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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000233054
提供館
(Library)
千葉県立東部図書館 (2110047)管理番号
(Control number)
千県東-2017-0009
事例作成日
(Creation date)
2017/08/11登録日時
(Registration date)
2018年03月24日 00時30分更新日時
(Last update)
2018年03月25日 09時34分
質問
(Question)
「馬鹿」という言葉の語源が知りたい。「馬鹿」という漢字は当て字なのか。
回答
(Answer)
「馬鹿」という言葉の語源について、以下の資料に記述がありました。
【資料1】『日本国語大辞典 第10巻』(小学館 2001)
p.985-「ばか」
項目の末尾に「語源説」あり。8つの説がその出典とともに紹介されている。

【資料2】『日本大百科全書 18』(小学館 1994)
p.580「ばか」
「梵語で「痴」を意味するmoha(慕何)や「無知」の意のmahallaka(摩訶羅)の転というが、破家(家財を破るほど愚かな意)の転義ともいい、語源については諸説がある。」とあります。

【資料3】『ヤマト言葉語源辞典』(朴炳植著 BANARY出版 2001)
p.618「ばか=馬鹿」
「「馬と鹿の区別も知らない者」の意味だと説明する声も聞こえるが、この言葉の語源原意は「端くれ・取るにたらないもの」である。」とあります。

【資料4】『語源辞典 名詞編』(草川昇著 東京堂出版 2003)
p.217「ばか 馬鹿・莫迦」
「梵語で痴の意のMoha(莫何)または、無智の意のMahallaka(摩訶羅)からの転とする説がある。」とあります。

【資料5】『新村出全集 第4巻 言語研究篇』(新村出著 筑摩書房 1977)
p.100-104「馬鹿考」
語源について「慕何(ボカ)といふ梵語を痴と譯してあるのが、バカに近いとなし、(中略)一新説を立てた。」とあります。

以下の資料には、「馬鹿」という漢字は当て字とする記述がありました。
【資料6】『罵詈雑言辞典』(奥山益朗編 東京堂出版 1996)
p.246「馬鹿」
「語源は梵語の「moha」(愚の意)と言う。「馬鹿」は当て字。」とあります。

【資料7】『暮らしのことば新語源辞典』(山口佳紀編 講談社 2008)
p.688「馬鹿」
「サンスクリット語bakaまたはmoha(無知・迷妄の意)の音写「莫迦」「慕何」から転じたという説が有力である。「馬鹿」は当て字。」とあります。

【資料8】『身近なことばの語源辞典』(西谷裕子著 小学館 2009)
p.195「馬鹿」
「梵語で愚かの意のmohaまたは無知の意のmahallakaからで、僧侶が隠語として用いた。「馬鹿」と書くのは当て字。」とあります。

また、サンスクリット語との関連について記述がある一方で、昔から日本にあった語とする記述もありました。

【資料9】『日常語の意味変化辞典』(堀井令以知編 東京堂出版 2003)
p.204「ばか 馬鹿・莫迦」
「馬鹿らしくて、みっともないことをオコガマシイというが、バカはオコと結ぶ語であった。かつて、ヲコの語頭はwの音であったからバカの音と近かった。京都人が口をすぼめてヲコといったのを、東国武士らが大口を開けてバカと一喝したもので、鎌倉時代から使われる。(中略)サンスクリットから借用の語と説く辞書があるが、バカは輸入するまでもなく、昔から日本にあった。「馬鹿」や「莫迦」は当て字である。」

【資料10】『定本 柳田国男集 第7巻』(柳田国男著 筑摩書房 1962)
p.283-「馬鹿考異説」
馬鹿という言葉が、「亦唐か天竺からの輸入といふより外に、別に心當りも無いような口ぶりだが、私など久しくそれを疑つて居るのである。」とあり、「以前京都人がヲコと口を窄めて評した場合を、多分東國の田舎武士等が、バカと大口に疾呼して居たのかと思ふ。」と【資料8】と同様の記述があります。
回答プロセス
(Answering process)
百科事典や語源辞典を中心に調査し、【資料1】から【資料4】および【資料7】から【資料9】が見つかり、さらに【資料1】の中に出典として書かれていた【資料5】および【資料10】を確認した。また、千葉県立図書館の蔵書検索システムで書名「罵詈雑言」で検索し、【資料6】を見つけた。
(参考)
以下の資料を確認しましたが、直接回答につながる記述はありませんでした。
『語源海』(杉本つとむ著 東京書籍 2005)(資料番号:2101808980)
『県別罵詈雑言辞典』(真田信治編 東京堂出版 2011)(資料番号:2102454760)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
語源.意味[語義]  (812 9版)
参考資料
(Reference materials)
日本国語大辞典 第10巻 小学館国語辞典編集部/編集 小学館
日本大百科全書 18 小学館
ヤマト言葉語源辞典 朴 炳植/著 BANARY出版
語源辞典 名詞編 草川 昇/著 東京堂出版
新村出全集 第4巻 新村 出/著 筑摩書房
罵詈雑言辞典 奥山 益朗/編 東京堂出版
暮らしのことば新語源辞典 山口 佳紀/編 講談社
身近なことばの語源辞典 西谷 裕子/著 小学館
日常語の意味変化辞典 堀井 令以知/編 東京堂出版
定本 柳田国男集 第7巻 柳田 国男/著 筑摩書房
キーワード
(Keywords)
馬鹿(ばか)
語源(ゴゲン)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000233054解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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