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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000193886
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6001015498
事例作成日
(Creation date)
2016/04/20登録日時
(Registration date)
2016年06月25日 00時30分更新日時
(Last update)
2016年06月25日 00時30分
質問
(Question)
明治大正期の閣僚についた「官設(公設)秘書」の名簿、あるいは一覧が載った資料を探しています。
どのような「職名」だったのかわかりませんが、「私設秘書」ではなく、公務員としての秘書の名前を調べることができる資料はありますか。
回答
(Answer)
明治18年12月22日「内閣制」が始まってから、各大臣である「閣僚」の「公設秘書」について調査しましたが、「公設秘書」のみを「一覧できる名簿」は見つけられませんでした。

1.公設秘書の定義について
調査したなかでは、「官設秘書」「公設秘書」という言葉は発見できなかったので、下記資料を参考に、「秘書官」と同義語と考え、これについて調査しました。

『明治職官沿革表 合本 1 (明治百年史叢書) 慶応3年~明治19年;職官』(内閣記録局/編 原書房 1978)
明治19年2月26日 定各省官制通則
p.119 「第25條 各省職員ヲ置ク左ノ如レ」に「秘書官」の名称があります。
 秘書官
 
・『明治職官沿革表 別冊付録 明治百年史叢書 慶応3年~明治26年;官等・俸給』(内閣記録局/編 原書房 1979)p.48 明治19年
内閣秘書官、内大臣秘書官、宮内省秘書官、外務省秘書官、内務省秘書官、大蔵省秘書官、陸軍省秘書官、海軍省秘書官、司法省秘書官、文部省秘書官、農商務省秘書官、逓信省秘書官が「奏任官一等」として位置づけられています。

2.『職員録』の調査
1により、「秘書官」のキーワードで調査したところ、「内閣印刷局」等が出版していた中央官庁の『職員録 甲』で「秘書官」の氏名を確認できることがわかりました。各省に年刊で出版された「職員録」もあるようですが、特定の省について知りたいのでなければ、まとまった形で読めるこれが最適かと思われます。

『職員録』は図書もありますが、次のサイトから、明治19年から大正15年までの『職員録』をまとめて閲覧することもできます。
国立国会図書館リサーチナビ「日本・官庁職員(公務員)の名簿」(2016/4/20現在)
https://rnavi.ndl.go.jp/politics/entry/JGOV-meibo.php

例として「明治19年 甲 11月30日現在」を見ると、以下のことが確認できました。(2016/4/20現在)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/779753
左フレーム「詳細レコード表示にする」をクリックすると、目次があります。
外務省 27p/コマ番号27
外務省
官房
秘書官 奏任官 三等(下) 正七位 大山綱介 外務省構内官舎
同 奏任官 五等(上) 従七位 鮫島武野之助 外務省構内官舎

内容を子細に確認できていませんが、各大臣の秘書官もこの「明治19年甲」に掲載されていると思われます。同様にほかの年度の名簿からも、「閣僚秘書官」の氏名が確認できると思われます。

なお、このサイトでは「明治24年甲」「明治31年甲」の2冊の欠号があります。(2016/4/20現在)

3.その他、各省ごとの名簿など
(1)内務省
・早稲田大学「内務省職員録人事データベース」(2016/4/20現在)
http://www.littera.waseda.ac.jp/wever/naimujinji/goLogin.do
「本データベースは、内閣が発行した『職員録』に基づき、1887(明治20)年より1943(昭和18)年までの内務省本省に勤務した奏任官以上の内務省官僚の人事情報を〈新しい内務省史〉研究会がデータベースとして構築し、公開するものである。」とのことです。

一例として、官職名「秘書官」を選んで、「検索」ボタンを押下げると、結果は年代の昇順にソートされているようです。

参考)1ページ
1人め 大森鐘一 
調査年月日:明治20年11月30日、部局:官房、官職名:秘書官、官等:奏2、給俸:上、位階:正6
2人め 中山寛六郎
調査年月日:明治20年11月30日、部局:官房、官職名:秘書官、官等:奏3、給俸:上、位階:従6

国会図書館の欠号「明治24年甲」「明治31年甲」について、それぞれの調査年「1891」「1898」とAND検索しましたが、いずれも結果は0件でした。

・『内務省人事総覧 第1巻』(日本図書センター 1990.12)
「勅奏官一覧表」(明治7年2月15日印刷)から「職員録甲」(明治33年4月1日現在)までが、復刻・採録されていますが、国会図書館の欠号「明治24年甲」「明治31年甲」については掲載されていません。

参考)1.内務省職員録 明治19年6月15日改正
大臣官房 
秘書官 
奏任官二等 正六位 大森鐘一 静岡県士族 麹町区内山下町一丁目一番地官邸 欧行中
同 書記官正六位 久保田貫一 兵庫県士族 小石川区小石川竹早町三十四番地 大森鐘一不在中兼任
奏任官三等 従六位 中川寛六郎 東京府平民 麹町区内山下町一丁目一番地官邸

参考)2.職員録(甲) 明治20年11月30日現在 内閣官報局
官房
秘書官 奏二等(上) 正六位 大森鐘一 麹町区内山下町一番地官舎
同 奏三等(上) 従六位 中山寛六郎 麹町区内山下町一番地官舎

なお、『内務省人事総覧』には
第2巻: 「職員録(甲)明治34年4月1日現在」から「職員録 大正12年7月現在」
第3館: 「職員録 大正13年7月1日現在」から「職員録 昭和18年7月1日現在」
が、復刻・採録されています。

(2)大蔵省
・『大蔵省百年史 別巻』(大蔵省百年史編集室/編集 大蔵財務協会 1969)
II、幹部職員変遷表
凡例 〇兼任、×事務取扱、△心得
p.42 4.明治19年3月~明治33年5月

縦軸 年次(明治19年~明治33年)
横軸 内閣、大臣、・・・秘書官、秘書官・・・
※秘書官2名と推定されます。
明治19年1.27「平山成信」から、明治32年11.30「〇山崎四男六」まで、8名の氏名の「列」があります。
明治19年3.9「谷謹一郎」から、明治33年10.27「塩川三四郎」まで、11名の氏名の「列」があります。
※当該年の数字は任免の日付と推定されます。

国会図書館の欠号「明治24年甲」「明治31年甲」にあたる時期についても、2名の氏名が掲載されています。

p.55 5.明治33年5月~大正2年6月

p.63 6.大正2年6月~大正14年5月

p.70 7.大正14年5月~昭和12年5月

ここに挙げたのは一部の例ですがこのように、各省の「人事録」「*年史」などを丁寧に調査することで、国会図書館の欠号「明治24年甲」「明治31年甲」にあたる時期を埋めることができます。

[事例作成日: 2016年4月20日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本  (281 8版)
参考資料
(Reference materials)
明治職官沿革表 合本 1 内閣記録局∥編 原書房 1978 (119)
明治職官沿革表 別冊付録 内閣記録局∥編 原書房 1979 (48)
内務省人事総覧 第1巻 日本図書センター 1990.12
内務省人事総覧 第2巻 日本図書センター 1990.12
内務省人事総覧 第3巻 日本図書センター 1990.12
大蔵省百年史 別巻 大蔵省百年史編集室∥編集 大蔵財務協会 1969 (42、55、63、70)
https://rnavi.ndl.go.jp/politics/entry/JGOV-meibo.php  (国立国会図書館リサーチナビ「日本・官庁職員(公務員)の名簿」(2016/4/20現在))
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/779753  (『職員録甲』(明治19年11月30日現在)(2016/4/20現在))
http://www.littera.waseda.ac.jp/wever/naimujinji/goLogin.do  (早稲田大学「内務省職員録人事データベース」(2016/4/20現在))
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
人物・団体
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000193886解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決