レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/11/18
- 登録日時
- 2016/12/18 00:30
- 更新日時
- 2017/03/07 16:58
- 管理番号
- 6000030481
- 質問
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解決
「ギャロブ」と「テンサイトウ」という砂糖のようなものが、身体によいときいたが、それぞれ何からできているのか原料を知りたい。
- 回答
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「キャロブ」はイナゴマメの若いさやの種子をとりまく果肉の糖分によるもので、チョコレートの代用品などに使われている。「てんさい糖」は、ホウレンソウの仲間のテンサイ(サトウダイコン、ビートとも言う)の根にふくまれるショ糖から作られる砂糖である。
- 回答プロセス
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▽588、596で砂糖の関連の資料にあたる。
◆『調味料 新・食品事典 7』河野 友美/編/真珠書院/1991.4/596
→P.65 砂糖の項目に、「カンショ糖とテンサイ糖」として、「サトウキビから作るカンショ糖と、サトウダイコンから作るテンサイ糖」について違いが説明されており、テンサイ糖がサトウダイコンから作られていることがわかる。
→同じ資料で「ギャロブ」をひくが該当なし。
◆『砂糖の絵本』すぎもと あきら/へん/農山漁村文化協会/2006.3/588
→P.7 「テンサイ」の項目あり。「テンサイは、サトウダイコン、ビートとも」いうと説明があり、「ダイコンというけれど、ほんとうはホウレンソウの仲間だ」と解説されている。
→P.12 「てんさい糖」の項目があり、「テンサイ(ビート、サトウダイコン)の根にふくまれるショ糖を湯にしみださせて作ったもの」と説明がある。
→同じ資料で「ギャロブ」をひくが該当なし。
◆『砂糖のちから』足立 香代子/監修/素朴社/2009.5/588
→P.7 「テンサイ」の項目あり。「「サトウダイコン」、「ビート」ともいいます。ホウレンソウの仲間で、カブのような形の根にたくさんのショ糖(砂糖)をためています」とある。
→同じ資料で「ギャロブ」をひくが該当なし。
▽インターネットで「ギャロブ」を検索。
→個人のブログなどはヒットするがほとんど記事なし。ブログを確認したところ、「キャロブ」という記載がある。
▽インターネットで「キャロブ」を検索。
→Wikipediaなど多数ヒット。「イナゴマメ」であるという記載がある。
◆『穀物・豆 新・食品事典 1』河野 友美/編/真珠書院/1994.7/596
→P.40 「イナゴマメ」の項目あり。英名カロブ(carob)・ローカストビーン(locust bean)というとある。「若いさやの種子をとりまく果肉は糖分を含み、甘くて食用になる。果肉を乾燥させて粉末にしたものはキャロブパウダーと呼ばれ、ココアやチョコレートの代用品として飲み物に利用される」と説明あり。砂糖というよりチョコレートの代用品である。
◆『世界の不思議な花と果実 さまざまなしくみと彩り』湯浅 浩史/著/誠文堂新光社/ 2009/471
→P.75「イナゴマメCeratonia siliqua(マメ科)」の項目あり。
キリスト教のひとつ、モルモン教ではカフェイン(チョコレートに含まれる)をとることが禁じられているなど、さまざまな理由でチョコレートを食べられない人用の代用チョコレートとして、「キャロブチョコレート」が作られているとあり(P.75)。「キャロブチョコレートの材料はイナゴマメの種子です。味がチョコレートに少し似ているので、アメリカでは代用チョコレートにされています」(P.75)。
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品工業 (588)
- 食品.料理 (596)
- 参考資料
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- 『砂糖のちから』 足立 香代子/監修 素朴社
- 『調味料』 河野 友美/編 真珠書院
- 『砂糖の絵本』 すぎもと あきら/へん 農山漁村文化協会
- 『穀物・豆』 河野 友美/編 真珠書院
- 『世界の不思議な花と果実』 湯浅 浩史/著 誠文堂新光社
- キーワード
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- チョコレート(チョコレート)
- キャロブ(キャロブ)
- てんさい(テンサイ)
- 砂糖(サトウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000203485