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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000227574
提供館
(Library)
沖縄県立図書館 (2110045)管理番号
(Control number)
1000000926
事例作成日
(Creation date)
2017/12/25登録日時
(Registration date)
2017年12月26日 00時30分更新日時
(Last update)
2017年12月26日 00時30分
質問
(Question)
1. 「しまくとぅば」という言葉の語源を知りたい
2. 「しまくとぅば」と「うちなーぐち」の意味の違い、使い分けについて知りたい。
回答
(Answer)
1.参考資料④および⑤によると、地域の方言を指すことばとして「シマクチ」、「シマムニ」などの呼称があったが、近年は「しまくとぅば」という呼び方が広く使われるようになったと推察される。

2.参考資料①~⑤によると、「ウチナーグチ」は沖縄中南部の方言を指し、「しまくとぅば」は集落などそれぞれの地域の言葉を指す使用例がある。ただし⑤には、「ウチナーグチ」は沖縄本島およびその周辺離島の広い地域で通用する新しい方言でありシマ言葉とは異なるという説もある。

参考資料:


『世界報』 (沖縄語普及協議会∥[編]、沖縄語普及協議会、2010.10)
p.80 2005年「しまくとぅばぬ日」宣言(平成17年9月18日、「しまくとぅばぬ日」制定事業実行委員会及び沖縄語普及協議会)より
「1.1996年6月6日のバルセロナにおける「言語の権利に関する世界宣言」に基づき、沖縄県内では沖縄語(沖縄本島とその周辺離島)、宮古語(宮古郡)、八重山語(与那国を除く八重山郡)、与那国語(与那国島)という地域固有の言語の共同体を認める。※「しまくとぅば」は、通常その4つの言語をさらに細分化した地域語を指すものとする。」
との記述がある。


『沖縄民俗辞典』 (渡邊 欣雄 [ほか]∥編、岡野 宣勝∥編、吉川弘文館、2008.7)
p52 「ウチナーグチ」の項目より、「(一)沖縄地域で話されている伝統的な言語を沖縄中南部の人々が呼ぶ言い方。現在では、沖縄の伝統的な言語を総称して一般的に使われることも多い。ただし、同じ沖縄県に属する宮古・八重山諸島(先島諸島)で話されている伝統的な言語は、ウチナーグチとは呼ばない。(中略)「ウチナーグチ」という言い方は、沖縄の伝統的な言語を指す語として最も流布しているかもしれないが、そのこと自体に、沖縄本島中南部を中心とした見方、すなわち首里・那覇を上位におくエスノセントリズム(自民族中心主義)が無意識的に刻印されている。(以下略)」とある。


『沖縄の言葉と歴史』 (外間 守善∥著、中央公論新社、2000.10)
p13「ウチナーグチ」の項目より、「ただし、ここでいうウチナーグチというのは、沖縄本島及びその周辺離島で使われる言語のことで、宮古、八重山、奄美の言葉はそれぞれに自立的であり、ウチナーグチのなかには入らない。」とある。


『しまくとぅばの課外授業』 (石崎/博志?著、ボーダーインク、2015.8)
p158 「では沖縄の言葉を表現する際のもっとも中立的な言葉といえば、「しまくとぅば(島言葉)」になろうか。言語か方言かで議論になりそうな「琉球語」や「琉球方言」、また沖縄本島の言葉だけをさすこともある「沖縄語」や「うちなーぐち(沖縄口)」に比べ、「しまくとぅば」は中立というよりは、むしろ無難な呼び方といえよう。」
「また「しまくとぅば」という言葉自体は昔から一般的だったわけではなさそうで、国立国語研究所『沖縄辞典』(一九六九年)、半田一郎『琉球語辞典』(大学書林、一九九九年)、内間直仁・野原三義『沖縄語辞典』(研究社、二〇〇六年)など主要な辞書にこの言葉はない。(略)もしかして「しまくとぅば」は二十一世紀に入って条例が制定されるなどして、行政を中心に急速に広がった新しい呼び方なのかも知れない。」

⑤「しまくとぅばルネサンス」(沖縄国際大学公開講座委員会編、2017.3)
「琉球文とシマ言葉」狩俣恵一 p15-41
p15「琉球語は奄美・国頭・沖縄・宮古・八重山・与那国の六大方言に別れている。その六大方言は、北部琉球方言圏(奄美諸島・沖縄諸島)と南部琉球方言圏(宮古諸島・八重山諸島)に大別されるが、前者では小地域(集落)の言葉をシマクチといい、後者ではスィマムニ(シマムニ)という。(略)
近年、シマクチ・スィマムニを総称してシマクトゥバ(シマ言葉)という新語が生まれ、シマ言葉とウチナーグチが混同されるようになった。しかし、ウチナーグチを通時的にみるならば、沖縄本島およびその周辺離島の広い地域で通用する新しい方言であり、集落のシマ言葉とは異なるものである。」
「しまくとぅばと学校教育」田場裕規p45-59
p45「「しまくとぅば」は特定の言語を指すものではなく、自分自身が育つ地域のことば、あるいは、自分自身がより親しみをもつことばのことである。」
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
1 世界報 沖縄語普及協議会∥[編] 沖縄語普及協議会 2010.10 K388/O52 p81

2 沖縄民俗辞典 渡邊 欣雄 [ほか]∥編 岡野 宣勝∥編 吉川弘文館 2008.7 K38/O52 p52

3 沖縄の言葉と歴史 外間 守善∥著 中央公論新社 2000.10 K80/H82 p13

4 しまくとぅばの課外授業 石崎/博志?著 ボーダーインク 2015.8 K80/I84 p158

5 しまくとぅばルネサンス 沖縄国際大学公開講座委員会∥編 沖縄国際大学公開講座委員会 2017.3 K80/O52 p15,p45
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000227574解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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