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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000200964
提供館
(Library)
佐世保市立図書館 (2300056)管理番号
(Control number)
R1001001
事例作成日
(Creation date)
2016/06/02登録日時
(Registration date)
2016年12月07日 00時30分更新日時
(Last update)
2017年01月21日 18時15分
質問
(Question)
かみなりさまについて英語で書かれた本を探している。
例えば日本人が使う「かみなりさまにヘソをとられる」という表現について、
どういう意味か外国人がわかるように英語で説明された本はないか。
回答
(Answer)
諸説があり、以下の日本語の資料8冊をご紹介しました。
それぞれがあわさって、長い間伝承されてきたのではないかと思われます。
 
(1)カミナリさまはなぜヘソをねらうのか 吉野裕子/著
(2)ちちんぷいぷい 神崎宣武/著
(3)イラスト日本の迷信・妖怪事典 2 高村忠範/文絵
(4)おへそのひみつ やぎゅうげんいちろう/さく 福
(5)図説あらすじで読む日本の神様 三橋健/監修
(6)日本の神様がわかる本 戸部民夫/著
(7)日本の神様と神社がわかる本 歴史民俗探究会/編
(8)芸術新潮 2014年4月号 新
 
諸説ごとの資料説明
①風呂上りの子どもが体を冷やしてからだを壊さないようにという親心(病気予防)説
 【参考資料(1)(3)(4)】
 
②自然の雷の威力に古来の日本人が神の存在を感じ(雷神、火雷の神)、
 落雷を神の怒りととらえ、信仰の対象となった。
 また平安時代、菅原道真公の左遷後ー死去のあとに、都で疫病や落雷死などが
 つづいたことから、雷が呪いや祟りと恐れられ、雷のパワーへの畏怖の念から
 身をかがめて自身の身をまもった説
 【参考資料(2)(3)(5)(6)(7)
 
③中世以降の仏教絵画に習った神像画として雷神図が出現し、そこにはなぜか
 りっぱなヘソをもっている半裸の雷神の姿が多く描かれるようになった。
 そこから雷神はヘソをよく食べるという流言が生じて俗信となった説
 【参考資料(2)(8)】
 
④中国から来た陰陽五行説【参考資料(1)】
回答プロセス
(Answering process)
1.洋書をお探しでしたので、まずは洋書のコーナーをブラウジング
  から日本文化や信仰に関する本を見るが、雷に関する直接の記述はなし。
  神や信仰に関連した本を調べたほうがよいかも?
  まずは英語にこだわらず、民話、風習、自然信仰、民間信仰、民間伝承、
  かみなりなどをキーワードに日本語の本(一般書・児童書)両面から
  あたってみる。
 
2.Opacフリーワード検索“かみなり”
  →『カミナリさまはなぜヘソをねらうのか』…資料(1)
   風呂上りの子どもが体を冷やしてからだを壊さないようにという親心
  (病気予防)の説について、また中国からの陰陽五行説などの説明あり
 
3.Opacフリーワード検索“へそ”
  →『おへそのひみつ』…資料(4)
   絵本であるが病気予防の観点についての記述あり。かみなりさまも出てくるので
   雷神の言い伝え等も調べてみるとよいかも?
 
4.1番の棚をブラウジング
  →『日本の神様がわかる本』…資料(6)の他
   雷神に関する記述がある本多数あり。
   自然の雷の威力に古来の日本人が神の存在を感じ(雷神、火雷の神)、
   落雷を神の怒りととらえ、信仰の対象となったことや、平安時代に菅原道真公の
   祟りとして雷が恐れられたことなどの記述があった。
 
5.児童室からの情報
  →『ちちんぷいぷい』…資料(2)
   4.の結果以外に雷神図の影響についての記述あり。
   中世以降の仏教絵画に習った神像画として雷神図が出現し、そこにはなぜか
   りっぱなヘソをもっている半裸の雷神の姿が多く描かれるようになった。
   そこから雷神はヘソをよく食べるという流言が生じて俗信となったこと説に
   ついて書かれている。
 
6.Opacフリーワード検索“雷神図”
  →『芸術新潮』2014年4月号…資料(8)
   雷神図特集あり。
   「風神雷神図」や都をおそい死者がでた模様が描かれた「清涼殿落雷」の図の
    紹介あり。ヘソの大きな雷神の迫力ある図は、外国の方にも迫力や当時の
    人々の雷に対する畏れの気持ちが伝わるかも?
 
7.レファレンス協同データベースでさがす( http://crd.ndl.go.jp/reference/
  定番事例で“かみなり”で検索
  →定番事例 
   ①管理番号1000055182 
   「雷の被害やその対策について知りたい。」(神奈川県立図書館)
   ②管理番号1000002558 
   「カミナリに関する資料はありますか。」(栃木県立図書館)
   
   かみなりとへそについての質問ではないが、雷に関する参考文献の紹介あり
   『雷の民俗 』
   日本人の雷観について、日本全国の事例を取り上げながら、民俗学の立場で書かれた本。
 
 以上、これらがあわさって、長い間伝承されてきたのではないかと思われます。
事前調査事項
(Preliminary research)
お問い合わせは日本の方です。
元々は外国のご友人の質問でその回答となる資料探しに来館されました。
洋書コーナーの資料はまだ見ておられませんでした。(日本文化の紹介本は数冊あり)
 また、民話、風習、自然信仰、民間信仰、民間伝承、かみなりなどをキーワードに
一般・児童書(絵本含)両方から調査してはどうかと伝えていますが、閉館間際の
お問い合わせでしたので、後日来館後に調査開始しました。
 
質問者は日本の方で、英語も話されます。
日本語で書かれたものでもよいので、へそとかみなりの関係についてかかれた本を探されています。
NDC
民間信仰.迷信[俗信]  (387)
神衹・神道史  (172)
参考資料
(Reference materials)
カミナリさまはなぜヘソをねらうのか 吉野裕子/著 サンマーク出版 2000.12 387, ISBN 4-7631-9339-2
ちちんぷいぷい 神崎宣武/著 小学館 1999.3 387, ISBN 4-09-626191-2
イラスト日本の迷信・妖怪事典 2 高村忠範/文絵 汐文社 2002.1 387.91, ISBN 4-8113-7440-1
おへそのひみつ やぎゅうげんいちろう/さく 福音館書店 2000.11 E, ISBN 4-8340-1709-5
図説あらすじで読む日本の神様 三橋健/監修 青春出版社 2007.3 172, ISBN 978-4-413-00877-8
日本の神様がわかる本 戸部民夫/著 PHP研究所 2005.1 172, ISBN 4-569-63978-X
日本の神様と神社がわかる本 歴史民俗探究会/編 大和書房 2008.10 172, ISBN 978-4-479-39183-8
芸術新潮 2014年4月号 新潮社 1950.1 705
雷の民俗 青柳智之/著 大河書房 2007.12 387, ISBN 978-4-902417-17-3
レファレンス協同データベース http://crd.ndl.go.jp/reference/ 2016/6/2
直接の回答とは関係する記述はないがかみなりさまが出てくる洋書の絵本紹介。・『せんたくかあちゃん』・『だるまちゃんとかみなりちゃん』(ただし2冊とも未所蔵。長崎県立図書館所蔵あり。2016/6/2アクセス)
キーワード
(Keywords)
かみなり
へそ
伝承
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000200964解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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