レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年06月01日
- 登録日時
- 2017/07/28 11:53
- 更新日時
- 2017/11/14 12:28
- 管理番号
- 埼熊-2017-036
- 質問
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解決
トモエ学園という私立小学校について、教育思想・理念を知りたい。
- 回答
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以下の資料を提供した。
「トットちゃんがいた場所」『朝日新聞 2016年5月7日 朝刊 6面』
「小林宗作(1893~1963)がトモエ学園を開校したのは37年。(中略)小林は、音楽教育法リトミックを基礎に、子どもの個性と自主性を尊重する教育を実践した。」とあり。
『小林宗作抄伝 トットちゃんの先生 金子巴氏の話を中心に』(佐野和彦著 話の特集 1985)
p241 「宗作先生の理想は、一つの事柄を一つの課目の中での学習に終らせないで、それを可能な限りすべての課目に関連を持たせる。しかも、“お勉強”という意識なしに、遊びながら覚えさせ、理解させ、体現させて行こう、というのですから」とあり。
p244 「○教育は何ものにも束縛されない自由なものでなければならない。○教育は子供に本当の事だけを教えなければならない。○子供の感性を無視して教育を他の目的に利用してはならない。といった事を主軸にして、教育の原点にリズム教育を置いて子供を総合的に育てることを実践されていたわけです。」とあり。
『音楽教育の研究 理論と実践の統一を目指して』(東京芸術大学音楽教育研究室創設30周年記念論文集編集委員会編 音楽友之社 1999)
p17-26 坂田薫子著「小林宗作の〈総合リズム教育〉―理論上の成果と課題―」
p23 「〈総合リズム教育〉の目標は、子どもたちの内部で生じうる五感の交流を活性化させることにあった。」とあり。
p25 「小林は、保護者に対していつも、「人の真似をするな、自分で考えて、自分のやり方でやれ」と指導していたという。指導法というものは、それぞれの保護者や教師が、子ども一人一人とかかわる中で、編み出し、理論化し、日々の実践で検証するという往復運動なくして確立されないと考えたからであろう。」とあり。
『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子著 講談社 1984)
p291-292 「小林先生の教育方針はこの本にも書きましたが、常に、「どんな子も、生まれたときには、いい性質を持っている。それが大きくなる間に、いろいろな、まわりの環境とか、大人たちの影響で、スポイルされてしまう。だから、早く、このいい性質を見つけて、それをのばしていき、個性のある人間にしていこう」というのでした。」とあり。
- 回答プロセス
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1 《聞蔵Ⅱビジュアル》(朝日新聞社)を〈トモエ学園〉で検索する(回答資料)
2 自館目録を〈小林宗作〉で検索する(回答資料)
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育学.教育思想 (371 9版)
- 幼児.初等.中等教育 (376 9版)
- 参考資料
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- 『朝日新聞 2016年5月7日 朝刊 6面』
- 『小林宗作抄伝 トットちゃんの先生 金子巴氏の話を中心に』(佐野和彦著 話の特集 1985)
- 『音楽教育の研究 理論と実践の統一を目指して』(東京芸術大学音楽教育研究室創設30周年記念論文集編集委員会編 音楽友之社 1999) , ISBN 4-276-31191-8
- 『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子著 講談社 1984) , ISBN 4-06-183252-2
- キーワード
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- 小林 宗作(コバヤシ ソウサク)
- 黒柳 徹子(クロヤナギ テツコ)
- 窓ぎわのトットちゃん
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 歴史
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000219429