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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000189084
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6900001688
事例作成日
(Creation date)
2015/11/20登録日時
(Registration date)
2016年03月10日 00時30分更新日時
(Last update)
2017年09月30日 00時30分
質問
(Question)
日本占領地時代に台湾紙芝居協会もしくは台湾教育画劇協会などにより製作された国策紙芝居「サヨンの鐘」の所蔵館を探しています。
回答
(Answer)
所蔵館についての情報は、得られませんでしたが、手がかりとなる記述のある資料はありました。
・『植民地教育史研究年報 13(2010年) 植民地と児童文化』(日本植民地教育史研究会運営委員会∥編集 皓星社 2011.3)【当館請求記号 T110330/24N】
河原功「台湾の児童文学と児童文化」p.58-68の中に、次のように記載されています。
 「台湾の紙芝居は、1935年ごろに台南の末広公学校が国語教育の上で始めたものと言われる。1937年には台湾子供世界社から8種の紙芝居が刊行され、台南州でも「北白川宮殿下」「乃木将軍」などを刊行、1941年には皇民奉公会内に台湾紙芝居協会が設立された。同会からは「島の志願兵」「サヨンの鐘」などを制作し、各地に配給された。末広公学校紙芝居研究部編『社会教化と紙芝居』(台南・三榕会、1939年2月)、台湾紙芝居研究部編『紙芝居の手引』(皇民奉公会中央本部、1942年5月)が参考になる。しかし、台湾総督府ならびに各州庁、さらに関連団体で制作された紙芝居の現存については確認できていない。」(p.65-66)

当館未所蔵資料ですが、手がかりが見つかるかもしれない資料を紹介します。
・『「サヨンの鐘」関係資料集(日本統治期台湾文学集成 28)』
 所蔵館は国立国会図書館のほか、東京都立中央図書館、横浜市中央図書館等です。
・『台湾日日新報』昭和16年7月17日「佳話 サヨンの鐘 紙芝居となって篤行を賞讃」
 記事の中に紙芝居の絵の面2枚の写真が載っています。国立国会図書館所蔵です。

なお、当館所蔵の資料で、台湾の紙芝居について関連の記述がある資料を以下に記します。
・『紙芝居』6巻3号 1943.3(日本紙芝居協会⇒日本教育紙芝居協会)
p.60-61「台湾の紙芝居を覗いて」(張棟區)【BC_KAM/2】
 1942年9月に日本教育紙芝居協会台湾支部を訪問して紙芝居を見た時の記事です。具体的な作品名は挙がっていませんが、台湾で作成された皇民奉公会の紙芝居と日本教育紙芝居協会の作品の比較などの雑感が書かれています。
・『紙芝居』6巻7号 1943.7(日本紙芝居協会⇒日本教育紙芝居協会)【BC_KAM/2】
p.24-26「台湾紙芝居の動向」として、「支部を中心に強力な歩み」(東房雄)、「本島女性の進出:光る王嬢の存在」(伊集院一秀)の2つの記事があります。
・『教育紙芝居』2巻10号 1939.10(日本教育紙芝居協会)【BC_KYO/6】
「サヨンの鐘」作成前の刊行となりますが、p.7-12「台湾に育つ紙芝居」(台南末広支部 山口正明)、「台湾中部の姿」(彰化女子公学校 大山登)、「台湾の人々」の3記事があります。台南州で「乃木将軍」「四十七士」「大楠公」「貯金爺さん」等を刊行配布したということが書かれています。
・『少女画報』31巻1号 1942.1(東京社⇒新泉社)【BC_SHOJ/6】
p.81-85「台湾物語 サヨンの鐘」(小林土志朗)紙芝居のことは書かれていませんが、皇民化物語の美談として扱われるサヨンの鐘の由来について記載があります。
・Web『青丘文庫研究会月報』275号 2014.10(青丘文庫研究会)
  http://www.ksyc.jp/sb/20141001geppou.pdf
p.2-3「「日本統治下の挑戦・台湾の国策紙芝居」のあれこれ」(鈴木常勝)
「台湾人向け国策紙芝居『曙の母』の一場面。枠には「台北州保険組合連合会」と記す」とある紙芝居画像もあります。

また、以下の資料も周辺情報として参考になります。併せて紹介いたします。
・『植民地台湾の児童文化』(游/珮芸∥著 明石書店 1999.2)【N990226/4】
・『日本人作家の系譜:日本統治期台湾文学研究』(中島/利郎∥著 研文出版 2013.3
【T130331/15N】
・『紙芝居の歴史(日本児童文化史叢書)』(上地/ちづ子∥著 久山社 1997.2
【N950630/16-15】
・『愛知大学一般教育論集』28号 2005(愛知大学一般教育研究室)[抜刷]
「用紙統制と童話紙芝居:国策紙芝居における二つの論点」(鈴木常勝)

お探しの「サヨンの鐘」の所蔵の有無はわかりませんが、紙芝居を収集されている施設をご紹介いたします。
「子どもの文化研究所」
http://www.kodomonobunnka.or.jp/index.htm
「箕面市立図書館紙芝居コレクション」
http://www.city.minoh.lg.jp/library/kamishibai/kamishibai.html

[事例作成日:2017年9月21日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
植民地教育史研究年報 13(2010年) 日本植民地教育史研究会運営委員会∥編集 皓星社 2011.3 (65-66)
紙芝居 日本紙芝居協会  6(3) (60-61)
紙芝居 日本紙芝居協会  6(7) (24-26)
教育紙芝居 日本教育紙芝居協会  2(10) 10月号
少女画報 東京社  31(1) 1月号 (81-85)
植民地台湾の児童文化 游/珮芸∥著 明石書店 1999.2
日本人作家の系譜 中島/利郎∥著 研文出版 2013.3
紙芝居の歴史 上地/ちづ子∥著 久山社 1997.2
愛知大学一般教育論集[抜刷] 愛知大学一般教育研究室  <28>
http://www.ksyc.jp/sb/20141001geppou.pdf  (『青丘文庫研究会月報』275号 2014.10(青丘文庫研究会)(2015.11.20現在))
http://www.kodomonobunnka.or.jp/index.htm  (子どもの文化研究所)
http://www.city.minoh.lg.jp/library/kamishibai/kamishibai.html  (箕面市立図書館紙芝居コレクション)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
その他
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000189084解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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