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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000254648
提供館
(Library)
山梨県立図書館 (2110005)管理番号
(Control number)
9000022272
事例作成日
(Creation date)
2017年09月23日登録日時
(Registration date)
2019年04月07日 12時17分更新日時
(Last update)
2019年04月07日 12時18分
質問
(Question)
明治期の葡萄酒「ビットルス」について知りたい。
回答
(Answer)
『山梨のワイン発達史』では、明治10年内国勧業博覧会の模様を伝えるM11.1.6朝野新聞に「ビットルスは苦みの加減善し」との一文がみられる、とある。記事は勧業場のように伝えるが詫間・山田製造のものとしている。
『山梨県立考古博物館・山梨県埋蔵文化財センター研究紀要』18「甲府城内葡萄酒醸造所について」では「明治初期ワインの製法」に、葡萄酒醸造所は払い下げ史料から「白葡萄酒」「スイート」「フランテー」「ヒットルス」が確認できる、とあるがどういうワインかは記載されていない。製法については内国勧業博覧会出品解説の勧業場、詫間憲久のものにふれている。
『県史』資16掲載の「明治10年内国勧業博覧会出品解説」には勧業場の「火酒」、詫間憲久の「葡萄酒」、「ビタアスワイン」、「スウイトワイン」、「ブランデー」の製法が掲載されている。
『甲斐』138号には「日本最古のワインラベル」巴里万博勧業試験場出品酒の“…ペートルスあるいはヒツトルスは何かといえば、おそらくペトリュス(PETRVS)のことで、フランスボルドー地方の赤ワインのことである”とあり。

詳細は参考資料をご覧ください。

【後日調査】
『日本ワイン誕生考』には「明治10年8月 第一回内国勧業博覧会出品目録」“…出品目録にある「ベートルス」は、ビタアスワイン(bitters wine)で「ビター」つまり苦味(渋味)ワインのことである。そして、これらは山梨県立葡萄酒醸造所のワイン醸造法に他ならないのである。”とある。
『葡萄と葡萄酒』に掲載されている写真「山梨県勧業試験場ワインラベル」の「ビットルス」の部分を見ると、上部に「BITTERS」の記載があることから、上記のとおり「ビットルス」が「ビタアスワイン」である可能性が考えられる。

詳細は参考資料をご覧ください。
回答プロセス
(Answering process)
○自館システム及び国立国会図書館サーチで検索。検索ワード「葡萄酒」「ワイン」「ラベル」その他県史等もあわせて確認。

1.『葡萄と葡萄酒』山梨県勧業試験場のラベルに「ビットルス」あり。その上部に「BITTERS」の記載あり。
 85pのコラムでは、明治10年の内国博覧会、明治11年のパリ万博出品酒の可能性を示唆。
2.『甲斐』138号「日本最古のワインラベル」巴里万博勧業試験場出品酒の“…ペートルスあるいはヒツトルスは何かといえば、おそらくペトリュス(PETRVS)のことで、フランスボルドー地方の赤ワインのことである”と記載あり。
3.『山梨県立考古博物館・山梨県埋蔵文化財センター研究紀要』18「甲府城内葡萄酒醸造所について」‐「明治初期ワインの製法」
 葡萄酒醸造所は払い下げ史料から「白葡萄酒」「スイート」「フランテー」「ヒットルス」が確認できる、とあるがどういうワインか「ヒットルス」は触れられていない。
4.『山梨県史』資16「明治10年内国勧業博覧会出品解説」
 詫間憲久による製法「ビタアスワイン」「スウイトワイン」「ブランデー」「ブローム」、醸造所は「火酒」について記載あり。
5.『大日本洋酒缶詰沿革史』(国会デジタル)醸造品目の記述なし
6.『山梨のワイン発達史』朝野新聞M11/1/6博覧会の模様を伝えた記事「ビットルスは、苦みの加減善し」。勧業試験場製の者として書かれるが、目録から詫間・山田が出品したもの
7.『日本のワイン誕生と揺籃時代』出品には記述なし、M7甲府新聞掲載の醸造法(白、赤)あり。
8.『山梨県史』5巻 出品品目は勧業場はブランデー、詫間憲久外二名は葡萄酒、ヘートルス、ブランデー、スウイトワイン。解説なし。 
9.『仏蘭西巴里府万国大博覧会報告書 第6篇明治11年仏国博覧会出品目録』勧業場の出品の記載あり。解説なし。

【後日調査】
『日本ワイン誕生考』「明治10年8月 第一回内国勧業博覧会出品目録」
 “…出品目録にある「ベートルス」は、ビタアスワイン(bitters wine)で「ビター」つまり苦味(渋味)ワインのことである。そして、これらは山梨県立葡萄酒醸造所のワイン醸造法に他ならないのである。”とある。
 上部1の『葡萄と葡萄酒』に掲載されている写真「山梨県勧業試験場ワインラベル」の「ビットルス」の部分を見ると、上部に「BITTERS」の記載があることから、上記のとおり「ビットルス」は「ビタアスワイン」である可能性が考えられる。
事前調査事項
(Preliminary research)
『葡萄と葡萄酒』(2016)山梨県立博物館
NDC
食品工業  (588)
果樹園芸  (625 9版)
参考資料
(Reference materials)
上野 晴朗/著 , 上野‖晴朗. 山梨のワイン発達史 : 勝沼ワインの100年の歩み. 勝沼町, 1977.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005733399-00  (p.33)
山梨県/編集 , 山梨県. 山梨県史 資料編16. 山梨日日新聞社, 1998.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005834139-00 , ISBN 4897108039 (p.66)
山梨県立考古博物館 山梨県埋蔵文化財センター, 2002.03.29. 山梨県立考古博物館 山梨県埋蔵文化財センター研究紀要 18 (pp.62-63)
山梨県立博物館 編 , 山梨県立博物館. 葡萄と葡萄酒 : 企画展. 山梨県立博物館, 2016.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029115871-00  (p.85)
山梨県立図書館/編集 , 山梨県立図書館. 山梨県史 第5巻. 山梨県立図書館, 1962. (山梨県史料 5)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000024121-00  (p.659,662)
仏蘭西巴里府万国大博覧会報告書 第6編. フジミ書房, 1998.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005556126-00  (p.85)
山梨郷土研究会, 2016.01.28. 甲斐 第138号 (p.17)
仲田道弘 著 , 仲田, 道弘, 1959-. 日本ワイン誕生考 : 知られざる明治期ワイン造りの全貌. 山梨日日新聞社, 2018.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028992097-00 , ISBN 9784897104454 (pp.65-70)
キーワード
(Keywords)
葡萄酒
ワインラベル
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000254648解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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