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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000235689
提供館
(Library)
山口県立山口図書館 (2110020)管理番号
(Control number)
00001107017
事例作成日
(Creation date)
2018年01月24日登録日時
(Registration date)
2018年05月16日 15時42分更新日時
(Last update)
2018年05月18日 14時30分
質問
(Question)
明治期の勲章の終身年金について、児玉源太郎が明治32年(1899年)勲一等、明治39年(1906年)に功一級金鵄勲章を受けているが、それぞれ終身年金を受け取れる。これは両方の年金が受け取れたのか、金額が高い方だけが受け取れたのかを知りたい。
回答
(Answer)
厳密には、児玉の年金証券等を確認する必要があるが、金鵄勲章者の年金について定めた「金鵄勲章年金令」(明治二十七年九月二十九日勅令第百七十三号)によると、第5条に「本令ノ年金ハ他ノ勲等年金又ハ恩給ヲ受クルニ妨ケナキモノトス」とあるため、他の勲章の年金と兼ねて受給することができたものと思われる。同令は国立国会図書館デジタルコレクションに収録された「法令全書 明治27年」で確認できる。

「法令全書 明治27年」金鵄勲章年金令
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787993/254

なお、日本法令索引によると、「金鵄勲章年金令」は、児玉が受勲する以前、明治28年(1895年)7月16日勅令第110号で改正されているが、改正内容は年金金額のみ。
「法令全書 明治28年」金鵄勲章年金令改正
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/787996/212

以下参考
『児玉将軍十三回忌寄稿録』(吉武源五郎 編,マツノ書店,2010.12)p(3)の児玉大将略年譜によると、明治11年(1878年)に「勲四等賜年金180円」とあるため、勲等年金の受給対象であったものと思われる。
ただし、児玉を含め、他の年金と、金鵄勲章年金を重ねて受給していたという記述を見つけることはできなかった。
回答プロセス
(Answering process)
児玉の受勲歴を確認
『児玉将軍十三回忌寄稿録』に略年譜あり。明治11年(1878年)1月21日に「勲四等賜年金180円(佐賀鹿児島両役の功)」とある。年金をもらっていることは確認できる。

勲章関係の資料に当たる。
『新版 勲章と褒章』(佐藤正紀 著,全国官報販売協同組合,2014.4)p44によると、勲章の年金については「勲等年金令」で定められていることがわかる。また、勲一等旭日桐花大綬章者は、大正4年(1915年)から年金が支給されることとなった、とある。

「勲等年金令」を確認
日本法令索引で「勲等年金令」で検索、ヒットなし。
Googleにて「勲等年金令」で検索、国立公文書館のページがヒット。勲等年金令の本文を確認、年金の重複については記載なし。

勲等年金令
http://www.archives.go.jp/exhibition/digital/ayumi/contents1_07/01.html

「旧軍の人事評価制度 勲章と武功認定」(山村健)もヒット。これによると、『明治天皇紀』第8巻(宮内庁 [編],吉川弘文館,1973)p533に以下の記述があるとのこと。『明治天皇紀』を確認

「金鵄勲章年金令を制定し、功級に応じ終身年金を賜ふ、即ち功一級は九百円、功二級は六百五十円、以下功七級六十五円に至る、而して本令の年金受領者死亡するも、尚一年間は遺族に之を賜ふこととし、又本令の年金は他の勲等年金及び恩給と併せ受くるを妨げざることと定む ○官報」

「旧軍の人事評価制度 勲章と武功認定」(山村健)
http://www.nids.mod.go.jp/publication/senshi/pdf/200603/5.pdf
※CiNii Articlesで同文献を検索したところ、以下に収録されている模様
「戦史研究年報」(9), p44-65,巻頭1〜2, 2006-03,防衛研究所

日本法令索引で「金鵄勲章年金令」を確認、NDLデジタルコレクション「法令全書」へのリンクあり。第5条に他の年金等の受給を妨げない旨の規定あり。事前調査資料の『明治ニュース事典5』は抄録の模様。

なお、『児玉源太郎関係文書』(尚友倶楽部児玉源太郎関係文書編集委員会 編,同成社,2015.1)には、明治39年の日記や年金受給に関する証券等は収録されていなかった。
事前調査事項
(Preliminary research)
以下の資料は確認済み
『明治ニュース事典5』(毎日コミュニケーションズ,1985)本編p132「金鵄勲章年金令」
『明治勲章大図鑑』(平山晋 編者,国書刊行会,2015.7)p209資料「賞勲事務取調」
『法令全書 27巻の2』(原書房、1979) p13「勲章年金支給細則」
『明治ニュース事典3』(毎日コミュニケーションズ,1984)資料編p29「叙勲条例」
NDC
日本史  (210 9版)
法制史  (322 9版)
社会保障  (364 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
児玉, 源太郎, 1852-1906
年金
恩給
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土 人物
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000235689解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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