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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000212277
提供館
(Library)
千葉県立中央図書館 (2120001)管理番号
(Control number)
千県中参考-2016-46
事例作成日
(Creation date)
2017/03/18登録日時
(Registration date)
2017年03月19日 00時30分更新日時
(Last update)
2017年03月22日 09時34分
質問
(Question)
江戸時代に日本人が翻訳した洋書をまとめた辞典や解題はないか。
回答
(Answer)
幅広い分野の蘭書・洋書の翻訳書に関する辞典や解題は見つかりませんでした。蘭書・洋書(翻訳書を含む)に関する文献目録がありましたので、参考までに紹介します。

【資料1】アニック・堀内「第九章 近世日本思想史における翻訳の役割」『思想史から東アジアを考える』(辻本雅史・徐興慶編著 国立台湾大学出版中心 2016)
p290-293「資料1」
翻訳書を対象に、(地理・本草・天文・医学等の)学問分野、ローマ字(原題)、題名(邦題)、完成又は刊行年、翻訳者、(翻訳者の)職業の各項目について列記しています。

【資料2】杉本つとむ「西洋草木譜とその翻訳経緯 松平定信の時代と『遠西独々涅烏斯草木譜』」(『国文学研究』102号)p309-320
「(松平)定信の時代と翻訳書」という章立てで、宝暦9年から文政12年の範囲で「蘭書とその翻訳書について時をおって列挙」しています。

【資料3】『洋学ことはじめ展 蘭学の諸系列と江戸幕府旧蔵本』(蘭学資料研究会 1954)
(p13-52)医学や歴史学等の分野別の文献目録で、書名の後に「(日本人名)訳」と記されているものを含みます。各分野の冒頭、及び各書物に解説が付いています。

【資料4】『和蘭翻訳書目録』(吉田治兵衛 天保12年)
国立国会図書館作成の解題によると、本書は「オランダ語からの翻訳書、蘭学書の販売目録」です。書名の後に「(外国人名)著、(日本人名)訳」と記されているものを含みます。

【資料5】『西洋学家訳述目録』(穂亭主人[他] 安政1序)
国立国会図書館作成の解題によると、本書は「延享年間以降の西洋学者125名の姓名をイロハ順に排列、号、出身地等の簡単な紹介と、その著作を記した目録」です。明確に「(日本人名)訳」と記されている訳ではありませんが、翻訳書を含んでいる可能性があります。例えば、本書(16コマ目)「大槻磐水」の項には「瘍医新書」が列記されていますが、同じ書物は【資料4】(p14)にも「大槻玄沢訳」として載っています(人物事典等によると「磐水」は大槻玄沢の号です)。

(以下3点は特定分野の解題及び文献目録です。)
【資料6】『鎖国時代日本人の海外知識 世界地理・西洋史に関する文献解題』(開国百年記念文化事業会編 原書房 1980)
p80-129「洋書から邦訳された世界地理書」地理学関係の書物の解題です。

【資料7】『和蘭医書の研究と書誌』(宮下三郎著 井上書店 1997)
p69-134「和訳和蘭医書の書誌(英文)」
医学関係の文献目録です。書名の後に「translated by(日本人名)」と記されているものを含みます。

【資料8】『未刊蘭学資料の書誌的研究』(片桐一男著 ゆまに書房 1997)
p161-228「日本英学資料総合目録」
語学関係の文献目録です。書名の後に「(外国人名)著、(日本人名)訳」と記されているものを含みます。

なお、次の資料が分野別、または所蔵機関の地域別に文献目録を多数列記しています。ただし個々の文献目録の内容については未確認です。
【資料9】『洋学関係研究文献要覧 1868~1982』(日蘭学会編集 日外アソシエーツ 1984)
p1-6「文献目録」
「蘭学・洋学」(医学・天文・地理等)
「国内所蔵目録」(旧幕府・国会図書館、及び北海道から九州)
回答プロセス
(Answering process)
自館の蔵書検索システムで次のキーワードにより検索、関連資料を確認しました。その結果、【資料3】【資料7】【資料8】【資料9】が見つかりました。

キーワード「洋学」「蘭学」「書誌」「書目」「目録」「解題」「辞典」「洋書」「蘭書」「翻訳」

(以下、その他の確認済みの資料です)
『近代西洋の光 来日西洋人と日本洋学者群像』(武内博著 日本古書通信社 2007)
『未刊蘭学資料の書誌的研究 2』(片桐一男著 ゆまに書房 2006)
『洋学の書誌的研究』(松田清著 臨川書店 1998)
『日本洋学人名事典』(武内博編著 柏書房 1994)
『洋学事始 幕末・維新期西洋文明の導入』(幕末・明治初期における西洋文明の導入に関する研究会編 文化書房博文社 1993)
『江戸洋学事情』(杉本つとむ著 八坂書房 1990)
『洋学』(沼田次郎著 吉川弘文館 1989)
『洋学史事典』(日蘭学会編 雄松堂出版 1984)
『幕末の洋学』(中山茂編 ミネルヴァ書房 1984)
『洋学の系譜 江戸から明治へ』(惣郷正明著 研究社出版 1984)
『日本翻訳語史の研究』(杉本つとむ著 八坂書房 1983)
『杉本つとむ日本語講座 5 蘭語学とその周辺』(杉本つとむ著 桜楓社 1981)
『蘭学の時代』(赤木昭夫著 中央公論社 1980)
『洋学史の研究』(佐藤昌介著 中央公論社 1980)
『江戸時代の洋学者たち』(緒方富雄編 新人物往来社 1972)
『図説日本の洋学』(惣郷正明著 築地書館 1970)

なお、『蘭学資料研究 附巻 総目次・解題・大項目索引編』(緒方富雄監修 竜渓書舎 1987)(p51)では、蘭学資料研究会の目的として「翻訳書の調査、目録作成」を挙げていますが、その後の進捗については記述がありません。

続いて、上記と同様のキーワードをインターネット検索して次のサイトを参照。その記述から【資料6】を確認しました。
KAKEN科学研究費助成事業データベース「稲垣家旧蔵地図・地球儀の解析を主とした江戸後期の世界地図編纂事情究明に向けた研究」(研究代表者:吉田厚子 研究期間:2011-2013)
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-23520793/
研究成果報告書(PDF)1.(2)
「蘭書とその翻訳書に関するリストは、例えば『鎖国時代 日本人の海外知識 世界地理・西洋史に関する文献解題』に所収されている」

インターネットの検索結果から、【資料1】【資料2】及び国立国会図書館電子展示会「江戸時代の日蘭交流」( http://www.ndl.go.jp/nichiran/s2/s2_4_1_2.html )を確認しました。電子展示会の内容から【資料4】【資料5】が見つかりました。

【資料1】については、「国立台湾大学出版中心」の当該資料のページから本文の一部内容を確認しました。「線上試閲」からGoogle Booksへリンクしています。ただしp291-292は表示されません。
http://www.press.ntu.edu.tw/?act=book&refer=ntup_book00871

なお、内容は確認できていませんが、東北大学史料館「池田哲郎文書」の目録中に、次のような資料が見受けられます。( http://www2.archives.tohoku.ac.jp/siryo-kojin-index.html
Ⅲの3-2「蘭書翻訳書目録稿」
Ⅲの3-3「『蘭学者名簿稿』片桐一男「著訳書を持つ蘭学者名簿」(上・下)」
後者については他の大学図書館にも所蔵があります。( http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN09652378

(インターネット最終アクセス:2017年1月31日)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
科学史.事情  (402 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】アニック・堀内「第九章 近世日本思想史における翻訳の役割」『思想史から東アジアを考える』(辻本雅史・徐興慶編著 国立台湾大学出版中心 2016)( http://www.press.ntu.edu.tw/?act=book&refer=ntup_book00871
【資料2】杉本つとむ「西洋草木譜とその翻訳経緯 松平定信の時代と『遠西独々涅烏斯草木譜』(『国文学研究』102号 1990.10)p.309-320( http://ci.nii.ac.jp/naid/120005481333
【資料3】『洋学ことはじめ展 蘭学の諸系列と江戸幕府旧蔵本』(蘭学資料研究会 1954)
【資料4】『和蘭翻訳書目録』(吉田治兵衛 天保12年)(国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開)( http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3508483
【資料5】『西洋学家訳述目録』(穂亭主人[他] 安政1序)(国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開)( http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3510717
【資料6】『鎖国時代日本人の海外知識 世界地理・西洋史に関する文献解題』(開国百年記念文化事業会編 原書房 1980)(9102169142)
【資料7】『和蘭医書の研究と書誌』(宮下三郎著 井上書店 1997)(0105338073)
【資料8】『未刊蘭学資料の書誌的研究』(片桐一男著 ゆまに書房 1997)(0105255909)
【資料9】『洋学関係研究文献要覧 1868~1982』(日蘭学会編集 日外アソシエーツ 1984)(9102962243)
キーワード
(Keywords)
洋学(ヨウガク)
蘭学(ランガク)
翻訳書目(ホンヤクショモク)
書誌(ショシ)
目録(モクロク)
解題(カイダイ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
一般
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000212277解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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