レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年06月10日
- 登録日時
- 2016/12/21 15:53
- 更新日時
- 2017/03/15 13:22
- 管理番号
- 埼久-2016-083
- 質問
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解決
川端康成著『伊豆の踊り子』下田での別れの場面に「栄吉は途中で敷島4箱と柿とカオールという口中清涼剤とを買ってくれた」とある。「カオール」を製造していたのは本庄市にあった会社と耳にしたことがあるが、この会社は今も存続しているのか知りたい。
- 回答
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「カオール」を製造している会社は会社名を変更して存続しているとの情報を確認できた。ただし、本庄に会社があったという情報は見当たらなかった。
《オリヂナル》(http://www.original-co.jp/ オリヂナル株式会社)
会社概要のページに「明治27年(1894)創立者安藤福太郎、象印歯磨を発表。以後安藤井筒堂の商号で、「オリヂナル香水」、口中香錠「カオール」を発売。以来「カオール」は100年以上の永きにわたり、口中清涼剤として現在も引き続き製造され、海外にも輸出されている」とあり。
会社名は安藤井筒堂、オリヂナル薬粧、オリヂナル株式会社へと変更ありとのこと。
会社概要・企業沿革を確認するも、埼玉県内の工場や営業所の記述なし。
- 回答プロセス
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1 引用箇所を確認する
『伊豆の踊子・禽獣 角川文庫』(川端康成著 角川書店 1977)
p32「栄吉は途中で敷島四箱と柿とカオールという口中清涼剤とを買ってくれた。」とあり。
2 カオールの製造会社を調べる
《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈カオール & 口中清涼剤〉で検索する。
個人投稿型ブログにカオールの新聞広告あり。「象印歯磨本舗安藤井筒堂」(大正2年2月)、「原料香水オリヂナル(東京) 安藤井筒堂」(大正4年5月)、「原料香水オリヂナル本舗 東京水天宮前 安藤井筒堂」(大正5年2月)、「オリヂナル本舗(東京)安藤井筒堂」(大正5年9月)。
《ウィキペディア》(https://ja.wikipedia.org/wiki/ ウィキメディア財団)を〈安藤井筒堂〉で検索する。
「オリヂナル」のページから、安藤井筒堂、オリヂナル薬粧、オリヂナル株式会社と社名変更して、現在も存続していることがわかる。
《オリヂナル》(http://www.original-co.jp/ オリヂナル)(回答情報)
3 本庄との関係を調べるがいずれも関連する記述なし。
『埼玉県営業便覧』(田口浪三〔ほか〕編 埼玉新聞社出版局 1977)
本庄町の箇所にそれらしき商店なし。
『本庄市史 通史編 3』(本庄市史編集室編 本庄市 1995)
4 川端康成関係資料にあたるがいずれも関連記述なし。
『伊豆と川端文学事典』(川端文学研究会編 勉誠出版 1999)
『川端康成全作品研究事典』(羽鳥徹哉編 原善編 勉誠出版 1998)
ウェブサイト・データベースの最終アクセスは2016年6月10日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 商業史.事情 (672 9版)
- 小説.物語 (913 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 《オリヂナル》(http://www.original-co.jp/ オリヂナル株式会社)
- キーワード
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- カオール
- 伊豆の踊り子
- 口中清涼剤
- オリヂナル株式会社
- 安藤井筒堂
- 本庄市(埼玉県)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000204124