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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000235254
提供館
(Library)
国立国会図書館(National Diet Library) (1110001)管理番号
(Control number)
844727
事例作成日
(Creation date)
2018/04/11登録日時
(Registration date)
2018年05月02日 00時30分更新日時
(Last update)
2018年05月16日 14時30分
質問
(Question)
中国の「花蕊夫人」という人物について詳しく書いてある本が見たい。
また、花蕊夫人がつくった宮詞が知りたい。
(質問者はフィクションの作品に登場して知ったとのこと。人物事典等にはありますが、さらに詳しく書かれている書籍はありますでしょうか。)
回答
(Answer)
【 】内は当館請求記号です。

次の資料によれば、中国の歴史上に「花蕊夫人」という人物は少なくとも2人存在し、また、「花蕊夫人の宮詞」の作者については複数の説があるようです。

Japan Knowledge所収『集英社世界文学大事典』「三家宮詞」の項
(前略)花蕊夫人と号する人物は2人存在した。1人は五代前蜀の高祖王建の妃徐(じょ)氏(883?-926),他の1人は後蜀の後主孟昶(もうちょう)の妃徐氏,一説に費氏(生没年不詳)である。従来,花蕊夫人の宮詞は孟昶妃の作であるとされてきたが、王建妃の作であるとする説が現在では有力。両花蕊夫人の伝記も含めて検討を要する。

以下では、前蜀の高祖王建の妃、後蜀の後主孟昶の妃、または「花蕊夫人」の宮詞を紹介した資料を紹介します。

①『三家宫词』(商务印书馆, 1936.6 (丛书集成初编 ; 1759))【XP-A-21854】pp.31-61
花蕋(蕋は蕊の異体字)夫人の作とされる宮詞100首(pp.31-pp.56)及びその由来等(pp.56-pp.61)を収録しています。本文は白文(訓点や句読点のない漢文)です。

②『全唐詩 : 900卷附全唐詩逸3卷 第23册 (卷796〜837)』(中华书局, 1960.4)【KK113-C3】pp.8971-8981
巻798に花蕊夫人の作とされる宮詞を100首以上収録しています。また、花蕊夫人を後蜀の後主孟昶の妃と説明しています。本文は漢文で訓点はありませんが、句読点が付されています。

③『十國春秋』(中華書局, 1983.12)【GE281-42】第3冊 p.748
清代に編纂された、五代十国時代の歴史を記した紀伝体の資料です。巻五十に「慧妃徐氏(後蜀の後主孟昶の妃)」の伝があります。本文は漢文で訓点はありませんが、句読点が付されています。なお、この伝の読み下し文や日本語訳を収録した資料の存在は確認できませんでした。

④原田淑人「花蕊夫人の宮詞」(『月刊文化財』 (通号 79) 1970.4)【Z11-57】pp.4-11
花蕊夫人の宮詞数首の読み下し文を掲載し、当時の宮女の生活を紹介した雑誌記事です。花蕊夫人を後蜀の後主孟昶の妃と説明しています。

⑤増田清秀「後蜀の花蕊夫人の「宮詞」」『日本中国学会報』 (通号 31) 1979)【Z8-261】pp.151-167
花蕊夫人の宮詞の伝存状況やその特徴などを紹介した雑誌記事です。花蕊夫人を後蜀の後主孟昶の妃と説明しています。花蕊夫人の宮詞十数首及びその読み下し文が掲載されています。

⑥『東洋陶瓷鑑賞録. 中国篇』(便利堂, 1950)【751.3-Ko458t】pp.150-153
「九 祕色越器と五代及び宋代の詩文」の「花蘂夫人の「宮詞」」(蘂は蕊の異体字)の項で、後蜀の後主孟昶の妃のエピソード及び宮詞1首を紹介しています。
(国立国会図書館デジタルコレクション http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8799399  206-209コマ)

⑦『中国文学大辞典』(天津人民出版社, 1991)【KK62-C63】第4卷(国立国会図書館書誌ID: a0000032023)
中国語の辞典です。p.2647に「花蕊夫人」を2項立項し、前蜀の高祖王建の妃、後蜀の後主孟昶の妃についてそれぞれ300字程度で紹介しています。p.2648「花蕊夫人宮詞」の項では、作者に2説あることを紹介した上で、前蜀の高祖王建の妃である可能性が比較的高いとしています。

なお、以下の資料を調査しましたが、上記の資料以外に、花蕊夫人の宮詞の日本語訳等を掲載する資料は見つかりませんでした。

「中国詩詞翻訳索引-6-唐~五代」(『参考書誌研究』2009年3月)【Z21-291】pp.1-382
(国立国会図書館デジタルコレクション  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3051605 で全文を公開)
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
『岩波世界人名大事典』(岩波書店辞典編集部/岩波書店/2013.12)
『中国歴史人物大図典 歴史・文学編』(瀧本弘之/遊子館/2004)
→五代前蜀の王建の妃。姓は徐、小徐妃ともいう。宮詞百首をつくり「花蕊夫人宮詞」をつくったとされる。
NDC 
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
アジア(レファレンス)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000235254解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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