このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000220985
提供館
(Library)
尼崎市立地域研究史料館 (5000006)管理番号
(Control number)
129
事例作成日
(Creation date)
2017年8月24日登録日時
(Registration date)
2017年08月24日 11時40分更新日時
(Last update)
2017年08月31日 15時19分
質問
(Question)
初代尼崎藩主戸田氏鉄(うじかね)が近江国膳所3万石から5万石に加増され尼崎に移封された年について、尼崎市の刊行物やウェブサイトは元和3年(1617)とするが、歴史事典やサイトを見ると元和2年とするものがある。どちらが正しいのか?
回答
(Answer)
戸田氏鉄の尼崎移封について、「戸田家譜」(東京大学史料編纂所所蔵、『尼崎市史』第5巻収録)に元和3年7月25日とあり、『尼崎市史』をはじめ市の刊行物やサイトはこれを採用しています。
一方、『寛永諸家系図伝』『寛政重修諸家譜』に元和2年7月25日移封とあり、元和2年説をとる市販の歴史事典やウェブサイト等は、これを典拠としているものと考えられます。
この元和2年説について、『徳川実紀』は「本光国師日記」(江戸幕府の実力者・金地院崇伝の日記)の記述等を根拠に退け、元和3年説を採用しています。加えて、元和3年7月27日付細川忠興書状(「細川家記」/『大日本史料』第十二編之二十七)が氏鉄移封を記すことや、尼崎城築城経緯との整合(元和3年9月に幕府から築城奉行が派遣され、翌元和4年春着工)から、元和3年が正しいと考えられます。
回答プロセス
(Answering process)
1 戸田氏鉄尼崎移封を元和3年(1617)7月25日と記す文献

◆「戸田家譜」東京大学史料編纂所所蔵、『尼崎市史』第5巻収録p133
 「元和三年丁巳七月二十五日秀忠公ヨリ所領ヲ増シテ摂州尼ヶ崎ノ城五万石ヲ賜フテ移リ新ニ城ヲ築ク」とある。
◆『尼崎市史』第2巻
◆『図説尼崎の歴史』上巻/Web版図説尼崎の歴史
◆『尼崎地域史事典』/Web版尼崎地域史事典"apedia"

なお、「戸田家譜」の当該記述は、東京大学史料編纂所の大日本史料総合データベースにより検索、確認することができる。
東京大学史料編纂所データベース
http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/shipscontroller
『大日本史料』当該個所
https://clioimg.hi.u-tokyo.ac.jp/viewer/view/idata/850/8500/02/1227/0472?m=all&s=0472

2 戸田氏鉄尼崎移封を元和2年(1616)7月25日と記す文献

◆『寛永諸家系図伝』第十(続群書類従完成会,1986)p84
◆『寛政重修諸家譜』第十四(続群書類従完成会,1965)p375

なお、『寛政重修諸家譜』の当該記述は、東京大学史料編纂所の大日本史料総合データベースにより検索、確認することができる。
東京大学史料編纂所データベース
http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/shipscontroller
『大日本史料』当該個所
https://clioimg.hi.u-tokyo.ac.jp/viewer/view/idata/850/8500/02/1225/0309?m=all&s=0309

3 元和2年説を誤りとする文献

◆「台徳院殿御実紀」巻四十六(『改訂増補国史大系』第39巻徳川実紀p134)
 「戸田尼崎転封の事。寛永系図。藩翰譜。家譜此年(=元和3年)とす。重修譜には二年とすといへども。国師日記にも此年の事にみゆれば。今重修譜の説はとらず」
 (なお徳川実紀が寛永系図(寛永諸家系図伝)が元和3年と記すとしているのは誤り)

4 元和3年説を傍証する文献

◆「細川家記」(『大日本史料』第十二編之二十七p474)
 「一尼崎へハぜゝ(膳所)ニ此中居候戸田左門被遣候、是も少々御加増之由候事」(元和3年7月27日付小笠原民部少輔等宛細川忠興書状)

東京大学史料編纂所データベース 『大日本史料』当該個所
https://clioimg.hi.u-tokyo.ac.jp/viewer/view/idata/850/8500/02/1227/0474?m=all&s=0472&n=20

◆青手木正・中村光夫「尼崎築城と幕府派遣の新城奉行たち」
 尼崎市立地域研究史料館紀要『地域史研究』第25巻第2号(1996.2)掲載
 各種史料・記録をもとに、尼崎城築城経緯を解説している。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
近畿地方  (216 9版)
参考資料
(Reference materials)
尼崎市. 尼崎市史 第5巻. 尼崎市, 1974.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001209937-00  (当館請求記号 219/A/ア-5)
尼崎市/編 , 尼崎市. 尼崎市史 第2巻. 尼崎 尼崎市, 1968.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I024502588-00  (当館請求記号 219/A/ア-2)
尼崎市立地域研究史料館/編集 , 尼崎市立地域研究史料館. 図説尼崎の歴史 : 尼崎市制九〇周年記念 上巻. 尼崎市, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005908614-00  (当館請求記号 219/A/ア)
尼崎市立地域研究史料館 編 , 尼崎市立地域研究史料館. 尼崎地域史事典. 尼崎市, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002486437-00  (当館請求記号 219/A/ア)
太田資宗 [ほか編] , 斎木一馬 [ほか]校訂 , 太田, 資宗, 1600-1680 , 斎木, 一馬, 1909-1988. 寛永諸家系図伝 第10. 続群書類従完成会, 1986.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001844650-00  (当館請求記号 288//カ-10)
堀田, 正敦, 1755-1832 , 堀田正敦 等編. 寛政重修諸家譜 第14 新訂. 続群書類従完成会, 1965.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001264433-00  (当館請求記号 288//ハ-14)
黒板, 勝美, 1874-1946 , 黒板勝美 編. 国史大系 第39巻 新訂増補. 国史大系刊行会, 1930.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I002153870-00  (当館請求記号 211.1//ト-2)
東京大学史料編纂所/編 , 東京大学史料編纂所. 大日本史料 第12編−27. 東京大学出版会, 1974.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I024440633-00  (当館請求記号 211.1//ト-12-27)
青手木正・中村光夫. 尼崎築城と幕府派遣の新城奉行たち. 尼崎市立地域研究史料館, 平成8.2.29(1996.2.29). (尼崎市立地域研究史料館研究紀要) 地域史研究 第25巻第2号(通巻74号)p. 1~21, ISSN 0910-8661 (逐次刊行物)
キーワード
(Keywords)
尼崎藩
戸田氏鉄
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000220985解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter

このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!