レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年06月06日
- 登録日時
- 2018/11/18 00:30
- 更新日時
- 2019/02/01 00:30
- 管理番号
- 2A18005203
- 質問
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解決
セミは夜も鳴くのか知りたい。
- 回答
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『セミの自然誌 -鳴き声に聞く種分化のドラマ-(中公新書 979)』 (中尾 舜一/著 中央公論社 1990.7)
p.59-63「いろいろなセミの発音活動型」の項のp.59に、ニイニイゼミについて「このセミは、夜でも明るい外灯の近くの木や、明るい灯がもれている家の庭木などで鳴いていることがある。発音活動を誘発する照度が低いので、夜でもそれらの場所の明るさが、鳴くのに適当な条件になっているのが原因である。」とあります。
『日本産セミ科図鑑 -詳細解説、形態・生態写真、鳴き声分析図-』 (林 正美/編著 誠文堂新光社 2011.2)
「各論」のp.37「ニイニイゼミ [生態]」の項に「夕方はヒグラシよりも遅くまで鳴きつづける。外灯近くでは一晩中鳴くことがしばしば観察される。」
とあります。
p.41「ヤエヤマニイニイ [生態]」の項に「夕方(遅いものは20時頃まで)よく鳴き」とあります。
商用データベース 「JapanKnowledge」(日本大百科全書)(2018.9.21確認)
「セミ」の項目に、「種によって(中略)一日のうちの鳴く時間帯もだいたい決まっている。ヒグラシは夕方と明け方、クマゼミは朝に、アブラゼミやニイニイゼミもとくに夕方によく鳴く。琉球諸島にすむクロイワゼミBaeturia kuroiwaeは午後7時過ぎの30分間しか鳴かない。」とあります。
商用データベース 「ポプラディアネット」(2018.9.21確認)
「ヒグラシ」の項目に「夕方(日暮れ)に鳴くことが多いのでこの名がある」とあります。
商用データベース「聞蔵Ⅱビジュアル」(2018.9.21確認)
「都会の珍現象?夜中にセミが鳴くのはどうして?」『週刊朝日』2005年9月9日 p.149
「都会にいるニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミが夜に鳴いているのが確認されています。」
「夜の気温が高いことと、街灯の明るさのせいだと考えられます」
との記述があります。
商用データベース「ヨミダス歴史館」(2018.9.21確認)
「[KEYBOARD]都会が招くセミ「夜鳴き」」読売新聞大阪夕刊 p.10
都会で夜に鳴くセミ増えてきていること、熱帯夜のような気温の高さが加わると、主にアブラゼミが夜でも鳴くことが考えられる旨の記述があります。
- 回答プロセス
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1.商用データベース「JapanKnowledge」で“セミ”を検索し、資料1を見つける。
2.商用データベース「ポプラディアネット」で“セミ”を検索し、資料2を見つける。
3.当館所蔵資料をフリーワード“セミ”ד鳴き声”で検索し、資料3、4を見つける。
4.商用データベース「聞蔵Ⅱビジュアル」で“セミ”ד鳴く”で検索し、資料5を見つける。
5.商用データベース「ヨミダス歴史館」で“セミ”ד鳴く”で検索し、資料6を見つける。
- 事前調査事項
- NDC
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- 昆虫類 (486 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0000221312> セミの自然誌 -鳴き声に聞く種分化のドラマ-(中公新書 979) 中尾 舜一/著 中央公論社 1990.7 9784121009791 (資料3)
- 当館書誌ID <0012241299> 日本産セミ科図鑑 -詳細解説、形態・生態写真、鳴き声分析図- 林 正美/編著 誠文堂新光社 2011.2 978-4-416-81114-6 (資料4)
- 商用データベース「JapanKnowledge」(日本大百科全書) (資料1)
- 商用データベース「ポプラディアネット」 (資料2)
- 商用データベース「聞蔵Ⅱビジュアル」 (資料5)
- 商用データベース「ヨミダス歴史館」 (資料6)
- キーワード
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- セミ
- 蝉
- ヒグラシ
- アブラゼミ
- ニイニイゼミ
- クロイワゼミ
- ヤエヤマニイニイ
- 鳴き声
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000246014