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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000219127
提供館
(Library)
相模原市立相模大野図書館 (2210033)管理番号
(Control number)
相大-H29-035
事例作成日
(Creation date)
2017年7月17日登録日時
(Registration date)
2017年07月21日 16時41分更新日時
(Last update)
2018年08月17日 11時40分
質問
(Question)
「ヴ」という字を使うようになった経緯が知りたい。
回答
(Answer)
「ヴ」を含む片仮名使用について公式な原則が明記されたのは1954年(昭和29年)の国語審議会報告「外来語の表記」においてである。
その後、平成3年6月28日内閣告示第二号で「外来語の表記」のよりどころが定められた。
回答プロセス
(Answering process)
参考資料、一般書の言語の棚を直接確認する。

〇『ことばの表記の教科書』 佐竹秀雄・佐竹久仁子/著 ベレ出版 2005 【s24490104 811】
 p239「明治に入ると新聞や雑誌など外来語の片仮名表記が次第に増えていき、大正時代には外来語を片仮名で書く習慣が定着しました。これが公的な原則として明記されたのは、第二次世界大戦後の国語審議会報告「外来語の表記」(1954年)においてです。」とある。

〇『事典 日本の文字』 樺島忠夫/(他)編 大修館書店 1997 【s05734835 R811】
 p36「片仮名」b片仮名の使用では「外来語の表記では「ヴ」が使われヴァイオリン、ヴェランダなどと書かれることがある。国語審議会報告の「外来語の表記」では原音における「ファ」「フィ」「フェ」「フォ」・「ヴァ」「ヴィ」「ヴ」「ヴェ」「ヴォ」の音はなるべく「ハ」「ヒ」「フ」「ヘ」「ホ」・「バ」「ビ」「ブ」「ベ」「ボ」と書く。」とある。
 p417に上記の国語審議会報告は昭和29年3月15日のものとある。

〇『現行の国語表記の基準 第6次改訂版』 ぎょうせい 2001 【s21025069 811】
 p291「外来語の表記」について以下の記載あり。
 
 ・内閣訓令第一号
  『外来語の表記』の実施について
   政府は、本日、内閣告示第2号をもって『外来語の表記』を告示した。
   今後、各行政機関においては、これを現代の国語を書き表すための「外来語の表記」のよりどころとするものとする。
   平成3年6月28日 内閣総理大臣 海部俊樹

 ・内閣告示第二号
  一般の社会生活において現代の国語を書き表すための「外来語の表記」のよりどころを次のように定める。
   平成三年六月二十八日 内閣総理大臣 海部俊樹 

〇『新しい国語表記ハンドブック 第7版』 三省堂編修所/編 三省堂 2015 【s32798886 R811】
 p248に平成3年6月28日内閣告示第二号、p249、第2表(外来語や外国の地名・人名を原音や原つづりになるべく近く書き表そうとする場合に用いる仮名)に「ヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォ」あり。
 p244「ヴァ」「ヴィ」「ヴ」「ヴェ」「ヴォ」は外来音ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォに対応する仮名である。(中略)注、一般的には「バ」「ビ」「ブ」「べ」「ボ」と書くことができる、とある。

〇『日本国語大辞典2』 日本国語大辞典第二版編集委員会/編 小学館国語辞典編集部/編 小学館 2001 【s17114240 R813.1】
 p97「う」に「濁点をつけた「ヴ」をVにあててVO、VUを示すのに用いることもある。ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴェール、ヴォルト、カーヴなど」とある。

Googleで“「ヴ」という文字”で検索する。
Wikipedia「ヴ」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4  (2017.7.22 最終確認)に
「V音を表すのに「ヴ」を用いるのは福澤諭吉の発案(『福澤全集諸言』の証言による。)1860年(万延元年)出版の『増訂華英通語』に用例が見える。」とあったことから、
『福澤諭吉著作集 第12巻』 福沢諭吉/著 松崎欣一/編 慶応義塾大学出版会 2003 【s22080824 081.6】を確認する。
p407福澤全集諸言p442華英通語に「安政五年、余が江戸に来りて初めて出版したるは華英通語なり。是れは翻訳と云うべき程のものに非ず。原書の横文字に仮名を附けたるまでにして事固(もと)より易し。唯(ただ)原書のVの字を正音に近からしめんと欲し、試にウワの仮名に濁点を附けてヴヷと記したるは当時思付の新案というべきのみ。」いう記述あり。

注:【 】は自館の資料コードと請求記号
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
音声.音韻.文字  (811 9版)
日本語  (081 9版)
参考資料
(Reference materials)
『ことばの表記の教科書』 佐竹秀雄・佐竹久仁子/著 ベレ出版 2005
『事典 日本の文字』 樺島忠夫/(他)編 大修館書店 1997
『現行の国語表記の基準 第6次改訂版』 ぎょうせい 2001
『新しい国語表記ハンドブック 第7版』 三省堂編修所/編 三省堂 2015
『日本国語大辞典2』 日本国語大辞典第二版編集委員会/編 小学館国語辞典編集部/編 小学館 2001
『福澤諭吉著作集 第12巻』 福沢諭吉/著 松崎欣一/編 慶応義塾大学出版会 2003
キーワード
(Keywords)
カタカナ
外来語
表記
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000219127解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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