レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年05月12日
- 登録日時
- 2010/05/12 11:53
- 更新日時
- 2018/11/22 18:21
- 管理番号
- 11338
- 質問
-
解決
「排架」と「配架」の違いについて知りたい。
- 回答
-
レファレンス協同データベースに福井県立図書館が登録したレファレンス事例 〔なぜ図書館用語の「ハイカ」を「排架」と書くのか。〕 https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000027247
を紹介するとともに、その内容を要約して次のとおり回答した。
『言葉に関する問答集 7』(文化庁/編 1981年)の<問7>「配列」か「排列」か(9~10頁)において、
「排」の「一定の順序で連ねる」と、「配」の「割り当てる」との意味の違いに基づき、「排列」は順序よく並べること、
「配列」はただ並べることであると解説している。
さらに、本書では、「排列」のほうは、名簿の氏名を五十音順に並べる場合などに適していて、
学術用語集の図書館学偏に「ABC順排列」「件名カード排列」などの用い方が掲げられているのも
当然であるとしている。
このようなことから、図書館資料を分類順など一定の法則で並べることを表現する場合は、「配架」とするより
「排架」とするほうがふさわしいと思われる。
なお、「配列」が「排列」より一般化したことについては、「排」という字が「排斥」「排除」など
主として「しりぞける」意味に用いられ、「ならべる」意味で「排」を用いる例が、一般語としては
他に見当たらないためであると、前記『言葉に関する問答集 7』に記述している。
香川県立図書館所蔵の『図書館用語集 3訂版』(日本図書館協会用語委員会/編 日本図書館協会 2003年)の、
排架法という項目(249頁)を見たところ、その説明文中に「配架法」とも書くとしている。
(関連事例)
・「目録の「排列」と「配列」」を探している。(近畿大学中央図書館)
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000102053
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 情報資源の収集・組織化・保存 (014 8版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 排架
- 配架
- 図書館用語
- 図書館-辞典
- 照会先
- 寄与者
-
- 福井県立図書館
- 横浜市立図書館
- 近畿大学中央図書館
- 備考
-
(関連事例)
・横浜市立図書館蔵書検索の資料詳細のページにある「出版者」の「者」は「社」ではないでしょうか。(横浜市立図書館)
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000086151
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000066618