レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20160128
- 登録日時
- 2019/08/20 00:30
- 更新日時
- 2019/08/20 00:30
- 管理番号
- 1003280
- 質問
-
解決
伊藤博文が来県した時の状況が分かる資料が見たい。
- 回答
-
【回答資料】
①
『近代の洋画家、創作の眼差し』 (宮内庁三の丸尚蔵館∥編、宮内庁、2010.10)
p36-39 「山本芳翠の九州・沖縄連作画について」の項目で、p36 「明治二十年、国内外の情勢の変化に憂慮し海防設備の必要性を説いた内閣総理大臣の伊藤博文に対し、十一月に明治天皇より沖縄、鹿児島、長崎、広島四県の巡視が命ぜられた。この巡視の目的は、各地の沿海防備の状況を見て、その施設を研究することであった。巡視には、伊藤の他に、陸軍大臣大山巌、海軍参謀本次長仁礼景範、侍従の東園基愛が加わり、また熊本・鹿児島両県への差遣の勅命を受けた侍従米田虎雄が同乗した。また巡視先の様子を記録する必要から写真家も同行したと推察される。…さて、伊藤率いる巡視隊は、十一月八日に横浜を軍艦六隻で出発した。…二十一日に沖縄に到着した。」の記述がある。
②
『琉球新報 第23巻(1955年3月・4月)』 (東京 不二出版、2006.4)
4月12日 3面 博文公と来島した山本芳翠画伯に関する記事の中で、「国内情勢に憂慮した伊藤博文公が一時遠ざかるため沖縄旅行を計画」。「沖縄の実情を明治天皇に知らすために随行させた親友の山本芳翠に沖縄の風景、風俗人物など20余点を描かせ・・・」とある。
③
『伊藤博文傳 中巻』 (春畝公追頌会∥著、春畝公追頌会、1940.10)
p516-517 「十一月十一日、公は沖縄、鹿児島、広島四県巡視の命を拝し、八日、陸軍大臣大山巌、海軍参謀本次長仁礼景範、…」の記述がある。
p517 琉球に滞在した時に詠んだ漢詩がある。
④
『歴代総理大臣伝記叢書 1 伊藤博文』 (御厨/貴∥監修、ゆまに書房、2005.7)
p274-275 出発の様子の記述がある。
⑤
『明治・大正・昭和 沖縄の世相史』 (山城 善三∥著、沖縄文教出版、1969.8)
p69-70 「現職大臣の沖縄訪問(明二〇 調)」の項目がある。
⑥
『沖縄縣史 第1巻 通史』 (沖縄県教育委員会∥編、国書刊行会、1989.10)
年表 明治20年11月21日に「伊藤総理大臣・大山陸軍大臣・仁礼海軍大臣ら、軍事視察のため来県する。」の記述がある。
【参考資料】
①
『福原実日記[複写]』 (福原 実∥[著]、[名嘉氏]、[1978.11])
→ 明治21年1月-8月までの日記のため該当しない。
②
『南島史学 第12号』 (南島史学会∥編、南島史学会、1978.6)
p32 「日誌は明治二十一年一月一日より九月四日までの分が現存している」とある。
【インターネットの情報(2019.07.30現在)】
06/08: 琉文21>琉球誌③
http://ryubun21.net/index.php?itemid=12966#more
→ 「1887年(中略)11月に伊藤博文総理大臣、大山巌①陸軍大臣が軍艦で画家の山本芳翠、漢詩人の森槐南を同行して来沖した。」とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 歴史 (2)
- 参考資料
-
- 近代の洋画家、創作の眼差し 宮内庁三の丸尚蔵館/編 三の丸尚蔵館展覧会図録 宮内庁 2010.10 (p36-39)
- 琉球新報 縮刷版 平成7[1995]年5月 琉球企画(発売) 1995.6 (4月12日 3面)
- 伊藤博文傳 中巻 春畝公追頌会/著 春畝公追頌会 1940.10 (p516-517)
- 歴代総理大臣伝記叢書 1 御厨 貴/監修 ゆまに書房 2005.7 , ISBN 4-8433-1779-9 (p274-275)
- 明治・大正・昭和 沖縄の世相史 山城 善三/著 沖縄文教出版 1969.8 (p69-70)
- 沖縄縣史 第1巻 通史 沖縄県教育委員会/編 国書刊行会 1989.10 (年表)
- 福原実日記[複写] 福原 実/[著] [名嘉氏] [1978.11]
- 南島史学 第12号 南島史学会/編 南島史学会 1978.6 (p32)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000260317