レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年11月13日
- 登録日時
- 2019/05/23 10:26
- 更新日時
- 2019/05/23 10:46
- 管理番号
- 2017-026
- 質問
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解決
更生保護施設に,指定更生保護施設や薬物処遇重点実施施設といった種類があると聞いた。
平成28年より,指定更生保護施設が増加したと聞いたが,それぞれの施設数がわかるような資料はあるか。
- 回答
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平成27~28年度の統計がわかる資料としては,
法務省保護局「更生保護の現状―平成27年度,平成28年度の統計を中心として―」
(『法曹時報』69巻10号,2017年,p81-136)
がある。
同資料の「(3)更生保護施設における処遇の充実」(p122-123)の項に,
「平成21年度からは、高齢・障害により自立が困難な矯正施設出所者等を保護する施設として指定された71施設(平成28年4月1日現在)において、社会福祉士等福祉の専門的資格や実務経験を有するスタッフが新たに配置されている。」
「さらに平成25年度からは、精神保健福祉士や臨床心理士等の精神医療に関する専門資格を持ったスタッフにより薬物依存からの回復に重点を置いた専門的な処遇を行う施設として、全国で25の施設が指定されている(平成28年4月1日現在)。」
という記述がある。
平成27年8月の報道では,「「指定更生保護施設」を現在の57施設から全国の全更生保護施設(103施設)にほぼ倍増する財源を28年度予算で概算要求する方針」とあるが,平成27年8月時点からみれば少し増えている計算にはなる。
また,「〈ひろば時論〉更生保護施設―薬物事犯者に対する取組を中心に―」
(『法律の広場』69巻9号,平成28年9月,p2)
によれば,平成25年度から指定が始まった「薬物重点施設」は,
「5施設からスタートし、27年度には15施設となり、約460人の薬物事犯者を受け入れている。本年度は25施設に拡大され、さらなる受入れ人員増が期待できる。」
とあった。
「保護統計年報」には記述がなく,それ以降の数字は確認できなかった。
現時点の数字については,法務省保護局あるいは日本更生保護協会にお問い合わせいただくのが確実かと思われる。
なお,更生保護施設数は現在103施設あり(更生保護ネットワークホームページ参照),平成27年度,平成28年度も同数だった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会福祉 (369 9版)
- 参考資料
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- 法務省保護局. 更生保護の現状:平成27年度,平成28年度の統計を中心として. 2017. 法曹時報 69巻10号 p. 81-136, ISSN 0023-9453
- 更生保護施設:薬物事犯者に対する取組を中心に. 2016. (ひろば時論) 法律のひろば 69巻9号 p. 2, ISSN 0916-9806
- キーワード
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- 更生保護施設
- 薬物事犯
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000256265