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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000240579
提供館
(Library)
所沢市立所沢図書館 (2310110)管理番号
(Control number)
所沢新所-2018-40
事例作成日
(Creation date)
2017/12/13登録日時
(Registration date)
2018年08月13日 00時30分更新日時
(Last update)
2018年08月14日 12時33分
質問
(Question)
時代小説で御家人が身分を金で売るというような話があるが、そういう事実があったのか。また、事実なら売買の金額も知りたい。
回答
(Answer)
以下の資料およびホームページに記載があります。 
 〇『江戸役人役職大事典』 新人物往来社/編 新人物往来社 1995年
 〇『国史大辞典 5』 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1985年
 〇『御家人の私生活』 高柳金芳/著 雄山閣 2003年
 〇『江戸時代 御家人の生活』 高柳金芳/著 雄山閣 1982
 〇「国際日本文化研究センター」ホームページ
    「近世中後期における武士身分の売買について 『藤岡屋日記』を素材に」 姜鶯燕
回答プロセス
(Answering process)
1、所蔵資料の内容確認
 〇『江戸役人役職大事典』 新人物往来社/編 新人物往来社 1995年
  P.418に「御家人には譜代・二半場・抱入(抱席)の三つの家格がある。」「抱入は一代限りの奉公で、交代は新規召し抱えの形式をとっていた。したがって、抱入の場合は株として売買することができた。ちなみに、幕末では御徒で金五百両、与力で千両、同心で二百両が相場であったという。」と記載あり。
 
 〇『国史大辞典 5』 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1985年
  P.721「御家人株」の項に、「江戸時代に、御家人が自家の御家人としての分限を、金銭をもって他人に譲渡した場合、これを御家人株の売買といった。」「株の値段は、例えば御徒士は金五百両程度、与力が千両、同心が二百両くらいであったという。」と記載あり。
 
 〇『御家人の私生活 』 高柳金芳/著 雄山閣 2003年
  P.89「御家人株の売買」に「御抱席は一代限りであったから、相続は認められず、死亡その他によって職を退いたときは近親者が新規御召抱えの形式で採用され、その跡を継いだ。このため退職者に近親者がない場合は、他人がその跡を継ぐこともあった。これが御家人株売買の起こりであった。はじめは裕福な町人や百姓の子が金を出し、養子縁組の手続きをとり、御抱席の分限を買い取ったが、のちには御譜代席はもちろん下級旗本までが金銭によって、その分限が売買されるようになり、特に宝暦年間(一七五一~一七六三)以降はいよいよ盛んになった。」「これは町人、百姓のままではできないので、被相続者の近親者になる手続を行っていたから偽籍であった。万一偽籍のことが露顕すると、相続者も被相続者も死罪であった。いうなれば命懸けの仕事であり、そのため処刑された例も少なくない。それほどまでして、あえて株の売買をしたのは、幕末期には御家人の生活がいよいよ窮迫したのと、裕福な町人・百姓にとっては、やはり武士というものの権威が魅力であったのだろう。」「御家人株の売買価格は、時代によって相違はあるが、与力は八十石取りだったので金千両、同心は三十俵二人扶持でおよそ二百両というところであり、御徒衆は七十俵五人扶持だったので、金五百両が相場であったという。」と記載あり。
 
 〇『江戸時代 御家人の生活』 高柳金芳/著 雄山閣出版 1982年
   P71~72「御家人株の売買価格は、時代によって相違はあるが、与力は八十石取りだったので金千両、同心は三十俵二人扶持でおよそ二百両、御徒歩衆は七十俵五人扶持だったので、金五百両が相場であったという。」と記載あり。
 
2、インターネット検索
「御家人」「株」をキーワードに検索
 
 〇「国際日本文化研究センター」ホームページ(文部科学省所管 人間文化研究機構所属 京都府京都市西京区にある大学共同利用機関)
 「近世中後期における武士身分の売買について 『藤岡屋日記』を素材に」 姜鶯燕 
  P.164「売買の対象となる武士の身分によって『旗本株』(上旧幕臣)、『御家人株』(下級幕臣)の名がついた。」「与力が1000両、同心が200両、御徒が500両という相場が形成された。」と記載あり。
  P.170-192「武士株売買の事例」に、実際の事例17件について記載あり。
 
3、記載のなかった資料
 ×『日本史に出てくる官職と位階のことがわかる本 』 『歴史読本』編集部/編  KADOKAWA 2014年
 ×『江戸の町奉行 』 石井良助/著 明石書店 2012年
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
法制史  (322 9版)
日本史  (210 9版)
参考資料
(Reference materials)
江戸役人役職大事典 新人物往来社/編 新人物往来社 1995.4 322.15 4-404-02193-3
御家人の私生活 高柳金芳/著 雄山閣 2003.12 322.15 4-639-01806-1
国史大辞典 5 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1985.2 210.033 4-642-00505-6
江戸時代 御家人の生活 高柳金芳/著 雄山閣 1982.1 210.5 4-639-00128-2
国際日本文化研究センター http://publications.nichibun.ac.jp/region/d/NSH/series/nike/2008-03-31/s001/s031/pdf/article.pdf 2018/07/26 (「近世中後期における武士身分の売買について 『藤岡屋日記』を素材に」 姜鶯燕)
キーワード
(Keywords)
同心
御家人
江戸
武士
身分
与力
御徒
御家人株
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
その他
質問者区分
(Category of questioner)
一般
登録番号
(Registration number)
1000240579解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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