このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000186305
提供館
(Library)
岡山県立図書館 (2110029)管理番号
(Control number)
M15112618477329
事例作成日
(Creation date)
2015/8/7登録日時
(Registration date)
2015年12月26日 00時30分更新日時
(Last update)
2018年12月05日 00時30分
質問
(Question)
為替相場や物価など具体的な数値や図表からドイツのハイパーインフレの凄さが分かる資料はないか。
回答
(Answer)
1920年代初めのドイツのハイパーインフレについて、『図説西洋経済史』p.149-150で次のように説明している。
「卸売物価指数でみると、1913年を1とした場合、すでに1922年の時点で450となっていたが、23年1月には2800、同年末には1兆2000億と天文学的数字に高騰した。小売物価も同様で、例えば牛肉1ポンド(約450グラム)が23年1月に3400マルクだったが、10月には560億マルク、11月には2800億マルクに上昇した。(中略)結局、23年11月にそれまでの1兆マルクを1レンテンマルクと交換し、従来の不換紙幣を急速に回収して、このハイパー・インフレは『奇跡的に』収束した。」

『ドイツ資本主義 戦間期の研究』で、この時期の経済状況を図表で表している。p.61の「ドイツの国家財政収支(1919~23年度)」では、歳出に占める赤字の割合が5割台から9割近くまで上昇した様子が読み取れる。p.62の「ドイツの経済指標(1918~24年)」では、卸売価格や生計費などの指数が掲載されている。


(1)ドル相場
・グラフでは、1920年1月から1924年1月までのドル相場が「ドイツのマネーと物価」として『物価迷走 インフレーションとは何か 角川oneテーマ21』p.205に掲載されている。(出典:トーマス・サージェント『合理的期待とインフレーション』第3章、東洋経済新報社、1988年)

・1914年から1923年までのドル相場表が「マルクの(価値の)暴落」として『ドイツの歴史 現代史 ドイツ高校歴史教科書 世界の教科書シリーズ』p.194に掲載されている。(出典:G・シュトルパー他『1870年以降のドイツ経済』モール、チュービンゲン、1966年、98頁)年月日は1914年7月、1919年1月・7月、1920年1月・7月、1921年1月・7月、1922年1月・7月、1923年1月・7月・8月・9月・10月・11月15日。
同様の表は『ドイツ史 3 世界歴史大系 1890年~現在』p.147でも「マルクの対ドル比率(1914年7月~23年11月)」として掲載されている。(出典:Fritz Blaich, Der Schwarze Freitag, Munchen, 1985, S. 163.)年月日は1914年7月、1920年1月、1922年7月3日・10月21日、1923年1月31日・7月24日・8月8日・9月7日・10月3日・10月11日・10月22日・11月3日・11月20日。


(2)円相場
日本銀行金融研究所Webサイトの歴史統計ページで公開されている「外国為替相場・参着払(1893-1926年)」で月別の円相場(最高・最低・平均)を見ることができる。
http://www.imes.boj.or.jp/hstat/data/ferdd/index.html


(3)物価等
・卸売物価指数……グラフでは1918年1月から1924年1月までの推移が『物価迷走 インフレーションとは何か 角川oneテーマ21』p.205に掲載されている(出典:トーマス・サージェント『合理的期待とインフレーション』第3章、東洋経済新報社、1988年)。具体的な年別の数値は『マクミラン新編世界歴史統計 1 ヨーロッパ歴史統計』p.858に掲載されている。

・生計費指数……年別の数値が『マクミラン新編世界歴史統計 1 ヨーロッパ歴史統計』p.865に掲載されている。

・マネーストック(世に出回っているお金)……1921年1月から1924年1月までのグラフが『物価迷走 インフレーションとは何か 角川oneテーマ21』p.205に掲載されている。(出典:トーマス・サージェント『合理的期待とインフレーション』第3章、東洋経済新報社、1988年)

・パン1kgの価格……1919年から1924年までの推移が「マルクの(価値の)暴落」として『ドイツの歴史 現代史 ドイツ高校歴史教科書 世界の教科書シリーズ』p.194に掲載されている。年月日は1919年12月、1920年12月、1921年12月、1922年12月、1923年1月・4月・7~12月、1924年1月。(出典:G・シュトルパー他『1870年以降のドイツ経済』モール、チュービンゲン、1966年、98頁)

・ライ麦パン1kgの価格……1913年から1921年まで各年12月の推移が『全訳世界の歴史教科書シリーズ 15 西ドイツ 4』p.108に掲載されている。

・パンの価格:1922年12月から1923年12月まで1月毎の推移が『全訳世界の歴史教科書シリーズ 15 西ドイツ 4』p.108に掲載されている。

・1923年11月末のベルリンでは、じゃがいも1kgが90,000,000,000マルク、卵1個が320,000,000,000マルク、ミルク1リットルが360,000,000,000マルク、バター1ポンドが2,800,000,000,000マルクだったと『全訳世界の歴史教科書シリーズ 15 西ドイツ 4』p.108にある。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
「1921年11月 マルク対米ドルの為替レートは330対1、1922年1-5月、マルク対米ドルの為替レートは320対1、1922年5月26日、ドイツ帝国銀行の私有化、1922年12月、マルク対米ドルの為替レートは9千対1、1923年1月、ルール危機が勃発、マルクは暴落。マルク対米ドルの為替レートは4万9千対1、1923年7月、マルク対米ドルの為替レートは110万対1、1923年11月、マルク対米ドルの為替レートは2兆5千億対1、1923年12月、マルク対米ドルの為替レートは4兆2千億対1、1923年、物価は平均して毎日2倍に値上がりした。」
宋鴻兵『通貨戦争』武田ランダムハウスジャパン,2010,482. 参照はp.244-245.
NDC
経済史.事情.経済体制  (332 9版)
参考資料
(Reference materials)
飯田隆『図説西洋経済史』 日本経済評論社,2005,10,281pp. 参照はp.149-150.
戸原四郎『ドイツ資本主義 戦間期の研究』 桜井書店,2006,6,277pp. 参照はp.61-62.
原田泰・神田慶司『物価迷走 インフレーションとは何か 角川oneテーマ21』 角川書店,2008,221p. 参照はp.205.
ヴォルフガング・イェーガー、クリスティーネ・カイツ/編『ドイツの歴史 現代史 ドイツ高校歴史教科書』 明石書店,2006,690p. 参照はp.194.
成瀬治ほか編『ドイツ史 3 世界歴史大系 1890年~現在』 山川出版社,1997,14,546,88pp. 参照はp.147.
ブライアン・R.ミッチェル編 『マクミラン新編世界歴史統計 1 ヨーロッパ歴史統計』 東洋書林,2001,959p. 参照はp.858,865.
ハンス・エーベリングほか『全訳世界の歴史教科書シリーズ 15 西ドイツ 4』 帝国書院,1982,240p. 参照はp.108.
キーワード
(Keywords)
インフレーション
ドイツ-経済-歴史
ドイツ-歴史
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
M2015112618494377329
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
全年齢
登録番号
(Registration number)
1000186305解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
Twitter

このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!