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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000241104
提供館
(Library)
公益社団法人土木学会附属土木図書館 (4210006)管理番号
(Control number)
土木図書館-0080
事例作成日
(Creation date)
2018年08月23日登録日時
(Registration date)
2018年08月23日 14時48分更新日時
(Last update)
2018年08月28日 15時04分
質問
(Question)
昭和11年頃に建設された,現在のソウル近郊にある古橋について知りたいが,その橋について書かれた資料はあるか.また,当時その橋の土木工事を担当した日本の建設業者はどこか.
回答
(Answer)
1)初めに,利用者に知りたい橋について現在わかっている情報をうかがったところ,
・橋の名称は漢字表記にすると「城山川」である
・橋の場所はわかる
とのことであった.

 そこで「KONEST韓国地図」というホームページを利用者と一緒に見ながら,橋の位置を特定していくことにした.その結果,利用者の知りたい橋は,韓国鉄道公社(KORAIL)の龍山線が乗り入れている加佐駅付近の河川上にかかっており,沙川橋と延南橋という2つの道路橋の間にあるとわかった.利用者によればこの橋は鉄道橋であるということだった.さらにこの地図から,加佐駅には龍山線のほかに,京義線も乗り入れていることが確認できた.

 上記のサイトの地図では,利用者が指し示した場所に線路があることは確認できたものの,鉄道橋があるかどうかまでは確認できなかった.そこでGoogleマップで「加佐駅」と検索し周辺のストリートビューを調べてみたところ,その橋と思われる画像が確認できた.(座標37.567909, 126.916300付近のストリートビュー参照)


2)知りたい橋の名称・場所と,知りたい橋が鉄道橋であることがわかったので,それを手がかりに,昭和時代以前の朝鮮の鉄道について書かれた自館資料があるか調査したところ,以下の3冊が見つかった.
 この3冊の資料の,龍山線と京義線について書かれている箇所を重点的に調べたところ,京義線について書かれた箇所に,利用者の知りたい橋や建設業者に関係すると思われる記載が以下の通り確認できた.

◆『開拓鉄道論 上』
・p290
「本鉄道は新に編成せられたる臨時軍用鉄道監部の手により建設せられ」と記載あり.
しかし具体的な建設業者名はわからなかった.

◆『朝鮮鉄道史 第1巻』
・p428(京義線の改良工事についての記述箇所)
「橋梁改築工事は城山里川橋梁を以て其の主なるものとする」という記載あり.

◆『朝鮮交通史』

●本編

・p310
「昭和15年度は竜山・西江間(4.3km)及び西江・城山川信号所(水色操車場内)間複線と西江・新村間(1.6km)の線路改良工事に着手した」と記載あり.

・p311
「京城・竜山周辺略図」内に城山川信号所の場所の記載あり.

・p311
「昭和12年度には既定計画予算により京城・竜山間複々線工事及び京仁線複線工事を施行した」と記載あり.

●付録

・「水色操車場配線実施略図」
城山川信号所の右側,竜山貨物本線と京義本線の交差する部分に,「橋梁交叉」の記載あり.

●資料編

 以下4箇所に具体的な建設業者名の記載あり.

・p192
京義線の竜山―開城区間を担当した建設業者について「鹿島組,大倉組,吉田組,久米組,西本組,志岐組,阿川組,杉井組,宮崎組,秋山組,大林組ほか」と記載あり.

・p207
京義線の初期の改良工事について,京城―水色区間の担当建設業者は北陸土木,小寺組と記載あり.

・p211
京義線の複線工事について,新村―水色区間を担当した主任は伊藤治であると書かれているが,建設業者については記載なし.

・p213
京義線の水色操車場新設・線路増設工事について,竜山―水色区間を担当した建設業者は楠見組,渡辺組であり,操車場工事について,水色区間を担当した建設業者は間組であると記載あり.


以上の記載について利用者にご案内した.


利用者によれば,
・『朝鮮鉄道史 第1巻』に記載のある,利用者からうかがっていた橋の名前である「城山川」と類似している「城山里川橋梁」が,知りたい橋の名前だろうとおっしゃっていた.
・『朝鮮交通史』に記載のある,「城山川信号所」は,場所から見て現在の加佐駅にあたりそうだということ,「橋梁交叉」と記載のある部分が,知りたい橋を示しているのだろうということだった.
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
知りたい橋は,現在の韓国鉄道公社(KORAIL)の龍山線の駅である加佐駅の近くにある河川上にかかっており,道路橋ではなく鉄道橋である.ハングルを漢字表記にすると「城山川」が橋の名称である,ということであった.
NDC
鉄道工学  (516 9版)
橋梁工学  (515 9版)
朝鮮  (221 9版)
参考資料
(Reference materials)
伊沢道雄 著 , 伊沢, 道雄. 開拓鉄道論 上. 春秋社, 1937. (鉄道交通全書 ; 第8)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001024641-00
朝鮮総督府鉄道局 編 , 朝鮮総督府鉄道局. 朝鮮鉄道史 第1巻. 朝鮮総督府鉄道局, 1929.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000763694-00
鮮交会 編著 , 鮮交会. 朝鮮交通史. 鮮交会, 1986.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001816992-00
キーワード
(Keywords)
朝鮮
橋梁
鉄道橋
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
橋梁 地名
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000241104解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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