1 冊子版『大宅壮一文庫雑誌記事索引総目録』を参照。「英語教育」という独立した項目は見つからなかった。「29-001-017 授業・各科教育」または「30-003-002 英語」の項目から、
近い内容の記事を探すことになる。
例)
・「授業・教科教育」の項 0008 なぜ英語が物にならぬか(巴維亜) 「日本及日本人」1922.10.15、p.93
・「英語」の項 0009 カム・カムからレッテルまで「使える英語」を教えよう 「週刊朝日」1960.3.6 p.21
また、CD-ROM版『大宅壮一文庫雑誌記事索引総目録』を「学校英語」「英語教育」「英語」などで検索すると主に1990年代~2000年代前半の記事が多く該当するので、利用を勧めた。
2 所蔵資料を検索。蔵書検索でキーワードまたは一般件名を「英語教育」とし、分類「83 英語」または「37 教育」として組み合わせて検索する方法を紹介。以下のような資料が該当する。
・『日本人は英語をどう学んできたか』(江利川春雄著 研究社,2008年刊)
… p.13~「『英語が使える日本人』」幻想」、p.148~「『役に立つ英語』」論の流れ」など。
・『英語教育の理論と授業の構想』(宮田学著 福村出版,1984年刊)
… 「第7章 中学校・高等学校における英語教育のあり方」に、英語教育の変遷、実用主義の英語教育論に関する記述あり。
・『日本人と英語』(斎藤兆史著 研究社,2007年刊)
… p.163~「『役に立つ英語』論争と実業界・経済界からの圧力」の項目がある。昭和30年代の状況を中心に書かれているが「すでに見てきたとおり、学校で習う英語は役に立たない、この状況を何とかしろという不満は、明治中期以降、何度も噴出している」(p.166)という記述もある。
・『英語と日本人』(太田雄三著 講談社,1995年刊)
… p.293~「日本の英語教育は駄目か?」の項目あり。
・『資料日本英学史2 英語教育論争』(川澄哲夫編 大修館書店,1978年刊)
… 各章ごとに解説があり、それに関連する雑誌記事が掲載されている。
CiNiiの論文検索も併せて紹介。