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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000227209
提供館
(Library)
岡山県立図書館 (2110029)管理番号
(Control number)
M15121618577355
事例作成日
(Creation date)
2016/06/08登録日時
(Registration date)
2017年12月24日 00時30分更新日時
(Last update)
2018年03月25日 00時30分
質問
(Question)
日本で最初に開設された海水浴場が、岡山県の沙美海水浴場ともいわれるが、本当か。
回答
(Answer)
日本最初の海水浴場の開設については、次のように諸説あるが「沙美海水浴場」が日本で最初ではない。

・『明治事物起原』(資料①)の「海水浴場の始」では、「大磯町照ヶ崎の海濱を観て、浴潮に適する地となし、明治十八年八月、驛人に諭して浴場を開かしむ。これ本邦に於ける海水浴場の始なり」と記載がある。

・『岡山事物起源』(資料②)には、「岡山初の海水浴場沙美がオープンしたのは明治九年のこと」(原文ママ)と記載される。

・『岡山県大百科事典』(資料③)の「海水浴場」の項目には、「日本最初の海水浴場は、1881年(明治14)愛知県(常滑市大野町)」に開設」とあり、「岡山県では1884年沙美海岸(倉敷市玉島黒崎)」の海水浴場が開設されたことが紹介されている。

・『東海東山畿内山陽漫遊案内』(資料④)の「大野海水浴」の項目では、「明治十四年此地海音寺の住職磯谷某土地の有志と謀りて水浴場を開き」と解説されている。

・『海水浴と日本人』(資料⑤)には、明治初期の日本における「お雇い外国人の海水浴」の状況を紹介するとともに、巻末「日本の海水浴関連年表」では、明治8年に「横浜の富岡が海水浴場として知られる」と記載する。

・『横浜山手外人墓地』(資料⑥)には、「日本の海水浴場の始めは明治十八年の夏の大磯海岸というのが定説のようだが、それより八年ほど前、横浜の富岡海岸の水質を検査して海水浴場として”適”マークを付けたのがヘボン博士とその友人のS・エルドリッジであった。(中略)それはレジャーとしての海水浴ではなく、健康増進や病気療養を目的とする日光浴でもあり『潮湯治』であった」とある。

・『岡長平著作集 第2巻 岡山始まり物語』(資料⑦)では、明治14年7月26日「山陽新報」(資料⑧)に「田之口村ニ於テ海水浴場八月十日ヨリ四十日間開設致候」という内容の掲載広告を紹介している。

・「日本の『海水浴の大衆化』について」(資料⑨)では、「岡山県の海水浴場史」としてその大衆化の様子が論じられており、「岡山県田之口村の海水浴場は内務省衛生局の指導下で作られた、日本で最初のものと言うことができる」と述べられている。

・明治11年5月24日「讀賣新聞」(資料⑩)には、「長崎縣士族鐘江晴朝」が「芝濱松町の河岸へ海水浴場を建るために一萬千八百坪ほど拝借したいと此ほど願ひ出た」という記事の掲載がある。

・『東京市史稿 市街篇第61』(資料⑪)には、長崎県士族の鐘ヶ江晴朝が「芝新濱町貳番地海岸ニ於テ海水浴相開候件」として、明治11年(1878年)に海水浴場を開設させるための届出文書が掲載されている。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
・『日本大百科全書』の「海水浴」の項目では、1881年(明治14)には、「愛知県令(現在の知事)国直廉平(くになおれんぺい)は愛知病院長後藤新平に諮って、同県にある潮湯治の故地大野の千鳥浜海岸に小屋掛けをして海水浴場とした」とある。

・小口千明「日本における海水浴の受容と明治期の海水浴」(『人文地理』第37巻3号,1985年6月)では、病気治療を目的として「最も初期に開設された大野および大磯両海水浴場」を挙げている。
NDC
臨床医学.診断.治療  (492 9版)
参考資料
(Reference materials)
①石井研堂『明治事物起原』 橋南堂,1908,522p. 参照はp.518.
②吉岡三平『 岡山事物起源 』岡山 日本文教出版,1974,174p. 参照はp.129.
③岡山県大百科事典編集委員会『岡山県大百科事典 上 あ?そ』岡山 山陽新聞社,1980,1493p. 参照はp.551.
④野崎左文『東海東山畿内山陽漫遊案内』 博文館,1897,412p. 参照はp.134.
⑤畔柳昭雄『海水浴と日本人』 中央公論新社,2010,208p. 参照はp.15-22,197.
⑥生出恵哉『横浜山手外人墓地』 暁印書館,1984,227p. 参照はp.92.
⑦岡長平『岡長平著作集 第2巻 岡山始まり物語』岡山 岡山日日出新聞社,1977,549p. 参照はp.204-213.
⑧1881年7月27日『山陽新報』728号
⑨上田卓爾「日本の『海水浴の大衆化』について--岡山県の海水浴場の歴史を例として」『日本観光研究学会全国大会学術論文集』22,2007年12月,p.101-104.
⑩1878年5月24日『読売新聞』朝刊2面
⑪東京都『東京市史稿 市街篇第61 東京市地史各記2 市街史 第61』 東京都,1969,931p. 参照はp.593-595.
キーワード
(Keywords)
海水浴
沙美
田の口
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
M2015121618542977355
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
全年齢
登録番号
(Registration number)
1000227209解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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