レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/06/18
- 登録日時
- 2016/02/06 00:30
- 更新日時
- 2016/02/06 00:30
- 管理番号
- 6001013598
- 質問
-
解決
「大抵御覧」 安永8年(1779)刊という書物の中に、大坂から進出したであろう「砂場そば」が江戸のそば屋の中に記述されているようです。
この部分についての内容と、それに関連するようなことが書かれている部分があれば教えていただきたいです。
- 回答
-
(【 】内は、当館の請求記号です。)
『大抵御覧』の原本は未所蔵で、翻刻資料をもとに回答させていただきます。
『評釈江戸文学叢書』 第8巻 講談社 1970 「洒落本草雙紙集」 【223.2/167/#】 p533-549に『大抵御覧』が所収されています。
そのうちp541に
「さて又陸(くが)には砂場そば、にしき團子に大佛餅、いくよ餅に蛇目鮓(じゃのめずし)、ゆで枝大豆(えだまめ)に唐(たう)もろこし、錘(きり)のたてどもなかりけり。」
とあります。
これは三又の中洲(現在の日本橋中洲)あたりの情景や有名店を書いたものと思われます。よって同資料について、蕎麦屋に関連する記述は他にはありません。
『日本古典文学大辞典』 第4巻 日本古典文学大辞典編集委員会編 岩波書店 1984.7 【220.2/133/#】 p96-97
には『大抵御覧』の解説があります。
また、日本古典籍総合目録データベースによると、『大抵御覧』の原本は大阪大学忍頂寺文庫で所蔵しており、
当館で調査した以外に次の翻刻資料があります。
『近代日本文学大系 洒落本代表作集』
『洒落本大系』 三
『徳川文芸類聚』 五
(日本古典籍総合目録データベース 最終確認日 2015.6.18)
以上で回答とさせていただきます。
[事例作成日:平成28年1月6日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 評釈江戸文学叢書 第8巻 講談社 1970
- 日本古典文学大辞典 第4巻 日本古典文学大辞典編集委員会∥編 岩波書店 1984.7
- http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/about.html (日本古典籍総合目録データベース)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名・地域
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000187905