レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/05/24
- 登録日時
- 2014/10/22 15:55
- 更新日時
- 2015/01/14 11:33
- 管理番号
- 埼久-2014-073
- 質問
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解決
土木的な観点からの東京湾の埋め立ての方法が知りたい。どのように海を陸にしていったか。また埋め立ての変遷が知りたい。地図上や写真で知りたい。干潟の環境問題は不要である。
- 回答
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埋立の方法や東京湾の埋立の変遷図に関する以下の資料及び情報を紹介した。
所蔵資料の紹介
『東京港史 1 通史 各論』(東京都港湾局,東京都港湾振興協会,東京港史編集委員会編 東京都港湾局 1994)
p863-918 江戸期-昭和の埋立の歴史に関する詳しい記述及び図の掲載あり。埋立の方法については、江戸時代については土砂で海を埋めた旨の記述はあるが、具体的な工法はなし。昭和初期の埋立については、ポンプ式浚渫船などを使用して工事を進めたとあり。
また、付図に「明治四十年代前期 東京の河岸図」があり「埋立地」が図示されている。
『東京港史 2 資料』(東京都港湾局,東京都港湾振興協会,東京港史編集委員会編 東京都港湾局 1994)
口絵に昭和10、25年、35年、45年、55年、平成2年、5年の東京湾の地図や写真あり。
p732 東京港の埋立地面積の変遷(明治期-平成期)の一覧あり。
p740 昭和32年10月18日に東京鐵鋼埠頭株式会社岡安彦三郎が出した「公有水面埋立許可申請書」あり。埋立工事の工法について簡単な説明あり。
『東京湾埋立物語』(東亜建設工業株式会社編 東亜建設工業 1989)
巻頭図「東京湾埋立変遷図」(明治20年頃・昭和19年頃・現在の東京湾の海岸線を図示)
p79-81 昭和21年から49年まで東亜港湾工業社長を務めた岡部三郎氏の講演の中で述べた埋立工事の方法(ポンプ船を使用)の記述あり。
『さまよえる埋立地』(石川雄一郎著 農山漁村文化協会 1991)
埋め立ての変遷について記述あり。
p8「江戸-東京埋立地」の図あり。(区分は江戸時代の埋立て・近代の埋立地・新しい埋立地)
p14「江東の江戸埋立地と水路」の図あり。(明治以降の埋立地を破線で図示)
p100「東京港」の図あり。(区分は江戸時代の埋立て・近代の埋立地・新しい埋立地)
p113-116 ごみ埋立地の埋立工法の記述あり。
p138 埋立船団による埋立工事の記述あり。
『東京湾変遷模型原図』(東京都江戸東京博物館編 東京都江戸東京博物館 1994)
6種(3枚)の東京湾の海面と陸高を色分けした図あり。
『東京都内湾漁業興亡史』(東京都内湾漁業興亡史刊行会 1971)
p82-84「第5項 人工埋立による変化状況」「第6項 写真に見る都内湾地形の今昔」慶長以後の人工埋立状況の図や江戸期と昭和期の比較図あり。
p102-103「海面埋立による都市計画」延宝年間、文化年間、明治5年の江戸(東京)の比較図あり。
p271-「第3編 内湾漁業の廃止と補償」東京港埋立地一覧図、土捨場位置平面図など図表多数あり。
『横浜の埋立』(横浜市港湾局臨海開発部編 横浜市港湾局臨海開発部 1992)
巻末「横浜の埋立変遷図」 新田開発時代(-1859(安政6)年から再開発時代(1983年-)までの埋立地を複数枚に分けて色分けした図。
『東京湾史』(菊地利夫著 大日本図書 1974)
p114-118 徳川家康の慶長8(1603)年からの海岸の大埋立に関する記述あり。
『東京湾』(東京湾海洋環境研究委員会編 恒星社厚生閣 2011)
p223 東京湾の埋立の歴史に関する記述あり。
『東京湾』(小倉紀雄編 恒星社厚生閣 1993)
p26「東京湾の埋立ての変遷」図あり。明治-1964年・1965-1974年・1975-1984年・1985-(1988)年 埋立て部分が年代によって色分けされている。
『東京湾』(日本科学者会議編 大月書店 1979)
p88-89「図31 埋立ての歴史」江戸18世紀、明治・大正、昭和(戦前)1925-1945年、昭和(戦後)1946-1965年、1966年-現在の図あり。
p99-100「埋立ての工法」によると、各時代の埋立ては基本的には同じとのこと。埋立て方法について簡単な記述あり。
インターネット情報の紹介
《東京都地質調査業協会》(http://www.tokyo-geo.or.jp/tech-note-pdf/No4.pdf 東京都地質調査業協会 2014/05/20最終確認)
「技術ノート(No.4) 昭和63年10月」(PDFファイル)
10コマ目に「埋立の工法について」あり。11,12コマ目に「埋立の変遷」あり。
- 回答プロセス
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参考として提供した資料
『東京港史 1 通史 総論』(東京都港湾局,東京都港湾振興協会,東京港史編集委員会編 東京都港湾局 1994)
技術的な記述なし。
p8 徳川家康入府のころに行われた水路開削・湿地干拓とともに埋立についての記載あり。
p8-9 江戸幕府開府後の埋立整備に関する記載あり。技術的な記述はなし。
p24 明暦の大火(1657)の復興事業の一環として埋立に関する記述あり。
p38-39 台場建造に関わる埋立関連情報
p65-68 隅田川口改良第1期工事に伴う埋立関連情報
p75-76 隅田川口改良第2期工事に伴う埋立関連情報
p81-82 隅田川口改良第3期工事に伴う埋立関連情報
p92-94 東京港築港に伴う埋立関連情報。表「埋立地面積調」あり。
p241 「埋立処分場の位置と変遷」の図あり。現在の埋め立て処分場と過去のそれが図示されている。
『東京港史 3 回顧』(東京都港湾局,東京都港湾振興協会,東京港史編集委員会編 東京都港湾局 1994)
p598-777 治承4年(1180)-平成5年(1993)の年表あり。「埋立造成・開発・文化・レクリエーションその他」の項があり、埋立の歴史を追える。工法の記述はなし。
『東京港史』(東京都編 ダイヤモンド社 1972)
p30-31に昭和41年に立案された東京港第二次改訂港湾計画による埋立計画に関する記述あり。
p53-79に埋立事業に関する組織・事業会計に関する記述あり。
p97に埋立地造成計画(改訂・第2次改訂比較表)あり。
p139-188に埋立地の開発利用について記述あり。
付図「東京港改訂港湾計画平面図(昭和36年3月現在)」あり。埋立計画区域が図示されている。
『東京港史』(東京都編 東京都 1962)
p39-63「埋立事業」 江戸時代に江戸内港の形が整えられたとの記述あり。埋立技術については詳しい記述なし。明治以降、東京市内河川や東京港の改修工事などにより埋立を行った記録あり。竣工日や埋立地の面積はあるが、工法についてはなし。p62に昭和39年以降の埋立地一覧表あり。
p213-218「埋立地の処分」 昭和前期における埋立地売却についての記述あり。
p407-425「埋立地の利用開発」 戦後の埋立地利用についての記述あり。
p426-445「東京港改訂港湾計画」 戦後の港湾施設整備に関する記述あり。
『江戸東京湾事典』(江戸東京湾研究会編 新人物往来社 1991)
p138 幕末の品川台場建設について、「建設は、ヘンケルベルツの築城法における間隔建堡中のリニー式を採用した」とある。
その他埋め立てに関する記述は散見されるが、技術的な記述ではない。
その他調査済み資料(該当する記述なし)
『東京湾の歴史 東京湾シリーズ』(高橋在久編 築地書館 1993)
『市区改正と品海築港計画』(東京都編 1976)
『佃島と白魚漁業 その漁場紛争史』(東京都編 1978)
『七分積金 その明治以降の展開』(東京都編 1960)
華山謙著「東京湾埋立小史」(『公害研究 12巻4号』p8-18 岩波書店 1983)
- 事前調査事項
- NDC
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- 海運 (683 9版)
- 河海工学.河川工学 (517 9版)
- 参考資料
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- 『東京港史 1 通史 各論』(東京都港湾局,東京都港湾振興協会,東京港史編集委員会編 東京都港湾局 1994)
- 『東京港史 2 資料』(東京都港湾局,東京都港湾振興協会,東京港史編集委員会編 東京都港湾局 1994)
- 『東京湾埋立物語』(東亜建設工業株式会社編 東亜建設工業 1989)
- 『さまよえる埋立地』(石川雄一郎著 農山漁村文化協会 1991) , ISBN 4-540-91071-X
- 『東京湾変遷模型原図』(東京都江戸東京博物館編 東京都江戸東京博物館 1994) , ISBN 4-924965-00-6
- 『東京都内湾漁業興亡史』(東京都内湾漁業興亡史刊行会 1971)
- 『横浜の埋立』(横浜市港湾局臨海開発部編 横浜市港湾局臨海開発部 1992)
- 『東京湾史』(菊地利夫著 大日本図書 1974)
- 『東京湾』(東京湾海洋環境研究委員会編 恒星社厚生閣 2011) , ISBN 978-4-7699-1238-5
- 『東京湾』(小倉紀雄編 恒星社厚生閣 1993) , ISBN 4-7699-0758-3
- 『東京湾』(日本科学者会議編 大月書店 1979) , ISBN 4-272-33005-5
- キーワード
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- 東京湾
- 埋立
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000161329