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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000228680
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2017-107
事例作成日
(Creation date)
2017年02月01日登録日時
(Registration date)
2018年01月18日 09時30分更新日時
(Last update)
2018年05月08日 11時44分
質問
(Question)
閻魔(エンマ)の由来を知りたい。 その由来が仏教からのものであれば、元になっている経典が知りたい。
回答
(Answer)
下記の資料を提供した。
1 書籍資料
『日本大百科全書 3』(小学館 1985)
 p781「閻魔 えんま」
 「冥界を支配する死の神の名。サンスクリット語ヤマの音写で、閻魔王(ヤマラージャ)ともいう。ヤマとは罪人を縛する縛(しばり)の儀、(中略)ベーダ時代のインド神話では妃ヤミー双生神で正法の神、光明の神とされたが、人界最初の死者であったために冥界の支配者と考えられた。」
 「仏教においては、餓鬼界の主、地獄界の主となり(略)中国では道教の思想と結合して、冥府で死者の生前の罪状を裁くという十王の一に数えられた。」

『世界大百科事典 3(イン-エン)』(平凡社 2007)
 p777「えんま 閻魔」
 「奈良時代には閻羅王と書かれ、まれに閻魔国とも書かれている。閻羅は閻魔羅闍(えんまらじゃ)Yama-rajaの略で、閻魔王の意味である。これは《仏説閻魔王五天使経》または《閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経》に拠ったものであろう。後者は《預修十王経》とも呼ばれるように、閻魔王のほかに9王を加えて10王とし、閻魔王を裁判長として陪審の形をとっている。(中略)[中国]インドに起源するとされるヤマYama王の信仰伝承は仏典を通して中国に伝えられた。(後略)」

『地蔵と閻魔・奪衣婆 現世・来世を見守る仏』(松崎憲三著 慶友社 2012)
 p18「さて、ご承知のように閻魔王は(中略)十王の中心的存在のほかならないが、十王といって想起されるのが『預修十王生七経』である。唐代末に中国の聖都府大聖慈寺沙門・蔵川によって撰述されたものといわれて」いる。(中略)「この『預修十王生七経』の影響を受けて平安末期に日本で成立したとされているのが、『仏説地蔵菩薩発心因縁十王経』であり、(中略)頼冨本宏は「この経が、わが国で人気を博したのは、やはり地獄救済の十王信仰と死者追善の十三仏信仰がミックスしているところにあるといえよう」と指摘している。」

『地獄変 中国の冥界説』(沢田瑞穂著 平河出版社 1991)
 p16「3 十王経 二種の十王経 一般に『十王経』とよばれているものに二つの系統がある。一は中国・朝鮮伝来の『閻羅王授記経』であり、一は日本に行われた『地蔵十王経』である。前者は『大日本続蔵経』(第一輯第二編乙、第ニ三套)に収められるものでは、経名を『仏説預修十王生七経』、フルタイトルを『仏説閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経』という。(略)後者の『地蔵十王経』は『仏説地蔵菩薩発心因縁十王経』(『大日本続蔵経』、同前)で、前者の中国伝来のものとの関連はあるにしても、本文は日本での偽作とみなされている(略)」

『国訳一切経 和漢撰述部 経疏部 14』(大東出版社 1999)
 「大日経疏」(神林隆浄訳):「大毘盧遮那成仏経一疏 普通真言蔵品第四 29 焔魔王」
 p331「29 焔魔王の真言 次に焔魔(Yama)王の真言も亦仏の化身なり。(略)」

『国訳一切経 和漢撰述部 経疏部 15』(大東出版社 2004)
 「大毘盧遮那成仏経一疏」の続編

『真言宗全書 第3』(続真言宗全書刊行会 1977)
 「大日経疏義述 1-18巻」※漢文

『真言宗全書 第4』(続真言宗全書刊行会 1977)
 「大日経疏義述 19-30巻」※漢文

『大日本仏教全書 第42冊 大日経疏抄』(仏書刊行会編纂 名著普及会 1978)
 「大日経疏抄 四巻 観賢撰」※漢文

『大日本仏教全書 第14巻 経疏部』(鈴木学術財団 1970)
 「大日経疏抄 一巻 円珍撰」「大日経疏抄 四巻 観賢著」※漢文

2 インターネット情報
《国立国会レファレンス協同データベース》( http://crd.ndl.go.jp/reference/  国会図書館)
 「「地蔵十王経」を読みたい。」( http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&lsmp=1&kwup=%E5%9C%B0%E8%94%B5%E5%8D%81%E7%8E%8B%E7%B5%8C&kwbt=%E5%9C%B0%E8%94%B5%E5%8D%81%E7%8E%8B%E7%B5%8C&mcmd=25&mcup=25&mcbt=25&st=score&asc=desc&oldmc=25&oldst=score&oldasc=desc&id=1000035163  埼玉県立久喜図書館)
 「「新纂大日本続蔵経 1」(国書刊行会 1980 国会図)にありと判明する。」

《国会図書館デジタルコレクション》( http://dl.ndl.go.jp/  国会図書館)
 「佛説地藏菩薩發心因縁十王經 1卷」((唐) 釋藏川 撰[他] [江戸前期])
 1コマー35コマ

ウェブサイトの最終アクセスは2017年2月1日。
回答プロセス
(Answering process)
1.参考図書で〈閻魔〉を調べる。

2.NDC分類〈387.4〉の棚にあたる。

3.《google》( https://www.google.co.jp/  Google)を〈仏説地蔵菩薩発心因縁十王経〉で検索する。

4.自館目録を〈大日経疏〉で検索する。

5.《国会図書館デジタルコレクション》( http://dl.ndl.go.jp/  国会図書館)を〈仏説地藏菩薩發心因縁十王經〉で検索する。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
経典  (183 9版)
参考資料
(Reference materials)
『日本大百科全書 3』(小学館 1985), ISBN 4095260033
『世界大百科事典 3(イン-エン)』(平凡社 2007)
『地蔵と閻魔・奪衣婆 現世・来世を見守る仏』(松崎憲三著 慶友社 2012), ISBN 9784874492567
『地獄変 中国の冥界説』(沢田瑞穂著 平河出版社 1991), ISBN 4892031976
『国訳一切経 和漢撰述部 経疏部 14』(大東出版社 1999), ISBN 4500002529
『国訳一切経 和漢撰述部 経疏部 15』(大東出版社 2004), ISBN 4500002537
『真言宗全書 第3』(続真言宗全書刊行会 1977)
『真言宗全書 第4』(続真言宗全書刊行会 1977)
『大日本仏教全書 第42冊 大日経疏抄』(仏書刊行会編纂 名著普及会 1978)
『大日本仏教全書 第14巻 経疏部』(鈴木学術財団 1970)
キーワード
(Keywords)
閻魔
経典
仏教
由来
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
人物
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000228680解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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