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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000246013
提供館
(Library)
蒲郡市立図書館 (2310237)管理番号
(Control number)
蒲郡-2018-10071-般
事例作成日
(Creation date)
2018年11月17日登録日時
(Registration date)
2018年11月17日 18時50分更新日時
(Last update)
2018年11月18日 11時35分
質問
(Question)
「車力(しゃりき)」という仕事をしていた人の具体的な作業内容。どこでどのような作業をするのかなど。
回答
(Answer)
具体的な作業内容まではわからなかった。
「車力」の意味、指し示す職業については辞書および『日本人の生活文化史 5  路と車』より。
ただし、全体を読めば歴史や大まかな仕事内容はわかりそうだが、具体的にどこで何をという風ではない。
回答プロセス
(Answering process)
【1】言葉の意味を確認する。辞書棚で「車力(しゃりき)」を調べる。
関連項目として記載のある「車借(しゃしゃく)」、「馬借(ばしゃく)」もみる。次の4冊に記載あり。

a)『日本国語大辞典』6巻(車力)P.1172
b)『日本歴史大事典』2巻(車力、車借)、3巻(馬借)
c)『国史大辞典』7巻(車力、車借)


a)『日本国語大辞典』6巻(車力)P.1172

<車力・掲載内容>
1)荷物をのせて人が引いたり押したりする車。荷車。
2)大八車などをひいて荷物の運搬をすること。また、その業に従事する人。近世では、一般に零細業者が多く、大八車所持の有力商人などと雇用関係にある者も少なくなかった。
方言)荷車。大八車。小さい車。荷車を引く人。荷車を引いて職業とする人。人力車夫。左官の下回りとなって土を運んだり壁下地の下塗りをしたりする職人。木こり。

b)『日本歴史大事典』2巻(車力、車借)、3巻(馬借)

<車力・掲載内容>
荷車を引いて荷物運送を仕事とする人のことで、車所持者に雇われる場合が多い。一一世紀に東大寺は盛んに車力を使用していたが、荘園からの年貢や商品輸送が盛んとなった一一世紀以降に車所持の車借(しゃしゃく)が登場するとともに、彼らに雇われる車力も出現した。(以下略)

参考文献あり。遠藤元男『路と通』、南和男『江戸の社会構造』。

<車借・掲載内容>
中世・近世において牛に車を引かせて物資の運搬に携わった運送業者。くるまかし、車力(しゃりき)ともいう。『新猿楽記』に(略)馬借(ばしゃく)・車借を業とし、(略)という人物がみえる。彼らは『庭訓往来』にもみえる鳥羽や白河など京都周辺の交通の要地に多く集住していた。鎌倉末期には鎌倉でも車借のいたことが知られ(略)。「一遍上人絵伝」などに描かれる車借は牛飼同様童形であり、牛飼の一方の生業でもあったようである。(以下略)

参考文献あり。網野善彦「中世前期の馬借・車借」

<馬借・掲載内容>
中世、午の背に荷物を積んで運搬し、駄賃を稼いだ陸上運送業者。一一世紀半ばの『新猿楽記』に車借とともに記されているのが初見。(以下略)。

c)『国史大辞典』7巻(車力、車借)
<車力・掲載内容>
平安時代以降、江戸・明治時代まで、車をひいて荷物運搬を業とした者の称。康平元年(1057)十月の『東大寺修理所修理記』になどによると、東大寺は車力を盛んに利用し、これに運賃として貢納米の九%を支払っている。(略)『新猿楽記』には、馬借・車借・駄賃などとともに車力の呼称もみえる。このように平安時代から鎌倉・室町時代には、荘園領主の年貢その他の陸上運送に車力も関与したが、これは直ちに荷車・力車を所有したのではなく、車借の統率者たる車屋に(略)貸与されて運送労働に従事する場合が多かった。(以下略)

参考文献あり。『新猿楽記』、『近世風俗志』、『中世商品流通史の研究』『路と通』(以下略)

<車借・掲載内容>
中近世の交通労働者。(以下略)
参考文献あり。(略)

→参考文献より自館所蔵の『新猿楽記』で辞書に書かれている事柄を確認。

【2】未所蔵資料を相互貸借を利用して調べる。
県内・近隣県図書館の所蔵を調べ次の3冊を借用。

d)『日本人の生活文化史 5  路と車』遠藤元男、毎日新聞社
e)『日本中世商業発達史の研究』脇田晴子、御茶の水書房
f)『中世商品流通史の研究』佐々木銀弥、法政大学出版局

見てみたかったが所蔵がなく、確認しなかった資料。
『中世前期の馬借・車借』網野善彦、立命館文学

d)『日本人の生活文化史 5  路と車』
→第二章「牛車の時代」の五「車力と車借」P.95以外にも関連することが記載されている。
全体を読めば歴史や大まかな仕事内容はわかりそうだが、具体的にどこで何をという風ではない。
e)『日本中世商業発達史の研究』→車力の人への支払いについて
f)『中世商品流通史の研究』→車力の人への支払いについて

→結果、知りたい具体的な事柄はわからなかったが、
『日本人の生活文化史 5  路と車』遠藤元男、毎日新聞社を提供。

わからないことがあるというところにロマンがありますねという返答にてこの件終了とした。
事前調査事項
(Preliminary research)
市内で「車力」という名前がつく会社へ由来などを聞きに行った。はっきりしたことはわからなかった。
NDC
産業  (6)
参考資料
(Reference materials)
日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第6巻 第2版. 小学館, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003013601-00 , ISBN 4095210060 (P.1172)
日本歴史大事典 2. 小学館, 2000.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002934086-00 , ISBN 4095230029
日本歴史大事典 3. 小学館, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002959816-00 , ISBN 4095230037
遠藤元男. 路と車. 毎日新聞社, 1980年. (日本人の生活文化史 5)
脇田晴子著. 日本中世商業発達史の研究. 御茶の水書房, 1969-03.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000034530-00
佐々木銀弥 著 , 佐々木, 銀弥, 1925-1992. 中世商品流通史の研究. 法政大学出版局, 1972. (叢書・歴史学研究)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001147561-00
キーワード
(Keywords)
車力
車借
平安時代
運搬
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000246013解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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