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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000193901
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6001015735
事例作成日
(Creation date)
2016/04/26登録日時
(Registration date)
2016年06月25日 00時30分更新日時
(Last update)
2016年06月25日 00時30分
質問
(Question)
明治時代、三菱汽船が政府から受けた「命令書」について、詳しい説明のある資料を探しています。
また、なぜそのような「命令書」が出されたのか、についての資料も紹介してください。
回答
(Answer)
日本郵船「日本郵船の歴史」第一章によると
http://www.nyk.com/ir/investors/history/ (2016/4/26現在)
「三菱汽船」とは
・岩崎弥太郎が、1870(明治3)年、東京・大阪・高知間で海上物資輸送を行う「九十九商会」として設立。
・それ以後、「三菱商会」「郵便汽船三菱会社」と改称。
・1885(明治18)年、「共同運輸会社」と合併し、「日本郵船会社」として発足。
という、現「日本郵船株式会社」だということがわかりました。

また、お尋ねの「命令書」は、次の1、2より
・第一命令書 1875(明治8)年9月15日
・第二命令書 1876(明治9)年9月15日
・第三命令書 1882(明治15)年2月28日
の3つがあることがわかりました。 

1.『日本郵船株式会社百年史』(日本経営史研究所/編集 日本郵船 1988.10)
p.13 第一命令書
当時の外国の海運会社との競争と、内務卿大久保利通の海運政策を背景に、
・三菱汽船会社に、征台の役のときに購入した東京丸等13隻の汽船を無償で下付し、その運行助成金として1年につき25万円を15年にわたり給付すること。
・これに対して、三菱は毎月会計報告を提出し監査を受けること、郵便物を一定量目まで無賃で輸送すること、政府に要用のあるときは船舶を提供すること、商船学校を設立して海員を養成すること、等の義務が課せられた。

p.15 第二命令書
第一命令書の後、明治政府は船舶17隻も三菱に下付し、合計39隻を所蔵するなど、大変利益をあげていたことを背景に、
・運行助成金25万円は、国際航路・国内航路の助成金として支給されることが定められた。

p.23 第三命令書
外国海運会社との激しい値下げ競争を乗り切ったが、明治14年の政変で三菱を援護してきた大隈重信らが政府から追われた結果、薩長政府により、
・今までの三菱保護政策に歯止めをかけた。

2.命令書の全文は、次の資料に記載されています。
(1)第一命令書
『三菱社誌 2: 明治八年』(三菱社誌刊行会/編 東京大学出版会 1979)
p.203-207 九月十五日

(2)第二命令書
『三菱社誌 3: 明治九年』(三菱社誌刊行会/編 東京大学出版会 1979)
p.386-388 九月十五日 

(3)第三命令書
『三菱社誌 10: 明治15年』(三菱社誌刊行会/編 東京大学出版会 1980)
p.196-202 二月廿八日

3.3点の「命令書」が出された当時の日本の海運政策・海運事業の状況は、次の資料からわかります。
(1)「明治初年の海運政策」(斎藤尚久/著 『同志社商学』22(5・6) p.60-86 1971)(2016/4/26現在)
https://doors.doshisha.ac.jp/duar/repository/ir/6446/017022050606.pdf
p.78- 明治8年9月15日 第一命令書交付

(2)「明治政府「第一〜第三命令書」と三菱」(小林正彬/著 『経済系』206 p.139-159  2001)(2016/4/26
現在)
https://library.kanto-gakuin.ac.jp/e-Lib/kobayashi139._?key=WBGLIM

(3)三菱グループ「岩崎弥太郎物語」(2016/4/26現在)
https://www.mitsubishi.com/j/history/series/yataro/index.html
vol.05 事業の多角化と人材登用「第一命令書」「第二命令書」
vol.13 上海航路の攻防「第一命令書」
vol.21 三菱の独占許すまじ「第三命令書」

[事例作成日: 2016年4月26日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
海運  (683 8版)
参考資料
(Reference materials)
日本郵船株式会社百年史 日本経営史研究所∥編集 日本郵船 1988.10 (13,15,23)
三菱社誌 2 三菱社誌刊行会∥編 東京大学出版会 1979 (203-207)
三菱社誌 3 三菱社誌刊行会∥編 東京大学出版会 1979 (386-388)
三菱社誌 10 三菱社誌刊行会∥編纂 東京大学出版会 1980 (196-202)
http://www.nyk.com/ir/investors/history/  (日本郵船「日本優先の歴史」第一章(2016/4/26現在))
https://doors.doshisha.ac.jp/duar/repository/ir/6446/017022050606.pdf  (「明治初年の海運政策」(斎藤尚久/著 『同志社商学』22(5・6) p.60-86 1971)(2016/4/26現在))
https://library.kanto-gakuin.ac.jp/e-Lib/kobayashi139._?key=WBGLIM  (「明治政府「第一〜第三命令書」と三菱」(小林正彬/著 『経済系』206 p.139-159  2001)(2016/4/26現在))
https://www.mitsubishi.com/j/history/series/yataro/index.html  (三菱グループ「岩崎弥太郎物語」(2016/4/26現在))
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
法律
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000193901解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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