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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000221622
提供館
(Library)
大阪市立中央図書館 (2210006)管理番号
(Control number)
1G17004460
事例作成日
(Creation date)
2016年10月13日登録日時
(Registration date)
2017年09月07日 00時30分更新日時
(Last update)
2017年11月27日 00時30分
質問
(Question)
一休さんが長い紙に「し」と書くとんち話を、以前に見た。その話が載っている児童書はないか。
回答
(Answer)
お尋ねの話は、一休さん(一休宗純)が「わかりやすい字」または「長い字」を書くように言われ、「し」という1字だけ書いたという話のようです。一休さんに書くように依頼した人は殿様や山法師、若い僧など複数のパターンがあるようです。該当するお話が収録されている資料がいくつか見つかりましたので、以下にご紹介します。

『絵本いっきゅうさん -8つのとんちばなし-』(すずき 大和/文・絵 チャイルド本社, 2012.12)
p.14-17「ながいじ」

『子どもの喜ぶ 日本のとんち話 吉四六ばなし・一休ばなし・彦一ばなし・曽呂利ばなし』(牧 杜子尾/著、黎明書房, 1983.2)
p.58-64「日本一長い字」

『一休 親子で楽しむ歴史と古典 14』(葉山 修平/文、勉誠社, 1997.1)
p.118-122「ギネスブックにのる大きな字」

『少年少女伝記文学館 5 一休』(伊藤 桂一/著、講談社、1988.10)
p.159-160に一休が天台宗の総本山、比叡山延暦寺を訪ねたときの話の一部として同内容が述べられています。

なお、一休さん(一休宗純)の「し」の1字を書く話については次の論文に、話の出典や、テレビアニメ「一休さん」や近年の児童書の中でどのようにとりあげられているかが述べられています。

松本 健「一休が「し」の字を書いたこと―<本当の話>という伝承―」『日本語と日本文学』43号(筑波大学国語国文学会 , 2006.08)p.13-24
http://ci.nii.ac.jp/naid/120000834352 )(2017.9.13確認)
どのようにこの話が伝わってきたか、という文脈の中で、p.16に「「し」の字のエピソードは、(中略)一休の逸話を最初に纏めたものである作者未詳の仮名草子『一休ばなし』(一六六八)からそれは既に登場している(巻之二の九)。」、p.17に「このエピソードが次に登場する本は、管見によると百年余り下った黄表紙『一休和尚悟乳柑子』(一七七五)」とあります。

仮名草子『一休ばなし』や『一休和尚悟乳柑子』は以下の資料に収録されています。

『一休ばなし集成』 (三瓶 達司/編、禅文化研究所、 1993.4)
p.61-65「九 山姥の謡を作りて叡山に上り給う事」

『新日本古典文学大系 74 仮名草子集』(佐竹 昭広/[ほか]編集委員 岩波書店, 1991.2)
p.361-363「九」

『新編日本古典文学全集 64 仮名草子集』(小学館, 1999.9)p.279-281「九 山姥のうたひを作りてゑいざんの上り給ふ事 付 山法師一休に掛字をかかする事」
この資料は商用データベース「JapanKnowledge」でも本文をご覧いただけます。

『江戸の絵本 : 初期草双紙集成 2』(小池 正胤/編 ; 叢の会/編
国書刊行会, 1987.11)
「一休和尚悟乳柑子」(p.163-182)のうちp.166に座敷二間にひろげた紙に、しの字を書いた話が掲載されています。

ご参考まで、商用データベース「JapanKnowledge」(新版 日本架空伝承人名事典)の「一休」の項目中の記述を以下にご紹介します。
「一休像の形成」に、「(一休の逸話は)実話もあろうが創作もあり、他の人の奇行やとんちに関する話を一休の行跡に仮託したものが多い。(中略)一休像が世に伝えられる基本になったものは、一六六八年(寛文八)に刊行された編著者不明の『一休咄』四巻である。」との記述があります。
回答プロセス
(Answering process)
1.当館所蔵資料をフリーワード“長い紙”ד一休”、“しの字”ד一休”かつ対象を児童書に絞り検索し、ヒットした本の内容を確認するが、上記の内容のものは掲載なし。

2.Googleブックスをフリーワード“長い紙”ד一休”、“しの字”ד一休”、で検索するが、児童書にあたる資料は見つからず。
国文学の論文集等が見つかるが、当館所蔵なし。ただし、サイト上の抄録より、同内容の話が古典の一休ばなしにあるようだとわかる。

3.商用データベース「JapanKnowledge」(資料1)で“一休”דとんち”全文検索し、「新版 日本架空伝承人名事典」の「一休」の項目中に一休の逸話についての記述が見つかる。

4.当館所蔵資料をフリーワード“一休”×”とんち”かつ対象を児童書に絞り検索。ヒットした資料のうち伝記以外の読み物・絵本の内容を確認し、資料2、3が見つかる。

5.他の職員から「昭和50年代に放映のテレビアニメ『一休さん』でしの字を書く回があったようだ」との情報提供をうける。インターネットで検索エンジンを“一休さん”דしの字”で確認、資料4が見つかる。

6.CiNii Articles( http://ci.nii.ac.jp/ja)(2017.10.10 確認)にて資料4の全文を確認し、資料5、6が見つかる。

7.資料4内の記述より、当館所蔵資料をフリーワード“いっきゅうばなし”で検索してヒットした資料を確認し、資料7、8、9が見つかる。

8.商用データベース「JapanKnowledge」に資料7が登載されていることを確認。

9. 資料4内の記述より、当館所蔵資料をフリーワード“一休和尚悟乳柑子”で検索してヒットした資料を確認し、資料10が見つかる。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
小説.物語  (913 9版)
仏教  (180 9版)
参考資料
(Reference materials)
当館書誌ID <0012648152>  絵本いっきゅうさん -8つのとんちばなし- すずき 大和/文・絵 チャイルド本社 2012.12 978-4-8054-3790-2 (資料2)
当館書誌ID <0000452195>  子どもの喜ぶ 日本のとんち話 -吉四六ばなし・一休ばなし・彦一ばなし・曽呂利ばなし-(指導者の手帖 77) 牧 杜子尾/著 黎明書房 1983.2 9784654050772 (資料3)
当館書誌ID <0000593904>  一休(親子で楽しむ歴史と古典 14) 葉山 修平/文 勉誠社 1997.1 9784585090151 (資料5)
当館書誌ID <0000179427>  少年少女伝記文学館 5 一休  講談社 1988.10 9784061946057 (資料6)
当館書誌ID <0000758510>  新編日本古典文学全集 64 仮名草子集  小学館 1999.9 9784096580646 (資料7)
当館書誌ID <0000310067>  一休ばなし集成 三瓶 達司/編 禅文化研究所 1993.4 9784881820971 (資料8)
当館書誌ID <0000225239>  新日本古典文学大系 74 仮名草子集 佐竹 昭広/[ほか]編集委員 岩波書店 1991.2 9784002400747 (資料9)
当館書誌ID <0000190613>  江戸の絵本 -初期草双紙集成- 2 小池 正胤/編 国書刊行会 1987.11  (資料10)
商用データベース「JapanKnowledge」(新版 日本架空伝承人名事典) (2017.9.13確認)(資料1)
Cinii Articles:松本 健「一休が「し」の字を書いたこと--〈本当の話〉という伝承」(『日本語と日本文学』43号 筑波大学国語国文学会,2006-08, p.13-24)  http://ci.nii.ac.jp/naid/120000834352  (資料4)(2017.9.13確認)
キーワード
(Keywords)
一休
長い字
しの字
一休ばなし
とんち
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
こども
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000221622解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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