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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000233981
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6001030129
事例作成日
(Creation date)
2018/02/28登録日時
(Registration date)
2018年04月01日 00時30分更新日時
(Last update)
2018年04月01日 00時30分
質問
(Question)
シベリア鉄道を用いてヨーロッパに行った文人について書かれた本を知りたい。
回答
(Answer)
以下資料にて関連記述が確認できました。

●『シベリア鉄道紀行史』(和田博文/著 筑摩書房2013.1)
p105「シベリア鉄道の欧亜連絡運輸が開始されるのは、…一九一〇年四月である」、
p251「「欧亜国際列車運行休止―帰来せぬ建川大使夫人」(『読売新聞』一九四一年七月八日)」と記述があります。
この間に当列車にて渡欧した人物に関し、
p111-117「(14)与謝野晶子がパリへ、鉄幹のもとへと走る」にて、与謝野晶子の鉄道渡欧道中に関する記述があります。
他にも、
・p179:劇作家秋田雨雀
・p181:文学者尾瀬敬止
・p190:小説家吉屋信子
・p207:英語学者市河三喜
・p212:小説家林芙美子
・p229:文学研究者斎藤清衛
芸術家等では、
・p118:作曲家山田耕筰(欧から日へ、逆行)
・p170:画家八木彩霞
・p175:洋画家向井潤吉
・p244:建築学者田辺平学
その他ジャーナリストや政治家等、複数の鉄道渡欧者の名前が確認できます。

特に、与謝野晶子、林芙美子に加え宮本百合子について、以下等複数資料に記述があります。

●『女三人のシベリア鉄道』(森まゆみ/著 集英社 2009.4)
与謝野晶子、宮本百合子、林芙美子の足跡を追い、著者はウラジオストクからモスクワ、パリまでの鉄道を乗車した体験記です。

●『シベリア鉄道9300キロ』(蔵前仁一/著 旅行人 2008.8)
「シベリア鉄道日本人」と題する一文に「1910年には東京からヨーロッパまで列車と船による通しチケットが販売され、与謝野晶子や林芙美子といった文化人や政治家がヨーロッパへ渡っている。東京を出発して下関から釜山に入り、朝鮮半島を縦断して、満州からモスクワへ行くルート、11日間を要した(他に敦賀港からウラジオストクは船で渡るルートもあった」との記述があります。

●『シベリア鉄道 洋の東西を結んだ一世紀』(藤原浩/[著] 東洋書店 2008.2)
p38に与謝野晶子についての記述が、p40に林芙美子についての記述があります。

●『そこに日本人がいた!』(熊田忠雄/著 新潮社 2007.12)
第6話「ロシア/ウラジオストック」に、明治37年にシベリア鉄道が全通してウラジオストックを経由して「シベリア内陸部やモスクワ、ヨーロッパ各地をめざす日本人が増えた。敦賀発着の船便は別名「欧亜航路」とか「日満欧亜連絡航路」などと呼ばれ、ウラジオストックは日本にとって西欧への陸の玄関口となったのである。歌人与謝野晶子も明治45(1912)年5月、パリに渡った夫鉄幹を追って、ここから国際連絡列車でパリへと旅立っている」と記されています(p75)。

●『定本與謝野晶子全集 第20卷』(與謝野晶子/著 講談社 1981.4)
『巴里より』という作品が収録されています(p.529-612)。内容は巻末の解説によると、明治45年に鉄幹を追ってパリに行き、その後イギリス、ベルギー、ドイツなどの歴訪について記された文章ということです(p629)。

●『定本與謝野晶子全集 第3卷』(與謝野晶子/著 講談社 1980.6)
第11歌集『夏より秋へ』が収録されています。巻末の解説によると、「中の巻」に上記渡航に際しての歌が収録されているとのことです(p581-586)。

●『宮本百合子全集 第9巻』(宮本百合子/著 新日本出版社 1980.9)
モスクワを発ってからウラジオストックまでの行程を記した「新しきシベリアを横切る」が収録されています(p214-234)。

●『下駄で歩いた巴里』(林芙美子/[著] 岩波書店 2003.6)
シベリア経由で渡欧し、パリ・ロンドンで過ごした際の紀行文等が収録されています。

なお、文人という範疇から外れるかもしれませんが、参考までに下記の資料を紹介します。

●『非常時のモダニズム』(五十殿利治/著 東京大学出版会 2017.3)
第4章「シベリア横断の画家と小説家によるパリ美術生活案内:島村三七雄と林芙美子」には渡欧した画家の記述があります。
・島村三七雄:1929年5月に日本(大阪)を発ってフランスに留学したと記されています(p178)。また旅程についても記されています(p180-182)。
・向井潤吉:1927年11月に日本を発ち、1930年1月に帰国。「欧亜連絡列車」という一文が『アトリエ』(1930年7月号)に掲載された(p179)とのことですが、未確認。
・佐伯祐三:「1927年8月1日にようやく欧亜連絡運輸が回復したのだが、おそらく画家としていちはやく利用した」と記されています(p179)。
このほか、林芙美子の旅行日程に関する記述もありました(p182-184)。

●『シベリア鉄道9400キロ』(宮脇俊三/[著] 角川書店 1983.5)
「昭和8年、国際連盟脱退のためにジュネーヴへ出かけた松岡洋右全権はシベリア鉄道で帰ってきたし、昭和11年のベルリンオリンピックに出場した選手も乗ったはずである」と記述されています(p9)。

[事例作成日: 2018年2月28日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
鉄道運輸  (686 8版)
日記.書簡.紀行  (915 8版)
参考資料
(Reference materials)
シベリア鉄道紀行史 和田/博文∥著 筑摩書房 2013.1 (105)
女三人のシベリア鉄道 森/まゆみ∥著 集英社 2009.4
シベリア鉄道9300キロ 蔵前/仁一∥著 旅行人 2008.8
シベリア鉄道 藤原/浩∥[著] 東洋書店 2008.2
そこに日本人がいた! 熊田/忠雄∥著 新潮社 2007.12 (75)
定本與謝野晶子全集 第20卷 與謝野/晶子∥著 講談社 1981.4 (629)
定本與謝野晶子全集 第3卷 與謝野/晶子∥著 講談社 1980.6
宮本百合子全集 第9巻 宮本/百合子∥著 新日本出版社 1980.9
下駄で歩いた巴里 林/芙美子∥[著] 岩波書店 2003.6
非常時のモダニズム 五十殿/利治‖著 東京大学出版会 2017.3
シベリア鉄道9400キロ 宮脇/俊三∥[著] 角川書店 1983.5
キーワード
(Keywords)
シベリア鉄道(シベリアテツドウ)
満州鉄道(マンシュウテツドウ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
書誌事項調査
内容種別
(Type of subject)
地名・地域,人物・団体,その他
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000233981解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決