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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000221838
提供館
(Library)
豊中市立図書館 (2310050)管理番号
(Control number)
6000035522
事例作成日
(Creation date)
2017/08/11登録日時
(Registration date)
2017年09月13日 00時30分更新日時
(Last update)
2017年09月21日 14時35分
質問
(Question)
可溶性食物繊維と、不溶性食物繊維の成分と働き、また、食品別の可溶性/不溶性食物繊維の含有量などが知りたい。病院で医師に「可溶性食物繊維が便秘の改善に良い」と聞いたが、なぜ良いのか、その仕組みが知りたい。
回答
(Answer)
質問を下記3点に分けて回答する。
① 可溶性食物繊維と、不溶性食物繊維の成分と働きについて
② 食品別の可溶性/不溶性食物繊維の含有量
③ 可溶性食物繊維が便秘の改善に良い根拠

質問①について
 ●『総合調理科学事典』日本調理科学会編/光生館/2006(596.0)
  <成分について>
食物繊維の定義、不溶性/水溶性食物繊維と、水溶性食物繊維については高分子/低分子の分類ごとに該当する成分が詳しく列挙されている。

 <働きについて>
 栄養機能と生体調節機能について記載あり。水溶性食物繊維は「発酵産物の有機酸の腸蠕動運動の活発化により排便を促進し、便秘を予防・治療する」とある。(P.54)

質問②について
 ●『食物繊維で腸スッキリ!便秘解消データBOOK』松生 恒夫監修/朝日新聞出版/2016(493.4)
  食物繊維量の含有量を「食材」「定番料理」「外食」に分けて掲載したリスト。
  食物繊維量は水溶性/不溶性それぞれの量を記載している。納豆についても掲載あり。(P.52)

質問①および③について
 ●『腸は第二の脳』松生 恒夫著/河出書房新社/2011(493.4)
  →水溶性食物繊維が、腸内での発酵されることによって生成する短鎖脂肪酸が、大腸の蠕動運動を調節するという解説あり。(P.190)

 ●『しっかり学べる!栄養学』川端 輝江編著/ナツメ社/2012(498.5)
  →腸内細菌による代謝の結果、水溶性食物繊維が産生する短鎖脂肪酸が、大腸の水分やナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどの吸収を盛んにし、蠕動運動を高めるほか、腸内を酸性にすることで有用菌を生育しやすい環境にするという解説あり。(P.77、114)
回答プロセス
(Answering process)
質問①について
▽596(食品・料理)、498.5(食品・栄養)の書架を確認する。
●『総合調理科学事典』日本調理科学会編/光生館/2006(596.0)
 総論5章「食品成分と調理機能」に「食物繊維」の項目あり(P.54)。食物繊維とは「ヒトの消化酵素では消化されない食品中の難消化性成分の総体」とある。
<成分について>
食物繊維の定義、不溶性/水溶性食物繊維と、水溶性食物繊維については高分子/低分子の分類ごとに該当する成分が列挙されている。
 <働きについて>
 栄養機能と生体調節機能について記載あり。水溶性食物繊維は「発酵産物の有機酸の腸蠕動運動の活発化により排便を促進し、便秘を予防・治療する」とある。(P.54)
 その他、『しっかり学べる!栄養学』(P.114)にも簡易な表あり。

質問③について
●『腸は第二の脳』松生 恒夫著/河出書房新社/2011(493.4)
→水溶性食物繊維が、腸内での発酵されることによって生成する短鎖脂肪酸が、大腸の蠕動運動を調節するという解説あり。
 「食物繊維は、大腸内の嫌気性菌によって、様々な程度に発酵を受けるのです。(中略)水溶性のグアガムやペクチンは完全に発酵を受けるのです。食物繊維の発酵による生成物の主なものは、乳酸、コハク酸、酢酸、プロビオン酸、酪酸などの有機酸です。特に、酢酸、プロビオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸は、大腸の腸管上皮細胞に容易に吸収され、エネルギー源となるのです。(中略)また、短鎖脂肪酸は、腸蠕動を調節し、腸管血流を増加もさせるのです」(P.190)

●『しっかり学べる!栄養学』川端 輝江編著/ナツメ社/2012(498.5)
→腸内細菌による代謝の結果、水溶性食物繊維が産生する短鎖脂肪酸が、大腸の水分やナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどの吸収を盛んにし、蠕動運動を高めるほか、腸内を酸性にすることで有用菌を生育しやすい環境にするという解説あり。
○「健康によい!食物繊維の効用」というコラムあり。(P114)
 この中に、「通常の食生活においては、摂取される食物繊維のほとんどが植物性食品由来の難消化性多糖類(非でんぷん性多糖類)と考えられる」とある。
 ○「難消化性糖質の発酵と利用」(P.77)
「腸内細菌は様々な難消化性糖質を取り込み、嫌気的代謝(酸素を利用しないエネルギー代謝)によって、酢酸、プロビオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸を産生する」
「腸内細菌が産生した短鎖脂肪酸には、大腸において水分やナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどの吸収を盛んにし、蠕動運動を高めるといった生理作用があると考えられている」とある。
○「プレバイオティクス、プロバイオティクス」(P.77)
「腸内環境を整え、免疫力を高める腸内細菌を有用菌(善玉菌)といい、(中略)乳酸菌やビフィズス菌などの有用菌を増殖させる効果がある難消化性食物成分をプレバイオティクスという。水溶性食物繊維、オリゴ糖、糖アルコール、レジスタントスターチなどが含まれる。これらの難消化性糖質は腸内細菌によって発酵を受けやすく、その結果、短鎖脂肪酸が生成されて腸内は酸性となり、酸性状態に強いビフィズス菌や乳酸菌が生育する」とある。

質問②について
▽「食物繊維」をキーワードに49(医学)の資料を検索。
●『食物繊維で腸スッキリ!便秘解消データBOOK』松生 恒夫監修/朝日新聞出版/2016(493.4)
 食物繊維量の含有量を「食材」「定番料理」「外食」に分けて掲載したリスト。食物繊維量は水溶性/不溶性それぞれの量を記載している。納豆についても掲載あり。(P.52)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
食品.料理  (596)
衛生学.公衆衛生.予防医学  (498)
内科学  (493)
参考資料
(Reference materials)
『しっかり学べる!栄養学』 川端 輝江/編著 ナツメ社
『総合調理科学事典』 日本調理科学会/編 光生館
『腸は第二の脳』 松生 恒夫/著 河出書房新社
『食物繊維で腸スッキリ!便秘解消データBOOK』 松生 恒夫/監修 朝日新聞出版
キーワード
(Keywords)
食物繊維(ショクモツセンイ)
便秘(ベンピ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
一般
登録番号
(Registration number)
1000221838解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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