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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000186005
提供館
(Library)
千葉県立中央図書館 (2120001)管理番号
(Control number)
千県中千葉-2015-23
事例作成日
(Creation date)
2015年03月12日登録日時
(Registration date)
2015年12月19日 11時19分更新日時
(Last update)
2015年12月25日 10時21分
質問
(Question)
千葉市の稲毛海岸にあった養生館について記載のある資料がほしい。写真、場所がわかるとよい。養生館は後に筆屋と称したともいわれている。
回答
(Answer)
写真及び場所の特定ができる資料は見つけることができませんでした。養生館(筆屋)について記載がありました資料を以下にご紹介します。引用部の旧字は新字にしました。
(当館所蔵資料)                
【資料1】『郊外探勝日がへりの旅』p207-214の「稻毛の海岸」の項目のp211-212に養生館のことが以下のように記述されています。
「(前略)私はいつも、其処の静遊館といふ旅館に行つた。畑中の道を五町程行くと、路が二つに岐れて、左へ折れると養生館へ、右へ折れると、その静遊館に行くやうになつてゐた。海気館へは、停車場から直に右の方へ本道路を通つて行くので、旅館としては、これが一番大き相であるが、私は一度も行つたことがない。稲毛の旅館にも、可なりに変遷があつた。私の最初に行つた家は養生館(今の筆屋)で、其の頃静遊館と云ふのは無く、東京館と云つてゐた。養生館の女将がそこを他人に譲って、東京館の方を引受けて静遊館と改称してから、私はずッと静遊館の方へ行くやうになった。養生館は其の後筆屋と改まった。二年ばかり御無沙汰をして、今年(大正八年)の夏久し振に出かけてみると、静遊館は消えて失くなつてゐた。此春取壊して、北條とか船形とかへ持つて行つたといふ話だ。そこで旧の古巣にかへッて、養生館の後である筆屋へ行った。」

【資料2】『鉄道沿線案内』p52「総武本線の稲毛駅」の項目に「(前略)丘上に海気館、静遊館、養生館等の旅館あり」と記載されています。

【資料3】『夏の房總』p1~2「稲毛」の項目の、p2に「主たる旅館」の表が掲載されています。「海気館」、「筆屋」、「上総屋」の3件の旅館について、室数、収容人員、宿泊料、昼食料が掲載されています。
筆屋については、「室数:21、収容人員:60、宿泊料 特等:お好 1等:4・50円 2等:4・00円 3等:3・00円、昼食料:御好に依る」と載っています。

(国立国会図書館のデジタルコレクション)
【資料4】『郊外探勝その日帰り』(落合昌太郎 (浪雄) 著 有文堂1911)
国立国会図書館デジタルコレクション(インターネット公開 保護期間満了)info:ndljp/pid/763804
23コマ「かいすゐよく 稲毛」の項目に「養生館」について以下の記述があります。
「(前略)稲毛の駅を下車するともう僅に七丁鬱然と繁って居る松林が目あてゞ右に東京館左に養生館、中央の森の中のが海気館と云ふ宿屋(後略)」と記述されています。

その他以下の資料にも掲載があります。
【資料5】『避暑案内』(大浜六郎 著 服部書店1910)
国立国会図書館デジタルコレクション(インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2010/12/27)info:ndljp/pid/992571の131コマ

【資料6】『療養遊覧新海浜案内』(松川二郎 著 三進堂書店1925)
国立国会図書館デジタルコレクション(インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2012/03/01)info:ndljp/pid/983173
の87コマ

【資料7】『旅から旅へ』(石井満 著 佐藤出版部1919)
国立国会図書館デジタルコレクション(インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開裁定年月日: 2012/03/01)info:ndljp/pid/961916
の76コマ

(その他)
文学、自伝等の作品に「養生館」及び「筆屋」が出てくるものがありましたのでご紹介します。
吉田絃二郎「三十の彼」(「生命の微光」より)
【資料8】『吉田絃二郎全集 第11巻』(吉田 絃二郎著 新潮社1931)
p504-505

尾崎三良「犬吠崎に遊ぶ」
【資料9】『尾崎三良自叙略伝 下巻』(尾崎 三良著 中央公論社1977)p269

大和田建樹「いつまで草」
【資料10】『野菊 : 散文韻文』(大和田建樹 著 博文館 1909)
国立国会図書館デジタルコレクションインターネット公開(保護期間満了)info:ndljp/pid/889205 33コマ
回答プロセス
(Answering process)
・当館の「菜の花ライブラリー」、国立国会図書館サーチ、googleブックス等を「養生館」「筆屋」「稲毛×海」で検索
・地方史(千葉市)、紀行の棚をブラウジング
事前調査事項
(Preliminary research)
稲毛海岸は古くから海水浴・保養地として多くの観光客が訪れたそうです。大正初期から大正8年頃、海気館、東京館(後に静遊館)、そして養生館の3つの大きな旅館があったそうです。
NDC
観光事業  (689 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『郊外探勝日がへりの旅』(松川 二郎著 東文堂1919)(9200113365)
【資料2】『鉄道沿線案内』(東部鉄道管理局営業課1912)(9200114193)
【資料3】『夏の房總』(西村 三樹著 川上隆1922)(9200367920)
【資料4】『郊外探勝その日帰り』(落合昌太郎 (浪雄) 著 有文堂1911)
【資料5】『避暑案内』(大浜六郎 著 服部書店1910)
【資料6】『療養遊覧新海浜案内』(松川二郎 著 三進堂書店1925)
【資料7】『旅から旅へ』(石井満 著 佐藤出版部1919)
【資料8】『吉田絃二郎全集 第11巻』(吉田 絃二郎著 新潮社1931)(9100830290)
【資料9】『尾崎三良自叙略伝 下巻』(尾崎 三良著 中央公論社1977)(9102037330)
【資料10】『野菊 : 散文韻文』(大和田建樹 著 博文館 1909)
キーワード
(Keywords)
養生館
筆屋
千葉市-稲毛
海水浴
旅館
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000186005解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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