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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000217893
提供館
(Library)
佐世保市立図書館 (2300056)管理番号
(Control number)
R1001161
事例作成日
(Creation date)
2017/06/02登録日時
(Registration date)
2017年06月26日 00時30分更新日時
(Last update)
2017年07月09日 11時35分
質問
(Question)
ナイフ(knife)は、発音する時に「k」を発音しない。
他にもそういう読まないスペルがある英単語があるのはなぜだろう。
回答
(Answer)
・『英語の歴史』寺澤盾/著 中央公論新社 2008.10 によると
 
「発音が古英語以来多様に変化してきたのに対し、綴りは書物などの書記媒体の普及や学校教育によって標準化・固定化される傾向にあり、発音変化が必ずしも綴りに反映されていないから」・・・との説が紹介。
 
 ※諸説あるようですが、上記資料で納得されました。
回答プロセス
(Answering process)
①英語の語源を調べてみようと思い、英語の語源辞典や単語辞典からあたることとする。
・『オックスフォード英単語由来大辞典』グリニス・チャントレル/編
  P4~P5 【単語の由来・単語の歴史】
  綴りは、古英語から中英語の時代にかけて、地域ごとに大きく違っていた。しかし15世紀に印刷術が発達し、綴りはしだいに統一されはじめた。
  発音もまた、14世紀までは地域ごとに大きく違っていた。しかしこの時期に「大母音推移」という母音に大きな変化が起こった。
  長母音が二重母音化した結果、長母音の数は7から5に減少した。
  他の母音も影響を受けたが、綴りのほうは多くの場合、元のままだった。
  結果、綴りと発音の食い違いが始まった。
      
②英語の歴史を振り返れば何か手がかりが見つかるかもしれないと思い、
 「英語」「歴史」のキーワードでOPAC検索。
 ヒットしたものの中を確認。下記資料が参考になりそう。
    
・『英語の歴史』寺澤盾/著 中央公論新社
  P95~【綴り字・発音・文法の変化】
   1)Nightの「gh」、knowの「k」などの綴られていても発音されない文字を「黙字」という。
   2)英語と綴り字と発音の間に見られる不規則な対応が生まれた背景にはさまざまな要因がある。
    一つには、発音が古英語以来多様に変化してきたのに対し、綴りは書物などの書記媒体の普及や学校教育によって標準化・固定化される傾向にあり、
    発音変化が必ずしも綴りに反映されていないからである。
   3)handkerchief(ハンカチ)は、もともとhand(手)とkerchief(スカーフ)との複合語でhandの/d/は発音されていたが、handkerchiefという複合語では語中に/ndk/という
    発音が難しい子音の連鎖が生じたため/d/が落ちた。

・『英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史』 堀田隆一/著 研究社
  P8~【音声と綴字の変化】
   古英語や中英語の子音は後の時代に特定の環境において失われ、その痕跡は少なからぬ単語の綴字において、黙字として現在に伝わっている。
   例として、「climb」や「Listen」には「b」と「t」が発音されない綴字として含まれているが、両者は古英語ではきちんと発音されていた。
  
  P53~54【なぜdebt、doubtには発音しない<b>があるのか?】
   発音と綴字は相互につながりをもちながらも、本質的に別個の存在なのである。
 
・『英語化する世界、世界化する英語』 ヘンリー・ヒッチングズ/[著] みすず書房
  P60~【英語綴りという出来損ないの魔術】
 
※上記資料を参照されて
 『英語の歴史』寺澤盾/著 中央公論新社 の説で納得されました。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
英語  (830)
参考資料
(Reference materials)
B12169523 オックスフォード英単語由来大辞典 グリニス・チャントレル/編 柊風舎 2015.12 832.033 978-4-86498-000-5
B10142661 英語の歴史 寺澤盾/著 中央公論新社 2008.10 830.2 978-4-12-101971-4
B12340777 英語の「なぜ?」に答えるはじめての英語史 堀田隆一/著 研究社 2016.12 830.2 978-4-327-40168-9
B10336335 ランダムハウス英和大辞典 小学館ランダムハウス英和大辞典第2版編集委員会/編 小学館 1994.1 833.3 4-09-510101-6
B10220569 英語化する世界、世界化する英語 ヘンリー・ヒッチングズ/[著] みすず書房 2014.4 830.2 978-4-622-07801-2 (P60~)
B10317146 英語史で答える英語の不思議 遠藤幸子/著 南雲堂フェニックス 1992.3 830.2 4-523-81526-7 (P124~)
英語で発音しない語(文字)のことを何というか。 http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000064551 2017/05/30 (レファレンス協同データベース)
キーワード
(Keywords)
英語
歴史
黙字
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000217893解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決