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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000189591
提供館
(Library)
尼崎市立地域研究史料館 (5000006)管理番号
(Control number)
097
事例作成日
(Creation date)
2016年3月18日登録日時
(Registration date)
2016年03月18日 13時16分更新日時
(Last update)
2016年03月23日 10時25分
質問
(Question)
低層棟・高層棟・議会棟からなり、低層棟の周囲に水濠をめぐらす現尼崎市庁舎の建築デザインは、どういった考え方やアイデアにもとづいて設計されたものなのか調べたい。近代初頭まで存在していた尼崎城をイメージしているという話を聞いたことがあるが、本当なのかどうか確かめたい。
回答
(Answer)
尼崎市東七松町所在の現尼崎市庁舎は、昭和37年(1962)に竣工し、同年10月に開庁しました。それ以前の市庁舎は市域南部の北城内に所在し、旧尼崎国民学校(尼崎尋常高等小学校)の校舎を転用したものでした。本来庁舎用に設計・建設されたものではないうえ、戦後から高度成長期にかけての都市行政需要の増大などから手狭となったため、市域の中心に近い東七松町に庁舎が新築されました。現代日本を代表する建築家のひとりである、村野藤吾氏が設計しました。
竣工当時の市の資料などによれば、村野氏の設計意図としては、市民利用窓口などを市民が利用しやすい低層に置き、管理部門など外部との接触がすくない部署を高層に集める機能的な設計・配置とし、市民が役所に親しめるよう低層の周囲に池をめぐらし環境を良くした、ということです。
一方、濠をめぐらせた部分などが城をイメージしたデザインであるという逸話が一部に語り伝えられています。これについては取材した平成28年3月19日付朝日新聞阪神版記事によれば、元尼崎市理事・川野弘氏の証言として、村野氏自身が尼崎城をイメージして周濠をデザインしたと語られたということです。

こういった、村野藤吾氏による現尼崎市庁舎の設計意図等について、建築当時の資料や村野作品をとりあげる建築史分野の参考文献などにより調べることができます。
なお、尼崎市内には同じく村野藤吾氏設計の建築作品として、昭和12年に竣工した旧大庄村役場(現大庄公民館)があります。
回答プロセス
(Answering process)
1 現尼崎市庁舎建築・竣工当時の資料

◆『尼崎市役所』1962 尼崎市
 竣工当時のパンフレット。設計者・村野藤吾氏自身による「建物について」と題する設計意図の解説文を掲載している。

2 現尼崎市庁舎の建築に関する参考文献

◆川野弘(尼崎市技監)「市庁舎の新築」
 あまがさき未来協会『季刊TOMORROW』第8巻第3号(1993.12)収録
 市幹部職員が執筆した庁舎建築経緯に関するレポート

◆笠原一人「村野藤吾の尼崎市庁舎-その公共の形-」
 尼崎市立地域研究史料館紀要『地域史研究』第36巻第1号(2006.11)収録
◆同「尼崎市庁舎」(兵庫のモダニズム建築5)
 神戸史学会『歴史と神戸』第48巻第1号(2009.2)収録
 村野藤吾氏の設計資料を所蔵する京都工芸繊維大学助教の筆者が、建築史の立場から村野作品としての尼崎市庁舎を研究・評価する論文

◆『村野藤吾作品集1931-1963』1965 同刊行会
◆『村野藤吾建築設計図展カタログ』7 2005 京都工芸繊維大学美術工芸資料館
 いずれも、村野氏設計作品のひとつとして、尼崎市庁舎を紹介・解説している。

3 現尼崎市庁舎と城のイメージについて言及した文献

◆『尼崎の戦後史』1969 尼崎市
 『尼崎市史』別冊。著者の師岡佑行氏が現市庁舎を評して「ひくい市内の家並みを威圧してそびえ立つ江戸時代の城を思わせる市庁舎は、当時構想されていた大阪神都市の中心となるべきところとも考えられていた」と書く(p310)。
 現市庁舎が城をイメージして設計されたという逸話(伝承)と直接には結びつかない文章。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本の建築  (521 9版)
地方自治.地方行政  (318 9版)
参考資料
(Reference materials)
『尼崎市役所』尼崎市発行 1962年 (当館請求記号 526.6/A/ア)
川野弘「市庁舎の新築」
あまがさき未来協会『季刊TOMORROW』第8巻第3号(通巻29号)1993年12月 (逐次刊行物)
笠原一人「村野藤吾の尼崎市庁舎-その公共の形-」
尼崎市立地域研究史料館紀要『地域史研究』第36巻第1号(通巻102号)2006年11月 (逐次刊行物)
笠原一人「尼崎市庁舎」(兵庫のモダニズム建築5)
神戸史学会『歴史と神戸』第48巻第1号(通巻272号)2009年2月 (逐次刊行物)
『村野藤吾作品集1931-1963』同刊行会発行 1965年 (当館請求記号 520.6/A/ム)
『村野藤吾建築設計図展カタログ』7 京都工芸繊維大学美術工芸資料館発行 2005年 (当館請求記号 520.6/A/ム-7)
『尼崎の戦後史』(『尼崎市史』別冊)尼崎市発行 1969年 (当館請求記号 219/A/ア)
キーワード
(Keywords)
尼崎市役所
尼崎市庁舎
村野藤吾
尼崎城
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
建築 郷土
質問者区分
(Category of questioner)
団体
登録番号
(Registration number)
1000189591解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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