レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/12/14
- 登録日時
- 2018/01/18 00:30
- 更新日時
- 2018/01/18 13:03
- 管理番号
- B2018口頭0104
- 質問
-
解決
雪結晶の分類に「グローバル分類」というものがあると聞きましたが、どのような分類なのか教えてください。
- 回答
-
気象学に関する基礎的な用語であることから、辞典類を中心に調査を行ったところ、「グローバル分類」について解説した資料1から資料4が見つかりましたので紹介します。
これらの資料によると、グローバル分類とは、これまで北海道での観測をもとに作成されていた雪結晶の分類に、極域を含む世界各地で観測された複雑な構造の事例を追加して定めた新しい分類とのことです。2009年に発足した日本雪氷学会の「雪結晶の新しい分類表を作る会」が検討を開始し、2012年に提唱されたそうです。
【 】内は当館の請求記号です。インターネットの最終アクセス日は2017年12月21日です。
資料1
雪氷辞典 = Japanese Dictionary of Snow and Ice. 新版. 古今書院, 2014.3 【ME2-L2】
雪氷に関する用語の辞典です。p.219の「雪結晶の分類」にて、グローバル分類を解説しています。また、pp.244-245には、このグローバル分類の分類表と雪結晶の形状をまとめた分類図が掲載されています。
資料2
雪と氷の疑問60. 成山堂書店, 2016.10 【ME131-L26】
雪氷に関する基礎知識をQ&A形式でわかりやすく解説した資料です。p.2に「雪結晶は何種類くらいありますか?」との質問があり、グローバル分類によれば121種類に分類されると回答しているほか、その分類の特徴も解説しています。また、pp.3-5には、このグローバル分類の分類表と雪結晶の形状をまとめた分類図が掲載されています。
資料3
雪の結晶図鑑. 北海道新聞社, 2011.12 【ME131-J20】
グローバル分類に基づいて雪結晶を解説した図鑑であり、雪結晶の顕微鏡写真が多数掲載されています。pp.176-177の「4. グローバル分類」にてグローバル分類の作成経緯とその特徴をまとめています。
資料4
菊池 勝弘 他 中緯度と極域での観測に基づいた新しい雪結晶の分類 : グローバル分類. 雪氷. 74(3):2012.5. pp.223-241 【Z15-23】
グローバル分類が提唱された論文であり、詳細な解説のほか、グローバル分類によって分類された雪結晶の顕微鏡写真(モノクロまたはカラー)などが掲載されています。
この論文は北見工業大学学術機関リポジトリKIT-R(https://kitami-it.repo.nii.ac.jp/)にて全文を閲覧することができます。
http://id.nii.ac.jp/1450/00008075/
国立国会図書館提供調べ方ページ「リサーチ・ナビ」の調べ方案内でも、気象学に関する資料を紹介していますので、あわせてご覧ください。
・地球科学について調べる(http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-503.php)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 気象学 (451)
- 参考資料
- キーワード
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- 雪
- 結晶
- 雪結晶
- グローバル分類
- Global classification
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000228674