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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000188821
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6001012982
事例作成日
(Creation date)
2017/12/10登録日時
(Registration date)
2016年03月04日 00時30分更新日時
(Last update)
2017年12月13日 00時30分
質問
(Question)
インターネットで、前田綱紀が「南朝実録」を書いたという記事を見ました。
「南朝実録」という本があるのかどうか、あれば所蔵先、もしくは「南朝実録」の出典資料の情報について知りたい。
回答
(Answer)
「南朝実録」という本があるのかどうか、ということについては、調査した資料よれば未完ながらあるというのが大方の見方のようです。
調査資料は以下のとおりです。
●『南北朝論』(村田正志/著 至文堂 1959)
「加賀藩主前田綱紀は、熱心な南朝研究家であり、神器の所在よって帝皇の正統南朝に在ること疑いなしと述べ、南朝実録を編述する志があったが、果たさずして歿した」(p.205)との記述があります。

●『年号の歴史 増補版』(所功/著 雄山閣出版 1989.4)
第6章に「南北朝年号と大日本史」という項があり「江戸中後期に著された書物をみますと・・・光圀と関係の深い金沢藩主前田綱紀の『南朝実録』(未完)や・・・」(p.141)との記述があります。

●『前田綱紀』(若林喜三郎/著 吉川弘文館 1986.11)
「綱紀の著作」の項に「その主なものをあげると・・・南朝研究の史料や考証を集めた『南朝実録』、・・・」(p.153)との記述があります。

また、刊行年が若干古いですが所蔵に関する記述のある資料がありました。
●『水戶光圀公』(山本秋広/著 山本秋広 1961)
p.105に「(前田)も南朝の事蹟が煙焼して後世に伝わらなくなるのを嘆き、南朝実録を編集しようと考へ、資料を広く集めて取調べを始めた。が、完成しないでしまって未完稿が前田家に保存されている」と書かれています。
この資料は、所蔵しておりませんが、国立国会図書館の図書館向けデジタル化資料送信で閲覧ならびに複写が可能です。

なお、『南朝実録』との関連は不明ですが、『南朝実録資料』について記載のある資料があります。参考までに紹介します。
●『伝存太平記写本総覧』(長坂成行/著 和泉書院 2008.9)
「江戸末までの記録・目録などに載るが所在未詳の本」の箇所に「79.桑華書志著録本」の項があり、「一条兼良校合本の転写本。依拠資料は前田育徳会尊経閣文庫蔵の以下の2点」として『桑華書志見聞74』の関連記事と『南朝実録資料』の関連記事がそれぞれ収録されており、巻末には「追記」が収録されています(p.126-128、192)。
なお、ここには3点の論文が紹介されています。こちらも参考までに紹介します。
・鈴木登美恵「太平記の成立と本文流動に関する諸問題:兼良校合本をめぐって」(『軍記と語り物』7号、1970.4)
この資料は、当館では所蔵していませんが、国立国会図書館の図書館向けデジタル化資料送信で閲覧ならびに複写が可能です。

・長坂成行「『太平記抜書』の類(写本)書誌解題稿(上)」(『奈良大学紀要』36号、2008.3)
p.61-78に収録されています。また、「CiNii Articles(論文検索サイト)」を利用すれば閲覧が可能です

・長坂成行「『太平記抜書』の類(写本)書誌解題稿(下)」(『奈良大学大学院研究年報』13号、2008.3)
当館で所蔵していない資料ですが、「CiNii Articles(論文検索サイト)」を利用すれば閲覧が可能です。


上記2点の記述により、尊経閣文庫で所蔵の可能性があるため、尊経閣文庫の目録の復刻版を所蔵していますので調査しました。
●『尊経閣文庫国書分類目録:書名索引』(尊経閣文庫/[編] ゆまに書房 1999.12)
原本は昭和14年に刊行されています。「南朝実録」「兼良校合太平記抜書」「太平記抜書」で調査しましたが、見つかりませんでした。

上記のとおり、所蔵の確認はできませんでしたが、『尊経閣文庫国書分類目録:書名索引』の解説には、「昭和24年、江戸時代の藩政に関わる文書・典籍は金沢市に寄付され、現在金沢市立玉川図書館に「加越能文庫」として保存・管理されている。残余の図書・漢籍は財団法人前田徳育会に寄付され、尊経閣文庫として保存・管理されている」と書かれています。
尊経閣文庫ならびに金沢市立玉川図書館に問い合わせてはいかがでしょうか。
なお、加越能文庫につきましては、「加越能文庫解説目録」が金沢市立図書館をインターネットで一般公開しています。
(2017/12/10現在)

[事例作成日:2017年12月10日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210 8版)
参考資料
(Reference materials)
南北朝論 村田/正志∥著 至文堂 1959 (205)
年号の歴史 増補版 所/功∥著 雄山閣出版 1989.4 (141)
前田綱紀 若林/喜三郎∥著 吉川弘文館 1986.11 (153)
伝存太平記写本総覧 長坂/成行∥著 和泉書院 2008.9 (126-128、192)
奈良大学紀要 奈良大学 編集 奈良大学  36 (61-78)
尊経閣文庫国書分類目録 書名索引 尊経閣文庫∥[編] ゆまに書房 1999.12
http://ci.nii.ac.jp/  (CiNii Articles検索画面(2015.9.1現在))
http://www.zenbi.jp/network/maeda.htm  (尊経閣文庫(財)前田育徳会(2015.8.1現在))
https://www2.lib.kanazawa.ishikawa.jp/kinsei/kinsei.htm  (金沢市立玉川図書館(2017.12.10現在))
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
書誌事項調査
内容種別
(Type of subject)
その他
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000188821解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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