レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年02月09日
- 登録日時
- 2016/02/24 17:27
- 更新日時
- 2016/03/17 12:46
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2248
- 質問
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解決
獅子庵にある美濃派の歴代道統の句碑の作者・内容がわかる資料はないか。
- 回答
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1 獅子庵の句碑(連塔)にある句と明記して掲載しているものとしては、獅子門が刊行した合同句集『松韻』(獅子門出版部,1951年刊)がある。「獅子門道統歴代宗匠」の章に、第1世の松尾芭蕉から以哉派第28世の森桂園までの句が掲載されている(p.5~16)。ただし、こちらには以哉派第29世以降と再和派道統の句が掲載されていない。
2 平成6年に大垣市で行われた展覧会の図録『美濃派の系譜展』(大垣市教育委員会,1994年刊)には以哉派5世の安田以哉坊から36世の川井一白の句が「連塔句」として掲載されている(p.50~61)。再和派道統の句も掲載されているが、獅子庵ではなく北方町・西運寺にある水上道場の句碑からとられている(p.64~73)。
3 『松韻』と同じく獅子門が刊行した合同句集『百小竹』(ももしの 獅子門,2005年刊)には以哉派、再和派両道統の句が掲載されている(p.326~327)。こちらは句碑のものと明記はされていないが、松尾芭蕉から川井一白までは上記『松韻』『美濃派の系譜展』の句と同じものが掲載されている。また両派合同後の道統である第37世各務於菟氏、第38世澤田蘆月氏、第39世國島十雨氏の句も、獅子庵の句碑と同じものが掲載されている(再和派道統の句も句碑と同じものを掲載しているものと推定)。また、この資料には獅子庵句碑の配置や形状の略図、歴代道統の略伝も掲載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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獅子庵(岐阜市山県北野 大智寺)
獅子庵は、蕉門十哲の一人、美濃派俳諧の始祖各務支考の住居跡である。 …(中略)… 正徳元年(1711)46歳の時に、郷里に帰り獅子庵を建て、この庵に住んで20年、享保16年(1731)2月7日67歳にて没した。
獅子庵は瓦葺平屋建であり座敷4畳半、寝室3畳、表の間6畳の簡素な建物である。
獅子魔の東側庭には、鑑塔がありその付近には歴代道統の句碑が建ちならぶ。鑑塔は支考の遺骨を納めたもので、和泉の青石を以て作られており、直径40cmの円形で、表面には梅花仏が刻み込まれている。
(岐阜県文化財図録より https://www.pref.gifu.lg.jp/kyoiku/bunka/bunkazai/17768/siseki/sisiann.html 2016年2月確認)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000188508