レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/06/21
- 登録日時
- 2018/07/03 00:30
- 更新日時
- 2018/07/18 15:26
- 管理番号
- 1526668
- 質問
-
解決
明治36年から昭和8年の植民地時代のインドの日本大使館に勤務していた人について調査しています。
戦後については資料を見つけることができましたが、明治36年から昭和8年について資料を見つけることができませんでした。
明治36年から昭和8年の在インド日本大使館職員について分かる資料があればご教示ください。
- 回答
-
下記参考資料によれば、イギリス統治下にあったインドに、在英国領事館として明治27年11月に孟買(ムンバイ)領事館が、明治40年3月にカルカッタ領事館が開設されました。
このうち、下記資料には、 カルカッタ領事館における開設以降昭和17年2月に引揚げるまでの総領事、総領事代理、事務代理の氏名が掲載されています。
また、下記インターネット情報では、孟買及びカルカッタの領事任免に関する文書を見ることができ、網羅的かどうかは不明ですが領事等の氏名が掲載されていますので、ご参考までにお知らせします。
参考資料
外務省編『日本外交年表並主要文書』下巻 原書房 1966.(当館請求記号 319.1-G13n-h)
附表4「大公使館開設日時表」(p.98)
資料
秦郁彦編『日本官僚制総合事典 : 1868-2000』東京大学出版会 2001. p.56 (当館請求記号 AZ-331-G77)
インターネット情報
国立公文書館アジア歴史資料センター https://www.jacar.go.jp/
・「各国駐在帝国領事任免雑件/孟買之部」レファレンスコード:B16080084300
・「各国駐在帝国領事任免雑件/「カルカッタ」之部」レファレンスコード:B16080107700
※レファレンスコード検索画面(https://www.jacar.archives.go.jp/aj/meta/reference)から上記コードを入力して検索してください。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
・当館契約データベース「whoplus」でキーワード「駐印大使」で全文検索。
→3件ヒット(2件:アブダラ,S.R.、1件:シスナーク・ナ・チャンパサク)
◆アブダラ,S.R.:スーダンの大使。1956年駐印大使、1957年駐日大使などを歴任。
◆シスナーク・ナ・チャンパサク:ラオスの大使。国連大使、駐印大使などを歴任。
以上3件とも戦後、日本大使なし。
・コトバンクで「駐印大使」で検索。
→3件ヒット。3人とも戦後に駐印大使の経歴あり。
◆L. シモビッチ:1915 - チェコスロバキアの外交官。駐インド大使。1948年外務省に入省。’51年外務省アジア局長や外務次官を経て、’57年駐日大使を歴任し、’60年チェコスロヴァキア駐印大使となる。
◆S.R. アブダラ:1922 - スーダン国籍。大使。1944年から文部省教育研究所に勤め、’47年から英国に留学する。’53年スーダン・ゲジラ計画庁の社会開発官となり、’56年駐印大使を経て’57年駐日大使となる。
◆シャムシェル・J.B.R. ダマン:1898 - ? ネパールの外交官。ネパール駐日大使。地方司法や行政長官として活躍後、第二次大戦中は印度派遺軍司令部付武官となる。’34年より駐印総領事や駐カルカッタ総領事を務める。’55年駐英大使や駐印大使となる。’56年ネパール駐日大使となる。
→以上3件とも戦後、日本大使なし。
・当館所蔵資料で確認
→『日本外交史辞典 新版』 外務省外交史料館日本外交史辞典編纂委員会/編
山川出版社 1992
「〔Ⅲ〕主要在外公館長一覧 〔戦後期〕」
p.100 1950.11.8~1990.10.25までの駐印日本大使名簿あり。「戦前期」インドなし。
→『世界年鑑 2018 KYODO NEWS WORLD YEARBOOK』 共同通信社/編著
共同通信社 2018
「内外外交公館 在外公館(18年2月2日時点)【アジア】」
p.614 「在インド大使館」 特命全権大使名あり
→『インド 2014 15年版』 ARC国別情勢研究会/編集
ARC国別情勢研究会 2014
該当なし
→『インド [82年改訂]』 在インド日本国大使館/編
日本国際問題研究所 1982
該当なし
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 議官(レファレンス)
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000238035