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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000187324
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2015-099
事例作成日
(Creation date)
2015/04/25登録日時
(Registration date)
2016年01月21日 17時22分更新日時
(Last update)
2016年03月11日 17時47分
質問
(Question)
ユングの学説について唯物論的な立場から批判している資料を探してほしい。
回答
(Answer)
以下の資料を紹介した。

1 ユングの学説について唯物論的な立場から批判していると思われる資料
『日本文化論と深層分析』(岩崎允胤著 新日本出版社 1989)
 p154-162「個性化の過程、あるいは「人格」の発展」
 p159-160 河合隼雄の『ユングの生涯』からユングの学説を紹介し、それについてムィスリフチェンコの言葉等を引用しながら、唯物論的に批判している。

2 「唯物論」という言葉は使われていないがユングを批判している資料
『意識とはなにか フロイト=ユング批判』(坂野登著 青木書店 1985)
 p6「本書では意識と無意識のあいだの相互関係を、脳のはたらきとの関連のなかでとらえようとする。(中略)それは、フロイトやユングが示した階層構造に一見似ている点があるように思えるが、(中略)かれらのように観念的で類推によるのではなく、脳的な基礎を考慮したものである。」
『ものぐさ精神分析 続』(岸田秀著 中央公論社 1982)
 p84-91「ユングの元型について」にユングの批判あり。自らを「主観としてはフロイドの忠実な継承者で(後略)」と言っている。

3 ベンヤミンの「パサージュ論」について書かれた論文
今村一成著「ベンヤミン『パサージュ論』におけるユング批判について」(「Memoirs of the Osaka Instituteof Technology, Series B Vol.51No.2」p33-45 大阪工業大学 2006)
https://www.oit.ac.jp/japanese/toshokan/tosho/kiyou/jinshahen/51-2/03imamura.pdf  大阪工業大学 2015/04/22最終確認)
 p38「ベンヤミンがユングに向けて呈した批判的言質は、30余の多岐にわたるパサージュ論の章立てのうち、〈K:夢の街と夢の家、未来の空間、人間学的ニヒリズム、ユング〉と〈N:認識論に関して、進歩の理論〉のふたつに集中している。」
 p39「パサージュ論のこうした企図には、彼が追及した独自の形式の唯物論の片鱗を窺うことができる。」
4 ベンヤミンの「パサージュ論」
『パサージュ論 1-5』(ヴァルター・ベンヤミン著 岩波書店 1993-1995)
 3 p3-41「K 夢の街と夢の家、未来の空間、人間学的ニヒリズム、ユング」
 4 p3-76「N 認識論に関して、進歩の理論」p38-40ユングに関する記述
5 その他関連する記述のある資料
『137 物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯』(アーサー・I.ミラー著 草思社 2010)
 p39-40ユングが1912年に『変容の象徴』を公刊したことにより、フロイトと袂を分かつことになり、「フロイトとその学派に属す人々について言えば、彼らはユングを攻撃し、あれはオカルト主義者だとこき下ろした。(後略)」とあり。
回答プロセス
(Answering process)
調査したが記述のなかった調査資料
1 自館目録を全項目〈唯物論 & 心理学〉で検索した結果
『心理学と弁証法的唯物論』(J-F.ルニ著 大月書店 1977)
2 『日本文化論と深層分析』に引用されていた資料
『マルクス主義の人間概念』(A. Г.ムィスリフチェンコ著 大月書店 1977)
 p66には、上記に引用された文言あり。目次等を見るが、ユングへの批判は見当たらず。
3 『心理学の本 全情報』から(目次から「ユング派」の項、「フロイト派」の項を確認)
『心理学の本全情報 2003-2007』(日外アソシエーツ 2008)
『心理学の本全情報 1998-2002』(日外アソシエーツ 2003)
『心理学の本全情報 93/97』(日外アソシエーツ編 日外アソシエーツ 1998)
『フロイト=ユンク往復書簡 上・下』(フロイト、ユンク〔著〕 講談社 2007)
『ユング心理学辞典』(アンドリュー・サミュエルズ〔ほか〕著 創元社 1993)〈批判〉〈唯物論〉の項なし。
『フロイトとユング』(小此木啓吾、河合隼雄著  思索社 1978)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
臨床心理学.精神分析学  (146 9版)
参考資料
(Reference materials)
『日本文化論と深層分析』(岩崎允胤著 新日本出版社 1989), ISBN 4-406-01787-9
『意識とはなにか フロイト=ユング批判』(坂野登著 青木書店 1985), ISBN 4-250-85013-7
『ものぐさ精神分析 続』(岸田秀著 中央公論社 1982)
「Memoirs of the Osaka Instituteof Technology, Series B Vol.51No.2」(大阪工業大学 2006)
『パサージュ論 1-5』(ヴァルター・ベンヤミン著 岩波書店 1993-1995)
『137 物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯』(アーサー・I.ミラー著 草思社 2010), ISBN 978-4-7942-1793-6
キーワード
(Keywords)
Jun Carl Gustav(ユング カール グスタフ)
唯物論
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
人物
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000187324解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決