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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000187987
提供館
(Library)
公益財団法人吉田秀雄記念事業財団アドミュージアム東京ライブラリー (4210008)管理番号
(Control number)
2016-0008
事例作成日
(Creation date)
2016年02月05日登録日時
(Registration date)
2016年02月09日 18時18分更新日時
(Last update)
2016年03月11日 16時31分
質問
(Question)
「三宅坂小公園」(東京都千代田区隼町4 最高裁判所付近にある公園)に、電通が建てた銅像(平和の群像)があり、広告賞の受賞者リストのようなものが書かれた石碑も一緒にあるのだが、その銅像をなぜそこに建てたのか?
回答
(Answer)
「その銅像(平和の群像)をなぜそこに建てたのか?」が明確に
分かる資料は見つからなかった。

参考にした資料の中に、建設された当時の新聞記事などが載って
いたので、内容をまとめてみた。

************************************************************
●請求記号:960-DEN-120
『電通創立五十周年記念誌』(日本電報通信社 編、発行 1951(昭和26))

→ p.32~35 ニュースへの反響を見る

・「日本電報通信社(現・電通)が創業五十周年(1950年)を記念して、
 『広告功労者顕彰の広告記念像を建設』し、東京都民に寄贈する
 ものである…」
「毎日新聞(東京)」1950年6月24日号

・「第一次世界大戦当時陸相だった元帥寺内正毅(テラウチ マサタケ)の銅像が
 撤去された跡に愛情・理性・意欲とを表象する三人の女性裸像が建設
 されることになった」
英文雑誌「タイム」1950年7月10日号

→ p.21 親しみ易いものに
      制作者 菊池一雄氏・談
・わが国では最初の裸婦の街頭進出なので、アイデアを練るのに
 相当勇気が必要だった。

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まとめ

1.電通が1950(昭和25)年、創立五十周年企業事業として「平和の
 群像」を建設し、東京都民に寄贈するための場所を探していた時、
 寺内元帥銅像跡の公園をすすめられたようである。
 「軍国日本から文化日本への脱皮」を象徴していると思われた
 ようである。

  <注意:三宅坂一帯は、戦前は陸軍の拠点となっていた。
      銅像は戦時体制下に供出で取り壊された。>

2.街頭に建てられた裸婦像としては、ほぼ初めてと思われる。

 <注意:「景観・デザイン研究講演集 No.6 December 2010」から
       戦後復興期の屋外彫刻設置に関する研究
        ~アーバンデザインとしての屋外彫刻の歴史的展開に
         関する研究Ⅱ~
     → p.398-399
   https://www.jsce.or.jp/library/open/proc/maglist2/00897/2010/

3.電通は、マスコミ界の発展に尽くした物故功労者を顕彰する
 「マスコミ功労者顕彰」を1950(昭和25)年から5年ごとに行っている。
 わが国の産業・文化の発展向上に大きな貢献をされたマスコミ界の
 先覚者を称え、永く後世に伝えることを企図して創設された事業である。
 顕彰者の芳名は像の銘板に刻まれている。

 2014(平成26)年8月に追加顕彰される「広告」「新聞」「放送」の
 各功労者18氏が決まった。

  1950(昭和25)年~ 東京三宅坂小公園「平和の群像」
           (広告功労者顕彰 計77氏)
  1955(昭和30)年~ 千鳥ヶ淵公園  「自由の群像」
           (新聞人顕彰 計101氏)
  1970(昭和45)年~ 代々木公園   「しあわせの像」
            (放送功労者顕彰 計40氏)

 <注意:電通 コーポレート・コニュニケーション局 広報部
  NEWS RELEASE 平成24年8月31日
   http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2012098-0831.
電通創立五十周年記念誌 写真頁

親しみ易いものに 制作者 菊池一雄氏・談

電通創立五十周年記念誌 p.32-33

ニュースへの反響を見る
回答プロセス
(Answering process)
1.図書で探す
  電通が建てた銅像とのことだったので、まずは電通の社史で調べた。

●請求記号:960-DEN-120
『電通創立五十周年記念誌』
(日本電報通信社 編、発行 1951(昭和26) )

→ p.21 先覚者の遺芳を永遠に称え傳えん

   1.日本電報通信社(現・電通)が創立五十周年企業事業(1950年)
    として、「広告功労者顕彰の広告記念像の建設」する
   2.平和を表象するブロンズ像を三宅坂の寺内元帥銅像跡
    (寺内正毅(テラウチ マサタケ) 明治~大正にかけての陸軍軍人)に
建設し、東京都民に寄贈する
   3.制作は彫刻界の権威・菊池一雄氏(東京藝術大学教授)に
依頼する
   4.ブロンズ像の背面に銅板を配し、先覚広告功労者の芳名を
彫刻し、その功業を永久に顕彰する
   5.先覚広告功労者の選考ついては、選考委員会を設けその
    審議に一任する

●請求記号:960-DEN-120
『電通 一〇〇年史』
(電通100年史編集委員会 編、発行 2001)

→ p.170-172 創立五十周年を記念して
 像についてにの詳しい記載あり


2.インターネットで探す
  「三宅坂」の歴史についての資料は当館にはないので、
  インターネットで探した。
  「平和の群像」についても参考になる項目がヒットしたので、
  下記を参考にした。
            (すべて2016年03月03日 確認)

・「東京さまよい記 三宅坂(2)」
・「都電の走った坂道・今昔」
・「東京都千代田区の歴史 広告記念像(三宅坂小公園)」
・「景観・デザイン研究講演集 No.6 December 2010」
・「電通 コーポレート・コニュニケーション局 広報部」
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
広告.宣伝  (674 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
三宅坂小公園
最高裁判所
電通が建てた像
日本電報通信社
1950(昭和25)年
広告功労者顕彰
広告記念像
制作者 菊池一雄
街頭に建てられた裸婦像
平和の群像
自由の群像
新聞人顕彰
千鳥ヶ淵公園
しあわせの像
放送功労者顕彰
代々木公園
照会先
(Institution or person inquired for advice)
・東京さまよい記 三宅坂(2)
http://blog.goo.ne.jp/asaichibei/e/d3ce1828a8d69ec30a12cb901144ad85
・「都電の走った坂道・今昔」(13)三宅
http://www.sakagakkai.org/toden/13Miyake.html
・平和の群像と自由の群像:2011-01-08
http://kmotokun.exblog.jp/12655951/
・放送事業功労者を称える記念碑・代々木公園散策その6:2010-12-30
http://kmotokun.exblog.jp/12603767/
・「東京都千代田区の歴史」/隼町/広告記念像(三宅坂小公園)[313]
http://tokyochiyoda.blog.shinobi.jp/%E9%9A%BC%E7%94%BA/%E5%BA%83%E5%91%8A%E8%A8%98%E5%BF%B5%E5%83%8F%EF%BC%88%E4%B8%89%E5%AE%85%
E5%9D%82%E5%B0%8F%E5%85%AC%E5%9C%92%EF%BC%89
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査 所蔵調査
内容種別
(Type of subject)
3.広告の歴史
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000187987解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決