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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000210967
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2016-114
事例作成日
(Creation date)
2015年10月02日登録日時
(Registration date)
2017年03月02日 12時03分更新日時
(Last update)
2017年06月02日 13時33分
質問
(Question)
終戦の時、中国の蒋介石が日本軍に対して寛大な措置をとるという声明を出した。その時期と内容を知りたい。
回答
(Answer)
調査の結果、指定の声明は1945(昭和20)年8月15日ラジオで放送されたものと確認できた。
声明について記述のある資料と、声明の日本語訳の掲載がある下記の資料を紹介した。

『蒋介石 文春新書』(保阪正康著 文藝春秋 1999)
 p234-235「八月十五日午前十時(日本時間午前十一時)、蒋介石は自ら筆を執った原稿を手に、中国国民と兵士にむけて声明を読みあげた。」として「各種の資料をもとに平易に説明」した内容が掲載されている。「これが有名な「怨みに報いるに怨みをもってせず」の言である。」とあり。

『蒋介石秘録 日中関係八十年の証言 下』(サンケイ新聞社著 サンケイ出版 1985)
 p407「8月15日、「ポツダム宣言」受諾を一般国民に告げる天皇の放送に一時間先立って、自ら重慶・中央放送局のマイクを握り、「抗戦勝利にあたり全国軍民および全世界の人々に告げる演説」を中国および全世界に放送した。」としてその内容について記述あり。
 p410にも関連の記述あり。

『蒋介石秘話』(吉田荘人著 かもがわ出版 2001)
 p41-42「蒋介石は1945年8月15日ラジオで、「抗戦勝利に当たり全国軍民および全世界の人々に告ぐ」と題して演説した。その内容について日本人は、蒋介石が「徳を以て怨みに報いる」と述べたかのように受け止めているが、この言葉は後に国民党系のマスコミによって作られたものである。自国民に対してさえ非情な蒋介石が、敗戦国に寛大であるはずがなく、またその必要もない。日本人はその経緯を知らないため、当時の寛大な措置が今でも心に染み透っている。」とあり。

『蒋介石 マクロヒストリー史観から読む蒋介石日記』(黄仁宇著 北村稔〔ほか〕訳 東方書店 1997)
 p437「抗戦勝利を告げるラジオの原稿は蒋介石が起草した。」「彼はその放送の中で次のように述べた。」としてその内容の記述あり。時期は「1945年8月」とあり。「ホワイトらの著書には、この放送の際の情景が記されている。(前掲"Thundr out of China")」ともあり。
 p461-463「解説」「日本がポツダム宣言を受諾し、日本の敗戦が決定的になった1945年8月15日、蒋介石は、重慶からつぎのようにラジオ放送をおこなっている。(中略)このようなよびかけにはじまるラジオ放送は、全文を引用するのはできないほど長文であるが、(後略)」内容の抜粋引用あり。
 「(蒋介石「抗戦に勝利し全国の軍民、および世界のひとびとに告げる演説」。竹内編『日中国交基本文献集』下巻 122~130ページ。訳文=竹内実。蒼蒼社、1993)」とあり。

声明全文の日本語訳が掲載されている資料
『日中国交基本文献集 下巻』(竹内実編 蒼蒼社 1993)
 p122-130「蒋介石「抗戦に勝利し全国の軍民、および世界のひとびとに告げる演説」
 p126-130 竹内実訳による演説の全文あり。
回答プロセス
(Answering process)
《Google》( https://google.co.jp/  Google)を〈蒋介石 & 戦後 & 声明 & 捕虜〉で検索する。
「暴を以て暴に報ゆる勿れ」の記述あり。
「暴を以て暴に報ゆる勿れ」(蒋介石著 山田礼三訳 白揚社 1947)(国会図書館所蔵)

《Google ブックス》( http://books.google.co.jp/  Google)を〈暴を以て暴に報ゆる勿れ〉で検索する。
『近代中国対日観の研究』(山口一郎著 アジア経済研究所 1970)
『昭和史 2 1945-89』(中村隆英著 東洋経済新報社 1993)
 p379「中国の蒋介石総統は「恨みに報ゆるに暴を以てするなかれ」として日本将兵に名誉ある扱いをし、できるだけ速やかに復員できるように計らってくれたため、日本側の深く感謝するところとなった。」

蒋介石の伝記を調べる。
『蒋介石 文春新書』(保阪正康著 文藝春秋 1999)
『蒋介石秘話』(吉田荘人著 かもがわ出版 2001)
『蒋介石 マクロヒストリー史観から読む蒋介石日記』(黄仁宇著 北村稔〔ほか〕訳 東方書店 1997)
『蒋介石秘録 日中関係八十年の証言 下』(サンケイ新聞社著 サンケイ出版 1985)
  
『日中国交基本文献集』を確認する。

NDC分類〈210.7〉の書架をブラウジングする。
『日本戦後史資料』(塩田庄兵衛〔ほか〕編 新日本出版社 1995)
 該当する記述なし。

ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2015年9月15日。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
個人伝記  (289 9版)
日本史  (210 9版)
参考資料
(Reference materials)
『蒋介石 文春新書』(保阪正康著 文藝春秋 1999), ISBN 4-16-660040-0
『蒋介石秘録 日中関係八十年の証言 下』(サンケイ新聞社著 サンケイ出版 1985), ISBN 4-383-02423-8
『蒋介石秘話』(吉田荘人著 かもがわ出版 2001), ISBN 4-87699-622-9
『蒋介石 マクロヒストリー史観から読む蒋介石日記』(黄仁宇著 北村稔〔ほか〕訳 東方書店 1997), ISBN 4-497-97534-7
『日中国交基本文献集 下巻』(竹内実編 蒼蒼社 1993), ISBN 4-915441-70-9
キーワード
(Keywords)
蒋 介石(ショウ カイセキ)
終戦
日本-歴史-昭和時代
中国-歴史-近代
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
歴史 人物
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000210967解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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