レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年03月07日
- 登録日時
- 2017/08/17 18:20
- 更新日時
- 2018/01/11 13:19
- 管理番号
- 埼熊-2017-056
- 質問
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解決
さいたま市の地名「皇山」がいつから使われ始めたか、由来が知りたい。また、昔は「すめらやま」と読んでいたというが本当か知りたい。
- 回答
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「皇山」の地名について、記載のあった下記の資料を紹介した。ただし、「すめらやま」と読む記載のある資料は確認できなかった。
『武蔵国郡村誌 第2巻』(埼玉県編 埼玉県立図書館 1954)(注)明治初期に作成された村誌
p1-3「上木崎村」の項目あり。
p3「高埇社」の説明のなかに「此邊を字して皇山と云ふ」とあり。
p4-7「下木崎村」の項目あり。
p5「字地」にふりがな付きで「皇山通(わうやまとほり)」「皇山(わうやま)」とあり、由来なし。
『さいたま市地名の由来 地名からわかること』(青木義脩著 幹書房 2013)
p212-213「崇神天皇の后からから皇山町」の項目あり。
「そして隣村上木崎村の高埇社(今は足立神社)の所で、皇山の説明をしている。」として「皇山」についての一説が載っている。
「皇山町は昭和五十七年の住居表示施行でできた町名である。」とあり。
『浦和市広報 市民と市政 [広報] 昭和56-58年(合冊製本)』(浦和市)
「浦和市広報 市民と市政 昭和57年6月10日 No.367」
p6「住居表示が変ります 8月1日から」の記事あり。「新しい町区域」のなかに「皇山町」あり。ヨミは振っていない。
『埼玉県の地名 日本歴史地名大系 第11巻』(平凡社 1993)
p132「下木崎村」の項目に「皇山町」の記載はあるが「こうざんちょう」というヨミ以外は記述なし。
『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会[ほか]編 角川書店 1988)
項目に「皇山町」なし。小字一覧の「下木崎村」に「皇山」「皇山通」とあり。ヨミは「ワウヤマ」とあり。
小字一覧は凡例より、「武蔵国郡村誌」中の事項を集録したとあり。
『わがまち浦和 地域別案内』(浦和市総務部行政資料室編 浦和市 1992)
p54-59「上木崎・皇山町・木崎・大原・三崎」に、「皇山町」についての記述あり。
由来についての記述なし。
- 回答プロセス
-
埼玉関係の地名に関する資料を確認する
〈その他の調査済資料〉
『埼玉県地名誌 名義の研究』(韮塚一三郎著 北辰図書 1977)
『LOVE浦和 ふるさと「浦和」のいまむかし』(浦和市編 浦和市 1988)
p18-34「地名の履歴書」の項があるが、皇山については記述なし。
『浦和市史 民俗編』(浦和市総務部市史編さん室編 浦和市 1980)
『さいたま地名考』(岩井茂著 さきたま出版会 1998)
『さいたまの地名 埼玉ふるさとシリーズ 4』(埼玉県県民部自治文化課編 埼玉県県政情報資料室 1987)
- 事前調査事項
- NDC
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- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 地理.地誌.紀行 (290 9版)
- 参考資料
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- 『武蔵国郡村誌 第2巻』(埼玉県編 埼玉県立図書館 1954)
- 『さいたま市地名の由来 地名からわかること』(青木義脩著 幹書房 2013) , ISBN 978-4-906799-18-3
- 『浦和市広報 市民と市政 [広報] 昭和56-58年(合冊製本)』(浦和市)
- 『埼玉県の地名 日本歴史地名大系 第11巻』(平凡社 1993) , ISBN 4-582-49011-5
- 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会[ほか]編 角川書店 1988)
- 『わがまち浦和 地域別案内』(浦和市総務部行政資料室編 浦和市 1992)
- キーワード
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- さいたま市-地名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000220726