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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000193564
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2016-033
事例作成日
(Creation date)
2015年12月13日登録日時
(Registration date)
2016年06月18日 12時24分更新日時
(Last update)
2016年09月06日 16時03分
質問
(Question)
子どもの絵本やおもちゃには熊がモチーフとなったものが多いが、なぜ獰猛な熊が好まれるのか知りたい。
回答
(Answer)
質問に関する記述のある以下の資料を紹介した。

『テディベア大図鑑』(ポーリン・コックリル著 上沢伸子訳 日本ヴォーグ社 1994)
 p8 「熊(または、ヒグマ)は19世紀の終わりごろ、子供部屋では物語の登場人物としても玩具としても、ごく当たり前の存在だった。というのも、曲芸する熊が旅回りの調教師と共にあちこちを巡業していたため、ヨーロパや北アメリカではなじみ深い動物だったからである」とあり、テディベアの原型やルーズベルト大統領のエピソード、テディベア・ブームの始まりなどの記述あり。
 p216 「子どものおもちゃには、世の中を反映しているものが多い。そう考えると、19世紀におもちゃ産業が発達したときに、ベアのおもちゃが広まったのも当然のことと言えよう」とあり。

『熊 ものと人間の文化史 144』(赤羽正春著 法政大学出版局 2008)
 p6 「猛獣のぬいぐるみを「かわいい」とする神経には、人の心の奥底で熊はたんなる猛獣ではなく、人の心の片隅で生き続けている自分自身であることを示しているのではないか」とあり。
 p19-20 図5「熊構造図」に「ぬいぐるみ・童話・文学」あり。「(前略)人にとっては熊の体すべてが薬であった。このように人から見た熊は大自然の中にあってそれを克服した聖なる獣であり、山の神の標であった。この熊が人間社会では魔を退散させる役割を担い、方相氏や鬼となり、母系はトーテムとなった。薬は人の病を治し、丸くて黒い体は人に投影されて文学の主人公やぬいぐるみとなって人に癒しを与えた」とあり。

『ヒグマ学入門』(天野哲也ほか編著 北海道大学出版会 2006)
 p148-160 第4章「クマはなぜ敬愛・畏敬の念を抱かれるか」に、ヒグマが畏敬の念を抱かれかつ敬愛される理由について記述あり。

「特集:クマ」『ユリイカ 2013年9月』(青土社 2013)
 特集内に質問に関連する記述複数あり。

以下関連記述のある資料
『ボクのテディベア物語』(粕谷育代著・ぬいぐるみ制作 小学館 1997)
『テディベア大百科 世界一くわしいテディベアの本』(ポーリン・コックリル著 日本ヴォーグ社 1993)
『おもちゃの文化史』(A.フレイザー著 玉川大学出版部 1980)
『英米児童文化55のキーワード』(白井澄子ほか編著 ミネルヴァ書房 2013)
『クマの時代 消費社会をさまよう者の「救い」とは』(荷宮和子ほか著 光文社 1993)
『クマのプーさんの世界』(ブライアン・シブリー著 早川敦子訳 岩波書店 2003)
永井恵理子著「人格化される熊(1)」(『聖学院大学論叢 20(1)』p75-96 聖学院大学 2007.10)
永井恵理子著「人格化される熊(2)」(『聖学院大学論叢 20(2)』p207-227 聖学院大学 2008.3)
永井恵理子著「人格化される熊(3)」(『聖学院大学論叢 21(3)』p143-153 聖学院大学 2009.3)
回答プロセス
(Answering process)
1 動物学のクマ、テディベアに関する図書を調べる。

2 《国会図書館レファレンス協同データベース》( http://crd.ndl.go.jp/reference/  国会図書館)を〈クマ or テディベア〉で検索する。
「テディベアの名前の由来を知りたい」( http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000001152  山梨県立図書館)の参考資料を確認する。
『イメージ・シンボル事典』(アト・ド・フリース著 大修館書店 1984)
 p49-50 「BEAR クマ」の項に「象徴として 1 高貴を表し、王はオットセイ、クマ、メルシナ(妖精)の血統である。ロシアでは人間の友であり、この国のエンブレムとなっている。」とあるが、子供に関する記述なし。
『英米文化常識百科事典』(南雲堂 1996)
 p37 「BEAR クマ」の項に、イギリスエリザベス朝時代の「熊いじめ」の他、獰猛な面があり、乱暴な男のたとえとされる一方、くまのプーさんやテディーベアが連想され親しみ深いイメージもありとのこと。

3 《Google》を〈ぬいぐるみ & 歴史〉で検索する。
《くまがキャラクター化される理由-聖学院大学》( http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/reps/modules/xoonips/download.php?file_id=2817  聖学院大学)
 くまのぬいぐるみと子どもの関係についてまとめられている。記述の元は回答資料の永井恵理子著「人格化される熊(1):キャラクターとしての「くま」の魅力の謎」とあり。

4 《CiNii Articles》( http://ci.nii.ac.jp/  国立情報学研究所 2015/12/13最終確認)を〈クマ & 愛〉〈永井恵理子 & 熊〉で検索する。

質問に関する記述のない資料
『絵本をみる眼』(松居直著 日本エディタースクール出版部 1978)
『絵本とは何か』(松居直著 日本エディタースクール出版部 1973)
『絵本の与え方』(西郷竹彦編 明治図書出版 1978)
『現代絵本研究』(日本児童文学者協会編 ほるぷ教育開発研究所 1977)
『子どもと本の心理学』(福沢周亮編 大日本図書 1991)
『読書の発達心理学』(秋田喜代美著 国土社 1998)
『乳幼児の成長発達と絵本』(木下逸枝著 高文堂出版社 1979)
『赤ちゃんが大好きな絵本』(赤木かん子[ほか]著 ポーラスタァ 2011)
『赤ちゃんに絵本を読むということ』(京都家庭文庫地域文庫連絡会編 連合出版 2008)
『絵本が目をさますとき』(長谷川摂子著 福音館書店 2010) ほか

ウェブサイト・データベースの最終アクセスは2015年12月13日。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
人形.玩具  (759 9版)
哺乳類  (489 9版)
参考資料
(Reference materials)
『テディベア大図鑑』(ポーリン・コックリル著 上沢伸子訳 日本ヴォーグ社 1994), ISBN 9784529025584
『熊 ものと人間の文化史 144』(赤羽正春著 法政大学出版局 2008), ISBN 978-4-588-21441-7
『ヒグマ学入門』(天野哲也ほか編著 北海道大学出版会 2006), ISBN 9784832973916
キーワード
(Keywords)
テディベア
玩具
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000193564解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決