、これは先の戦災で焼失した木造の三重塔のことか。
- 回答
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堺市堺区材木町東にある妙国寺には、第2次世界大戦の空襲で焼けた木造の三重塔があった。(『堺市史 続編』第2巻)
妙国寺の「実休の塔」は、『堺市史』の第7巻には、「堺鑑、和泉名所図会等には三好之康塔の存在を記し、法諡妙国寺殿光徳実休と鐫すとあるも、其所在は明かでない。」とあり、『堺市史』が発行された昭和5年当時は三重塔があったにもかかわらず所在不明とされている。また上記江戸時代前期(1684年)に出版された堺の地誌『堺鑑』には以下のような記載がある。
「当寺ノ石塔ニハ妙国院殿光徳実休ト有」
このことから実休の塔は石塔であり、木造の三重塔ではないようである。
(中央図書館)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏教 (180 8版)
- 参考資料
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- 和泉名所図会 秋里 籬嶋/[著] 柳原書店 1976 (P.124)
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衣笠 一閑 , 衣笠 一閑. 堺鑑 影印. 芸林舎, 1971. (古板地誌叢書)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I065082376-00 (p.106) -
堺市 編 , 堺市. 堺市史 第7巻 別編. 清文堂出版, 1930.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001350457-00 (P.675)
- キーワード
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- 妙国寺
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000256450