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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000228342
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6001028477
事例作成日
(Creation date)
2017/10/28登録日時
(Registration date)
2018年01月15日 00時30分更新日時
(Last update)
2018年01月15日 00時30分
質問
(Question)
分限帳には、直臣の家臣は記載されているようですが、家臣の家臣いわゆる陪臣といわれる人は記載されていないのでしょうか。
回答
(Answer)
まず「分限帳」について国史関係の辞典を調査しました。
・『国史大辞典 12』(国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1991.6)
「分限帳」の項目には、「「分限」とは、社会的身分・地位・財産などの意味で、江戸時代、大名の家臣の名前・禄高・地位・役職などを記した帳面」と書かれています。また、内容は目的により分類されると書かれていますが、陪臣に関する記述はありません。(p.118-119)

このほか、『日本史大事典 5』(平凡社 1993.11)等の国史関係の参考図書を調査しましたが、陪臣に関する記述は見つかりませんでした。

次に、分限帳と陪臣に係る記述のある資料の中から6点紹介します。
・『「家系図」を作って先祖を1000年たどる技術』(丸山学/著 同文舘出版 2009.7)
「分限帳に書かれていること」と題する項があります。そこには、分限帳の記載内容について、「分限帳は藩の職員名簿のようなものと書きましたが・・・実際に何が記載されているのかというと、実は藩(または時代)によって異なります」と書かれています(p.106)。

・『金沢市史 資料編5』(金沢市史編さん委員会/編集 金沢市 2003.3)
この資料には陪臣の分限帳が収録されています。凡例によると「第一編では、前田家直臣の勤仕・由緒・生活・意見などを、第二編では陪臣の由緒・生活などを、第三編では「絶家録」を収録した」とあります(p.ⅲ)。その第二編の第一章「家」の第一節に「分限帳」が収録されています(p.465-486)。

・『分限帳集成』(埼玉県県民部県史編さん室/編集 埼玉県県民部県史編さん室 1987.2)
「天保十二年松平斉典家中分限帳」が(p.82-89)が収録されています。その解説には、「本書は士分以上のもの300名余を格・職順に記載されているのみであり、2000余名いる松平氏の家臣を網羅しているものではないが、各家臣の屋敷および上級家臣の陪臣が記されているには、他書にない特色である」と書かれています(p.17)。

・『秋田人名大事典 第2版』(秋田魁新報社/編集 秋田魁新報社 2000.7)
「戦国・織豊期から現代までの物故者3640人」を収録したし資料です。巻頭に「主要参考文献一覧」が収録されており、そのなかに『諸家陪臣記録』(秋田県庁蔵)という資料が記載されています(p.8)。

・『藩国と藩輔の構図』(高野信治/著 名著出版 2002.12)
p.197に佐賀藩では、家臣団の分限帳を「着到帳」、家臣団の中核ともいうべき諸「与私」(大組)の構成を示す分限帳を「与着到」と称する」との記述があり、p.215に「藩直臣層の分限帳たる「着到帳」において陪臣層は把握されていないのである。ところが「与着到」においては記載の範囲が拡大されている。」との記述があります。

以上のように、分限帳の収録範囲は、藩や時代、目的等により異なっているようです。藩や時代によって、陪臣も記載されていたり、陪臣のみの分限帳を作成している例もあるようです。

なお、分限帳に記載がない場合は、県史や市町村史などの郷土史関係の資料を調査するのが一つの方法だと思われます。家臣団名簿が分限帳以外の資料名で府県史や地方史に収録されている場合があるようです。

また、分限帳に関して参考になると思われる記載があるホームページがありますので、2件参考までに紹介します。
・分限帳とは:歴史の旅社(2017.10.28現在)
http://www.fujita-gyousei.com/index.php?%E5%88%86%E9%99%90%E5%B8%B3%E3%81%A8%E3%81%AF

・分限帳(武士の職員録)について調べる:埼玉県立図書館(2017.10.28現在)
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/reference/pathfinder/pathfinder1211.html

[事例作成日:2017年10月28日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210 8版)
系譜.家史.皇室  (288 8版)
参考資料
(Reference materials)
国史大辞典 12 国史大辞典編集委員会∥編 吉川弘文館 1991.6 (118-119)
「家系図」を作って先祖を1000年たどる技術 丸山/学∥著 同文舘出版 2009.7 (106)
金沢市史 資料編5 金沢市史編さん委員会∥編集 金沢市 2003.3 (465-486)
分限帳集成 埼玉県県民部県史編さん室∥編集 埼玉県県民部県史編さん室 1987 (17、82-89)
秋田人名大事典 第2版 秋田魁新報社∥編集 秋田魁新報社 2000.7 (8)
藩国と藩輔の構図 高野/信治∥著 名著出版 2002.12 (197、215)
http://www.fujita-gyousei.com/index.php?%E5%88%86%E9%99%90%E5%B8%B3%E3%81%A8%E3%81%AF  (分限帳とは:歴史の旅社(2017.10.28現在))
https://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/reference/pathfinder/pathfinder1211.html  (分限帳(武士の職員録)について調べる:埼玉県立図書館(2017.10.28現在))
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
人物・団体
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000228342解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決