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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000201615
提供館
(Library)
東久留米市立中央図書館 (2310081)管理番号
(Control number)
【6】中2016-043
事例作成日
(Creation date)
2016年11月03日登録日時
(Registration date)
2016年12月12日 14時02分更新日時
(Last update)
2017年11月29日 10時01分
質問
(Question)
昔、船の速度の単位ノットを計測するときに28秒砂時計を使用した理由と、それに関するエピソードなどを知りたい。
回答
(Answer)
計測の方法と砂時計に28秒計を用いたということは、回答プロセスで示した【資料1-3、5-7】に記述がある。一方で【資料4】のように「30秒間に通過した」とする記述も確認された。
また28秒計を用いた明確な理由はいずれの資料でも確認できなかった。
回答プロセス
(Answering process)
1)所蔵資料調査
自館OPACでキーワード(単位 参考図書)で検索

(1)『丸善単位の辞典』 /R609/ 二村隆夫/監修 丸善 2002 【資料1】
→p.259「ノット」の項目に「船の速さを測るのに一定間隔ごとに結び目(ノット)をつけた網に浮きをつけ、一定時間に繰り出したノット数を数えたことによる」とあり。

(2)『図解・単位の歴史辞典 新装版』 /R609/ 小泉袈裟勝/編著 柏書房 1990 【資料2】
→p.29「海里」の項目に「一時間に一海里の速さが「ノットknot」である。昔船尾から流した紐の結び目の数で、速さを計ったことに由来する」とあり。

(3)『単位の起源事典』 /R609/ 小泉袈裟勝/著 東京書籍 1982 【資料3】
→「ノット」の項目でp.68に「(ノットは)一時間に一海里の速さで、その昔、船尾から流した紐の結び目で速さを計ったことに由来する。紐には47フィート3インチごとに結び目をつけ(中略)砂時計を用いて28秒間に繰り出す結び目の数をかぞえるとこれがノット数になる」とあり。

※1ft=0.3048m、1in=0.0254m で上記を換算すると、47ft 3in=14.40018mとなる。速度1ノットは、時速1海里であり、1海里は現在1852メートルだから1ノット=1852m/h=0.514m/s。上記の47ft 3in=14.4018mを28秒間に進む速さは0.514m/s。したがって、上記の説明が成立する。

(4)『単位の辞典 改訂4版』 /R609/ 小泉袈裟勝/監修 ラテイス 1984 【資料4】
→「ノット」の項目を見るとp.228に「ノットは、航海用の単位として16世紀ごろから使われているもので、名称は当時、船の速さを浮きと舵側の結び目knotとの関係で判断したことに由来する。5ファゾムfathom(9.144m)間隔の結び目が30秒間に通過した数が毎時何マイル(nautical mile)かを表した」とあり。

※この場合9.144mを30秒で通過するのは。0.304m/sとなり、現在の1ノットよりかなり遅くなる。ただし、当時の海里は現在と違い、国によって基準の長さが異なっていたので、それが関係するか、その点ははっきりしない。

2)インターネット調査
Googleでキーワード「ノット」で調査し、検索結果中のWikipediaの「ノット」の項目で示された出典の中から以下のサイトを閲覧。
(1)鉄道運輸機構HPトップ > 機構案内 > 広報 > 広報誌 > 平成18年春季号(No.9)>コラム
船の物知りコーナー(No.4「船の関係で使われる単位」について) 【資料5】
https://www.jrtt.go.jp/01Organization/publicity/pdf/prm/no9_007.pdf (2017年9月28日最終確認)
「ロープには一定の間隔で結び目が付けられており、28秒砂時計の砂が落ちきるまでの間に、ロープの結び目(ノット)がいくつ繰り出されたかを数え、船長に「○○ノット」と報告したことから「ノット」として使われるようになったそうです。結び目と結び目との間は15.4 mありました。」とあり、砂時計は28秒計だが秒数の根拠は記述なし。また結び目の間隔が【資料3】にある47フィート3インチ(14.4m)と若干異なる。転記ミスか?
また、参考として添えられている「ハンドログと砂時計」の写真の出典が「日本海事科学財団HP」となっているので、参照する。

(2)日本財団図書館のHP
Top>社会科学>社会>成果物情報>「船の科学館ものしりシート」
No.36/36 海をわたるII 2.ログとノットについて 【資料6】
(事業名:基盤整備 団体名:日本海事科学振興財団 2000 冊子)
https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2000/00200/contents/072.htm (2017年9月28日最終確認)
「ノットは船の速力を表す単位で、15世紀にトンよりも少し遅れて確立しました。14.4メートル間隔で結び目(結び目のことを英語でノットという)を取り付けたロープの先に海面に浮かぶ扇を付けて、船が進むに従ってどんどんロープを伸ばしていき、「一定の時間で何個の結び目が海に出たか」で船の速力を測ろうとしたことがノットの由来です。ちなみに、ノットを測るこの原始的な道具はハンドログと呼ばれ、今日においても航海練習などで使用されています。計測の際の一定の時間とは、砂時計の砂が全部落ちるまでの28秒間です。1ノットは28秒間に結び目1つ分進む速さでこれを時速に換算すると1,852メートルとなります。18,852メートル=1海里で北緯48度の子午線の1分の長さである6,080フィートが基準となっています。」との説明あり。砂時計は28秒計とされているが秒数の根拠はなし。

3)英語辞書での調査
(1) 『Webster's third new international dictionary』 /R833/ Merriam-Webster 2002 【資料7】
「knot」の意味を調査すると、P.1252に以下の記述がある。
「knot n. 8a(1)one of the lengths marked off on a log line each of which is 47 feet 3 inches in extent and has the same relation to one nautical mile as 28 seconds has to one hour so that the number of such divisions running out from the log reel within a 28-seconds interval will insicate that the identical number of nautical miles will covered within one hour by ship if it maintains the same speed(以下略)」
こちらは【資料3】の説明とほぼ同じ。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
河海工学.河川工学  (517)
度量衡.計量法  (609)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】二村隆夫 監修 , 二村, 隆夫, 1929-. 丸善単位の辞典. 丸善, 2002.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003626634-00 , ISBN 4621049895
【資料2】小泉袈裟勝 編著 , 小泉袈裟勝. 図解・単位の歴史辞典. 柏書房, 1990.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I003926066-00 , ISBN 4760105123
【資料3】小泉袈裟勝著 , 小泉, 袈裟勝(1918-). 単位の起源事典. 東京書籍, 1982-09. (東書選書) 
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000016676-00 , ISBN 4487721792
【資料4】ラテイス/編 , 小泉 袈裟勝/監修 , ラテイス , 小泉‖袈裟勝. 単位の辞典 改訂4版. ラティス, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I013764362-00
【資料5】船の物知りコーナーNo.4「船の関係で使われる単位」について. 鉄道・運輸機構だより No.9(平成18年春季号)
https://www.jrtt.go.jp/01Organization/publicity/pdf/prm/no9_007.pdf  (2017年9月28日最終確認)
【資料6】2.ログとノットについて(海をわたるII). 船の科学館ものしりシート No.36
https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2000/00200/contents/072.htm  (2017年9月28日最終確認)
【資料7】Gove, Philip Babcock, 1902-1972 , Merriam-Webster, Inc. Webster's third new international dictionary of the English language, unabridged / editor in chief, Philip Babcock Gove and the Merriam-Webster editorial staff. Merriam-Webster, 2002.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007410060-00 , ISBN 0877792062
キーワード
(Keywords)
ノット
単位
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000201615解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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