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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000247180
提供館
(Library)
岡山県立図書館 (2110029)管理番号
(Control number)
M18092116190498
事例作成日
(Creation date)
2018/09/21登録日時
(Registration date)
2018年12月05日 00時30分更新日時
(Last update)
2018年12月05日 00時30分
質問
(Question)
革の手袋の作り方を知りたい。素材にタンニンなめしの革を使いたいが、タンニンなめし革について簡単な作り方の工程や特徴も知りたい。
回答
(Answer)
①『職人仕立ての革小物』p156-171
に詳細な「紳士用グローブ」の作り方が載っている。
ただし、[使う材料]には「クロム革、鹿革などがおすすめです。」と、書かれており、特にタンニンなめしの革はすすめられていなかった。

タンニンなめし革については、革細工(分類755.5)に関する資料の中で簡単に紹介されているものがいくらかあった。
②『皮革工芸』p34 に以下の記述があり。
「渋なめし(タンニンなめし)タン(Tan)は植物(植物なめし)、色はベージュ。百年ほど前までは世界のなめしの90%がこの方法でした。吸水性、可塑性に富んでいるいるので形がつけやすくのびが少なくて堅牢です。」

③『ヌメ革で作る手縫いのバッグ』p10-11 に以下の記述があり。
「ヌメ革について
(中略)タンニンは、紅茶にも含まれているように自然な物質です。
タンニンなめしは、樹木の成分を用いて皮をなめす方法で、とても古くからあるなめし方。
原始的であるが故に、とても手間のかかるなめし方でもあります。
この、タンニンなめしした牛革のことを広い意味ではヌメ革と言いますが(中略)
クロームなめしは、化学的に作られた薬剤でなめします。なめしの工程がタンニンなめしより少なく、工業的にできることから、商品として流通している革製品のほとんどは、クロームなめしの革に着色や表面加工をしたものです。
ヌメ革(タンロー)の特徴
丈夫で硬い革ですが、表面にキズがつきやすく、水分を吸いやすく、湿った状態では伸びやすい、酸化によって色が変わりやすいという性質があります。
逆に言うと、成形や加工がしやすく、使ううちになじんでやわらかくなり、つやが増し、飴色に変わっていく革本来の使い込む面白さのある革です。
(中略)
新しいヌメ革の銀面は、淡いベージュ色です。とても汚れやすく一度付着した汚れを取ることはむずかしいです。
(中略)
ヌメ革の銀面は、圧を加えるとかんたんにへこんでしまいます。爪を立てただけでも跡が残ります。
(中略)
ただし、製作中に手の汚れ等で汚くなってしまったとしても、しばらく使ううちにだんだん目立たなくなります。(後略)」

④『レザークラフト新しい革の造形』p12-18 「革の知識」になめし工程の記述があり。
「なめし工程の順序(植物タンニンなめし)
 原皮→水づけ→毛を抜くための石灰づけ→石灰を抜く→一番薄い酸性の弱いタンニン液につける→少しづつ濃くする→一番濃い酸性の強いタンニン液につける→水洗い→漂泊する→油入れ→乾燥→伸ばし→ヌメ革の出来上がり。」

同書で特徴については下記の記述があった。
「吸水性が良い」「堅くて伸びが少ない」「可塑性が大きい」
「アルカリに弱い」「酸性度PH3-4」「水にぬれると熱に弱くなります。植物タンニンなめし革で50℃-70℃になりますと、革が焦げた状態になり、ぼろぼろになってしまいます。」

皮革工業(分類584)に関する資料にもタンニンなめしについて記載されているものがあった。
⑤『皮革用語辞典』p126-127
「しょくぶつタンニン 植物タンニン」「しょくぶつたんにんがわ しょくぶつたんにんかく」「しょくぶつタンニンなめし 植物タンニン鞣し」の項目で記述されていた。

また、タンニン革の「鉄染み」の特徴について以下の資料で記されていた。
⑤『皮革用語辞典』p176
「てつじみ 鉄染み Iron stain
 植物タンニンと鉄の化学反応で、褐色~黒に発色する染み。植物タンニン革や合成タンニン革の一部でも生じる。鉄分や水中のイオンでも発生する。(後略)」

⑥『皮革製造学 』p40-41
「Ⅳ 鐵ジミ
(中略) タンニン革に於いては灰色から暗色を呈し、黒い斑痕は非常に強く現れて来る。斯る部分は特にタンニン鞣革に於いては往々にして脆く、且つ破壊されやすい。即ち屈折とか又は機械的加工を行った場合に破損しやすいのである。(後略)」

工場での詳細な製作の工程が、古い資料ではあるが100ページ以上に渡り下記に記述されていた。
⑥『皮革製造学 』p100-242 第2章 鞣製作業 タンニン編
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
宝石.牙角.皮革工芸  (755 9版)
参考資料
(Reference materials)
①『職人仕立ての革小物』スタジオ タック クリエイティブ,2014,191p 参照はp156-171
②八尾 緑『皮革工芸』マコー社,1978,186p 参照はp34
③ピポン『ヌメ革で作る手縫いのバッグ』グラフィック社,2014,184p 参照はp10-11
④坂井 知江子『レザークラフト新しい革の造形』日貿出版社,1975,181p 参照はp12-18
⑤日本皮革技術協会/編『皮革用語辞典』樹芸書房,2016,344p 参照はp126-127,p176
⑥村田 喜一 『皮革製造学 』朝倉書店,1949,380p 参照はp40-41,p100-242
キーワード
(Keywords)
革細工
皮革工業
タンニンなめし
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
M2018092116192490498
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
全年齢, 高校生, 中学生
登録番号
(Registration number)
1000247180解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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