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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000231548
提供館
(Library)
立命館大学図書館 (3310012)管理番号
(Control number)
K17-001
事例作成日
(Creation date)
2017年04月04日登録日時
(Registration date)
2018年02月28日 14時21分更新日時
(Last update)
2018年07月30日 10時12分
質問
(Question)
『都紀行』(1864)の著者、萩原貞宅の詳細(具体的な職業・身分など)を知りたい。
回答
(Answer)
(資料1-4)より、萩原貞宅について以下のことがわかった。
・「下級武士」、「下級の幕臣」であること。
・文久四年(1864)の徳川家茂の上洛にともない、
 多くの武士が警備要員(二条城勤番の番士)として二条城に配備されたうちの一人であること。
以上、その他の詳細は見あたらなかった。

また、(資料10)p.140-141には江戸幕府の二条城に配備された役職や身分について記載されている。
これ以上の調査は研究の範囲となる為、ご自身で史料等を確認してもらうこととなった。

回答プロセスの内容を踏まえて上記を回答した。
回答プロセス
(Answering process)
1. 萩原貞宅『都紀行』が掲載されている資料を確認した。

(資料1) 駒敏郎ほか編『史料京都見聞記 第3巻』法藏館, 1991
→萩原貞宅『都紀行』の在京部分の抄録が翻刻されており、著者についての解説を確認した。
 p.401“文久三年(一八六三)十二月十八日、将軍家茂はこの年再度の上洛のため品川を出帆、
著者はこの供奉のため、同二十三日陸路江戸をたち、翌一月七日京に着任、
二条城勤番の傍ら各地を巡歴、その間約五ヶ月の記録の在京部分の抄録である。“
  p.462 “『都紀行』の著者は、徳川家再上洛の警護のために先遣された下級武士だった。
  との記述がある。

2. インターネット情報やデータベース(参考資料に記載)にて検索し、“萩原貞宅”や“都紀行”についての研究文献を確認した。(最終アクセス:2018年2月28日)
(資料2)門上光夫「図書館資料としての旅行案内書(2)」『大阪府立図書館紀要』大阪府立中之島図書館, (41), 2012, p. 32-50.
→p.38“徳川家茂の警備員として二条城に配備された萩原貞宅は、非番の日に京都市中や近郊に遊び、
その名所に関する日記の記述が『都名所図会』と近似の上、
雨の日にこの本を広げて、次はどこへ行こうか検討していたらしい。”
と記述がある。

(資料3)川本勉「都紀行 幕末、幕臣の京都滞在日記」『国立国会図書館月報』国立国会図書館, (593), 2010, p.2-3
→p.2 “『都紀行』は、幕臣の萩原貞宅が14代将軍家茂の再上洛
     (文久3(1863)年12月27日~元治元(1864)年5月20日)にあたり、
二条城勤番の番士を勤めるため、陸路江戸から京都へ行き、大坂を経由して江戸に戻るまでの日記である。
―貞宅については、下級の幕臣であること以外、履歴などは不明。”
との記述がある。

(資料4)西野由紀「先達はあらまほしき:「名所図会」と旅人(糸井通浩教授退職記念号)」『國文學論叢』龍谷大学, (52), 2007, p.75-91
→p.87“清河八郎におくれること九年、文久四年(一八六四)に徳川家茂が二度目の上洛を果たす。
それにともない、多くの武士が警備要員として二条城に配備されることになる。
そのなかの一人に、萩原貞宅という人がいた。
貞宅は、同年一月六日から五月九日までの京都滞在中のことを『都紀行』に記している。”
→p.91 “注(12)貞宅についての詳細は伝えられていない。
―なお、徳川家茂の上洛に際して随ってきた武士の日記に、伊庭八郎の『征西日記』がある。
貞宅をほぼ同時期に二条城に詰めていたが、親交はなかったようである。”
       との記述がある。

3. (資料5-9)で人名辞典等から幕臣を調査したが、いずれも“萩原貞宅”の記載は見当たらなかった。

4. 下記の資料で役職(主に二条城勤番)から幕臣を調査したが、いずれも“萩原貞宅”の記載は見当たらなかった。
 (資料10)東京大學史料編纂所編『柳營補任 5巻』東京大學出版會, 1963-1970 
  →役人の名前が記載されており役人名を確認できる。
 
 (資料11)笹間良彦『江戸幕府役職集成 改訂増補版』雄山閣出版1987
  →p.140-141 “二条城御門番之頭“等の役職名とその役職の内容や、役職についた身分の記載がある。
 
 (資料12)深井雅海, 藤實久美子編『江戸幕府役職武鑑編年集成 34巻:文久3年-元治元年』東洋書林, 1996.9. 
  →二条御定番を確認した。役人名を確認できる。

5. その他、徳川家茂に関する資料など(資料13-16)を確認したが、”萩原貞宅”の記載は見当たらなかった。

以上を踏まえて質問者に回答した。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210 9版)
参考資料
(Reference materials)
1. 駒敏郎 [ほか]編 , 駒, 敏郎, 1925-2005. 史料京都見聞記 第3巻 (紀行 3). 法蔵館, 1991.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002187548-00 , ISBN 483183713X ((NCID:BN06801303))
2. 門上 光夫 , 門上 光夫. 図書館資料としての旅行案内書(2). 2012-03. 大阪府立図書館紀要 / 大阪府立中之島図書館, 大阪府立中央図書館 編(41) p. 32-50
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I023982847-00  ((NCID:AN10030912))
3. 川本 勉 , 川本 勉. 今月の一冊 国立国会図書館の蔵書から 都紀行--幕末、幕臣の京都滞在日記. 2010-08. 国立国会図書館月報(593) p. 2~3
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I10809681-00  ((NCID:AN00356017))
4. 西野 由紀 , 西野 由紀. 先達はあらまほしき--「名所図会」と旅人. 2007-02. 國文學論叢 52 p. 75~91
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I8715713-00  (NCID:AN00090383)
5. 石井良助監修 ; 小川恭一編著. 江戸幕府旗本人名事典. 原書房, 1989.6-1990.5. (NCID:BN03540098)
6. 小川恭一編著. 寛政譜以降旗本家百科事典. 東洋書林, 1997.11-1998.7. (NCID:BA32777714)
7. 熊井保編. 江戸幕臣人名事典 改訂新版. 新人物往来社, 1997.11. (NCID:BA33638101)
8. 熊井保,大賀妙子編集. 江戸幕臣人名事典. 新人物往来社, 1989-1990. (NCID:BN03515691)
9. 竹内誠, 深井雅海, 太田尚宏, 白根孝胤 編 , 徳川幕臣人名辞典. 東京堂出版, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010960687-00 , ISBN 9784490107845 (NCID:BB03186711)
10. 東京大學史料編纂所編. 柳營補任. 東京大學出版會, 1963-1970. (NCID:BN02006466)
11. 笹間 良彦/著 , 笹間‖良彦. 江戸幕府役職集成 改訂増補版. 雄山閣出版, 1976.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005816217-00 , ISBN 4639000588 (NCID:BN02430877)
12. 深井, 雅海 , 藤実, 久美子 , 深井, 雅海 , 藤実, 久美子. 江戸幕府役職武鑑編年集成 第34巻. 東洋書林, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I045435225-00 , ISBN 4887212968 (NCID:BN1518945X)
13. 幕府普請奉行編. 江戸城下変遷絵図集 : 御府内沿革図書. 原書房, 1987. (NCID:BN00095228)
14. 斎藤直成編. 江戸切絵図集成. 中央公論社, 1981-1984. (NCID:BN01903612)
15. 福田和彦 著 , 福田, 和彦, 1929-. 東海道五十三次将軍家茂公御上洛図. 河出書房新社, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002955779-00 , ISBN 4309255132 (NCID:BA50957580)
16. 黒板勝美, 国史大系編修会 編 , 黒板, 勝美, 1874-1946. 国史大系 第51巻 (続徳川実紀 第4篇) 新訂増補. 吉川弘文館, 1967.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000867971-00  (NCID:BN06561764)
インターネット情報 1) CiNii Articles ( http://ci.nii.ac.jp/ja ) (最終アクセス日:2018年7月23日)
インターネット情報 2) CiNii Books ( http://ci.nii.ac.jp/books/?l=ja ) (最終アクセス日:2018年7月23日)
インターネット情報 3) NDL OPAC ( http://iss.ndl.go.jp/ ) (最終アクセス日:2018年7月23日)
インターネット情報 4) NDL search ( https://ndlopac.ndl.go.jp/ ) (最終アクセス日:2018年7月23日)
インターネット情報 5) 国文学論文目録データベース( http://base1.nijl.ac.jp/~rombun/ ) (最終アクセス日:2018年7月23日)
インターネット情報 6) 国立公文書館デジタルアーカイブ ( https://www.digital.archives.go.jp/ ) (最終アクセス日:2018年7月23日)
インターネット情報 7) 国立国会図書館リサーチ・ナビ 「江戸時代の幕臣を調べるには」( http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-780.php ) (最終アクセス日:2018年7月23日)
インターネット情報 8) 日本古典籍総合目録データベース( http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/ ) (最終アクセス日:2018年7月23日)
本学契約データベース: JapanKnowledge (最終アクセス日:2018年7月23日)
キーワード
(Keywords)
萩原貞宅(ハギワラ テイタク)
都紀行
幕臣
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査 文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
人物
質問者区分
(Category of questioner)
大学院生
登録番号
(Registration number)
1000231548解決/未解決
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