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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000199110
提供館
(Library)
京都市図書館 (2210023)管理番号
(Control number)
右中-郷土-97
事例作成日
(Creation date)
2016年09月01日登録日時
(Registration date)
2016年11月02日 16時05分更新日時
(Last update)
2017年03月27日 12時44分
質問
(Question)
昭和9年(1934)の第一室戸台風の京都での被害について知りたい。
回答
(Answer)
室戸台風は,昭和9年(1934)9月21日に四国の室戸岬に上陸し,大きな被害をもたらした台風です。
京都の最大風速は28.0m/s,最大瞬間風速は42.1m/s(京都府測候所における当時の最強風記録)でした。

死傷者や家屋,寺社などの被害状況は,【資料2】,【資料4】~【資料8】に記載がありますが,資料によって件数が異なります。
【資料4】に,府下の死者233名,傷者170名,家屋の全半壊4,655戸,国宝建造物での被害は神社21件,寺院40件,上賀茂神社や建仁寺方丈の全壊などで古都の景観が一変したとあります。
また【資料5】に,この台風の被害を最も受けたのは小学校で,特に木造校舎の被害が多く,倒壊が13校,大破のために使用不可となったのは38校だったとあります。

森林の被害については【資料3】に,京都市東山区にある清水山は一面の樹木が倒れるなど東山国有林にも甚大な被害が出たことや,清水寺の背後の森林で約10haが全滅,国有林全体で29haが風倒被害にあったとあります。
回答プロセス
(Answering process)
●キーワードを“室戸台風”で京都市図書館所蔵資料を検索する。
【資料1】谷崎潤一郎の『細雪』に“京都の東山が裸にされた時の烈風は彼女も知っており”という記述がでてくるとあり。
【資料2】研究論文の中に,室戸台風による風害についてもあり。
【資料3】森林の被害状況あり。

●京都に関することを調べる際に役に立つ資料をあたる。
【資料4】死傷者,家屋,寺社の被害件数あり。
【資料5】台風の概要と,倒壊した校舎や京都御苑燈籠山の松が折れた写真などの掲載あり。

●【資料2】の引用資料を確認する。
【資料6】昭和10年(1935)に京都府が被害状況を編纂したもので,巻頭に「京都気壓最低時ニ於ケル颱ノ位置」図や,横倒しの電柱,加茂別雷神社の倒壊,賀陽宮恒憲王同妃両殿下の慰問の写真などの掲載あり。
【資料7】昭和10年(1935)に京都市が被害状況を編纂したもので,建物や寺社,交通機関,産業上などの被害状況あり。

●Googleブックス( https://books.google.co.jp/ )で室戸台風と京都をキーワードに検索する。
【資料8】京都市上京区・西陣校で校舎が倒壊したことや,この台風の後に建築された鉄筋校舎はより耐久性を重んじたとあり。

●京都市図書館ホームページ( http://www2.kyotocitylib.jp/ )のレファレンス事例紹介で“災害”について検索する。
(掲載質問:明治以降の,京都市の災害について調べたい。2016年10月22日最終確認)
【資料9】年表・一覧形式で,主な被害状況あり。
【資料10】雨量や死傷者数などあり。
【資料11】この台風で殉職した3人の先生と112名の児童を弔うために建てられた「師弟の愛の像」が知恩院の境内にあることや,京都市山科区・観修尋常小学校では,教師の判断で児童を避難させたことで全員が無事であったことなどあり。

●ニュースや統計の資料を確認する。
【資料12】昭和9年(1934)9月21日~10月30日までの新聞記事に,国宝建造物や京都に関する被害状況などあり。
【資料13】年表・一覧形式で,昭和9年(1934)9月21日に被害の概要あり。

●確認したが京都に特化した記載がなかった資料
 『京都歴史災害研究 第11号』(立命館大学歴史都市防災研究センター/編集ほか 立命館大学歴史都市防災研究センター 2010)・・・大阪中心
 『湯川秀樹日記』(湯川 秀樹/著ほか 朝日新聞社 2007)・・・夙川や大阪辺りの状況
 『地震・高潮・山崩れ』(塩田 修/著 新風舎 1998)・・・全般的な内容
 『日録20世紀 1934 通巻46号』(講談社 1998)・・・全般的な内容
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
気象学  (451 9版)
日本  (351 9版)
社会福祉  (369 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『荒ぶる自然』(高田 宏/著 苦楽堂 2016)p273~275“室戸台風 6”
【資料2】『京都歴史災害研究 第14号』(立命館大学歴史都市防災研究センター/編集ほか 立命館大学歴史都市防災研究センター 2013)p41~51“昭和戦前期の京都市における風水害に伴う被災寺社の分布と特徴”
【資料3】『古都の森を守り活かす』(田中 和博/編 京都大学学術出版会 2008)
【資料4】『京都大事典』(佐和 隆研/[ほか]編集 淡交社 1984)p906“室戸台風”
【資料5】『目で見る京都市の100年』(白木 正俊/監修 郷土出版社 2001)p92~95“三,室戸台風と昭和十年水害―二度の災害”
【資料6】『甲戌暴風水害誌』(京都府 1935)
【資料7】『京都市風害誌 昭和九年九月二十一日』(京都市役所 1935)
【資料8】『京都の学校社会史』(小林 昌代/著 プランニングR 2014)p29~30
【資料9】『京都気象100年』(京都地方気象台/編集 日本気象協会関西本部 1981)p176 “第6章 京都府下の主要気象災害”
【資料10】『京都府統計史料集 第1巻』(京都府立総合資料館/編集 京都府 1969)p43 “天災の記録”1934(昭9)9.21
【資料11】『先人に学ぶ京の防災100年』(財団法人京都市防災協会 1999)p34~35“教師の英断~室戸台風”
【資料12】『昭和ニュース事典 4』(昭和ニュース事典編纂委員会/編集製作ほか 毎日コミュニケーションズ 1991)p227~239“災害・室戸台風”
【資料13】『京都府百年の年表 7 建設・交通・通信編』(京都府立総合資料館/編集 京都府 1970)p206
キーワード
(Keywords)
京都
室戸台風
風水害
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000199110解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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