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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000224122
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2017-073
事例作成日
(Creation date)
2017年05月13日登録日時
(Registration date)
2017年10月31日 18時34分更新日時
(Last update)
2018年05月24日 17時28分
質問
(Question)
作家の小栗虫太郎の外国語学習歴(英・仏)と特にどのような本を読んだかを知りたい。
回答
(Answer)
外国語学習歴に以下の資料を紹介した。
また、フランス語で読んだ本については確たる記述が見つからなかったため、日本語・外国語問わず、小栗虫太郎の読書歴について書かれている資料を紹介した。

1 外国語学習歴について
『小栗虫太郎全作品 1 紅殻駱駝の秘密』(小栗虫太郎著 桃源社 1979)
 巻頭 「「紅殻駱駝の秘密」を書いたあの頃の思い出」の文中に「抑々の始まりは、遠く中学三年の頃に発している(中略)当時生意気至極にも、正則英語学校の高等科に通っていて、はじめて、コナンドイルを読んだ」とあり、その後探偵小説を7、8冊読んだとあり。
 p332 「中学三年頃からは、正則英語学校高等科へも首を突込んでいるし、祖母が部屋を貸した男が、逓信省外信課勤務の真家直三郎という東京外語フランス語科出身の官吏で(中略)フランス語をみっちり仕込んだ」とあり。
 p342 陸軍報道班員に徴用された際にマレー語を学んだとあり。

『日本探偵作家論』(権田万治編 悠思社 1992)
 p216 「迷宮の世界 小栗虫太郎論」の章中に、英語・フランス語・マレー語学習歴のほか「十七、八歳のころはオデオン座などの映画館に入りびたり、跛足のイタリー娘と相当な仲だったというからイタリー語もかなりこなしたのかも知れない」とあり。

〈その他外国語学習歴について、上記資料と同内容の、簡単な記述のあった資料〉
『偏愛的作家論 新編ビブリオテカ渋沢竜彦』(渋沢竜彦著 白水社 1987)
 p280 上記「「紅殻駱駝の秘密」を書いたあの頃の思い出」に関する記述あり。
『1930年代・回帰か終焉か 現代性の根源に遡る』(桑野弘隆ほか編著 社会評論社 2007)
 p259 関連記述1文あり。
『日本ミステリー事典』(権田萬治 新保博久/監修 新潮社 2000)
 p78 「小栗虫太郎」の項に「1913年京華中学校に入学するが、このころから外国語や映画、文学に関心が芽生え、英語、フランス語を身に着けたほか、映画館にもしょっちゅう出入りするようになった」という記述あり。

2 読書歴について
「特集:MUSITARO 小栗虫太郎」(『彷書月刊 1989年11月号』p2-27)
 p6-7 小栗宣冶著「父を想う」文中に「虫太郎の蔵書について「ほとんどが洋書であるが、その中に『僧正殺人事件』と『赤毛のレッドメイン』、ルパンの飜訳本があった外は夥しい数と種類の各国の地図と「犯罪心理学」「吉林省」と金文字の日本語で書かれた分厚いのがあるのみだ」とあり。

『鮎川哲也と十三の謎 ’90』(鮎川哲也ほか著 東京創元社 1990)
 p232 虫太郎の息子宣冶のインタビュー記事があり、虫太郎の読書について「西洋の実話雑誌のような物を読んでました」とあり。

『黒死館殺人事件』(小栗虫太郎著 社会思想社 1977)
 p473-475 小栗虫太郎の語学力について「虫太郎の外国語習得が、万巻の書の読破を主目的とする、がむしゃらで荒削りなものだったことを物語る」とあり。
 p543 島田太郎氏の解説の中に「『黒死館』の書かれた昭和九年以前に出版されたもので、小栗が目にすることができそうなものを拾ってみる」と書名をいくつか挙げている。原書の資料であったかは不明。

『綺想礼讃』(松山俊太郎著 国書刊行会 2010)
 p118-276 小栗虫太郎の作家研究論文あり。
 p134-136 虫太郎の好む作家や作品について記述あり。ただし原著で読んだと明記されているのは「二年前だが苦労をして、ディッケンズの『二都物語』を原著で読んだ」と語っているから(後略)」との記述のみ。

『白蟻 現代教養文庫』(小栗虫太郎著 社会思想社 1976)
 p239-256 虫太郎が参考にした文献の候補として、4冊の書誌が挙げられている中にランジー(フランス)の著書があり、「虫太郎の参照した文献はランジー本の英訳書すなわちマクベスの“Cryptography”であることが明らかになった」とあり。
 p283 虫太郎に『反暗号学』(『シュピオ』昭和一二年一月号に掲載)という珍しい随筆があることに触れ、虫太郎がオーストラリアのウォストウィッツの原著を読みこなしていた可能性について記述あり。

『青い鷺 現代教養文庫』(小栗虫太郎著 社会思想社 1976)
 p424 「F、「二十世紀鉄仮面」構想の参考作」の見出しに、「明らかな痕跡を留めているのは、つぎの四篇である」として4作品を挙げているが、どれもフランス人作家の作品でない。
回答プロセス
(Answering process)
1 自館目録を全項目〈小栗虫太郎〉で検索する。

2 《Google》( https://www.google.co.jp/  Google)を〈小栗虫太郎〉〈小栗虫太郎 & フランス語〉で検索する。

3 《WHOPLUS》(日外アソシエーツ)を〈小栗虫太郎〉で検索する。
 「小栗虫太郎(オグリ ムシタロウ,小説家)」の項あり。人物文献27件

4 《WHOPLUS》(日外アソシエーツ)記載の人物文献の内の自館所蔵資料を確認する。

5 《CiNii Articles》( http://ci.nii.ac.jp/  国立情報学研究所)を〈小栗虫太郎 外国語〉〈小栗虫太郎 フランス〉〈小栗虫太郎 外国文学〉〈小栗虫太郎 読書〉検索する。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本文学  (910 10版)
参考資料
(Reference materials)
『小栗虫太郎全作品 1 紅殻駱駝の秘密』(小栗虫太郎著 桃源社 1979)
『日本探偵作家論』(権田万治編 悠思社 1992), ISBN 4-946424-26-1
『偏愛的作家論 新編ビブリオテカ渋沢竜彦』(渋沢竜彦著 白水社 1987), ISBN 4-560-04535-6
『1930年代・回帰か終焉か 現代性の根源に遡る』(桑野弘隆ほか編著 社会評論社 2007), ISBN 978-4-7845-1462-5
『日本ミステリー事典』(権田萬治 新保博久/監修 新潮社 2000), ISBN 4-10-600581-6
「特集:MUSITARO 小栗虫太郎」(『彷書月刊 1989年11月号』p2-27)
『鮎川哲也と十三の謎 ’90』(鮎川哲也ほか著 東京創元社 1990), ISBN 4-488-02325-8
『黒死館殺人事件』(小栗虫太郎著 社会思想社 1977)
『綺想礼讃』(松山俊太郎著 国書刊行会 2010)
『白蟻 現代教養文庫』(小栗虫太郎著 社会思想社 1976)
キーワード
(Keywords)
小栗 虫太郎(オグリ ムシタロウ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査 事実調査 書誌的事項調査
内容種別
(Type of subject)
人物
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000224122解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決